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では、添削いたします。

＞Aは夏に中緯度高圧帯が卓越して乾燥するが冬には偏西風帯の寒冷前線の影響を受けて比較的降水が多い地中海性気候である。よってAは地中海岸に位置するチュニスである。

いいですね。全く問題ありません。「偏西風帯の寒冷前線」がちょっと気になるぐらいです。ここは単純に「偏西風帯に入り」だけでもいいと思いますし。あるいは「寒帯前線の影響を受けて」とするか、「偏西風や寒帯前線の影響によって」と両方書いても構いません。というか。「寒帯前線」のつもりで「寒冷前線」と書いてしまっているのではないかと思うのですが、どうだったでしょうか？二つの言葉の定義を確実にしておいてください。寒帯前線は、高緯度低圧帯あるいは亜寒帯低圧帯のことで、地球全体の風系の一部です（熱帯収束帯や中緯度高圧帯とセット）。寒冷前線とは、温帯低気圧が伴う前線の一つです。暖気と乾季が交わることで温帯低気圧は生じるのですが（寒気の流入がなく、前線をともなわないのが熱帯低気圧）、寒気と暖気の位置関係によって温暖前線と寒冷前線を有します。よかったらネットなどで検索しておいてください。
また、地中海に面しているから地中海性気候というわけでもないのですが（エジプトは砂漠気候ですし）、本問の場合、そこまで細かいことを尋ねているわけでもなさそうなので、これで十分です。

＞Bは年中高温で気温年較差が小さく、雨季と乾季の差が明瞭なサバナ気候である。よってBは赤道付近で標高も低いナディである。

これもいいですね。南半球まで触れることができたらベストでしたが、字数的にその必要もないかもしれませんね。

＞Cは年中、中緯度高圧帯が卓越し、降水がほとんど見られず、気温の日格差が大きいさばくきこうである。よってＣは北回帰路上にほぼ一致しているリヤドとなる。

これもいいですね。本来的には、回帰線と中緯度高圧帯は関係ないのですが（回帰線は、天文用語で、地球以外の惑星にもありますよね。それに対し、中緯度高圧帯は気象に関する言葉で、空気と水が存在する地球にしかありえないものです。地球の場合、たまたま中緯度高圧帯の影響が強い緯度帯と、回帰線とが重なっているだけです）、とくにそこにはこだわる必要はないと思います。

＞Dは気温の年格差が小さくBよりは劣るが雨季と乾季が明瞭で降水量も多い。しかし年平均気温がBと比較しても低いため、低緯度地域の高山気候である。よってナディより低緯度であるかアンデス山脈上に位置するクスコがＤである。

こちらも全く問題ありません。理由が明確に述べられています。

＞Eは梅雨や台風が夏の前後に南西季節風によってもたらされ降水量が多く冬は比較的乾乾する太平洋性の気候である。よって大陸東岸で季節風の影響で受ける日本がEである。

これもいいですね。ただ、「温暖湿潤気候」と言い切ってしまっていいと思いますよ。センター地理ではほとんど話題とならないケッペンの気候区分ですが、国公立二次や私大の入試においてはメインテーマとなります。とくに本問のように「気候区」の特徴を述べる問題ならば、そこははっきりと強調していいと思います。

今回の問題も、むしろ４００字という「短い」字数制限にいかに多くのトピックを詰め込むかという点に苦心したと思います。そのため、やや強引な部分（地中海沿岸＝地中海性気候、回帰線周辺＝乾燥）も見られましたが、もちろん全く問題がありません。多少の思い切りと強引さをもって、文章を書き切ることも大切に思います(^^)

こちらの方も宜しくお願いします。
筑波大学2015年第2問です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーAは夏に中緯度高圧帯が卓越して乾燥するが冬には偏西風帯の寒冷前線の影響を受けて比較的降水が多い地中海性気候である。よってAは地中海岸に位置するチュニスである。Bは年中高温で気温年較差が小さく、雨季と乾季の差が明瞭なサバナ気候である。よってBは赤道付近で標高も低いナディである。Cは年中、中緯度高圧帯が卓越し、降水がほとんど見られず、気温の日格差が大きいさばくきこうである。よってＣは北回帰路上にほぼ一致しているリヤドとなる。Dは気温の年格差が小さくBよりは劣るが雨季と乾季が明瞭で降水量も多い。しかし年平均気温がBと比較しても低いため、低緯度地域の高山気候である。よってナディより低緯度であるかアンデス山脈上に位置するクスコがＤである。Eは梅雨や台風が夏の前後に南西季節風によってもたらされ降水量が多く冬は比較的乾乾する太平洋性の気候である。よって大陸東岸で季節風の影響で受ける日本がEである。
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同じフォームに二つ投稿してしまいました。すみません。
こちらの方で宜しくお願いします。