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2018.01.15
添削フォーム28
コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。
コメント
遅れましたが、添削いたします(第3問の方は明日中にはできると思います)。
>西ヨーロッパと東ヨーロッパには一人あたりGDPに大きな地域差がある。
的確な分析です。まず、大まかに論じています。
>要因としては西ヨーロッパでは資本主義国として発展してきた国々が多く東ヨーロッパでは1990年初頭のソ連解体まで社会主義国であったため、開発が遅れていた事が加え、各国の独立後の体制の変化に混乱した国が多かった事が挙げられる。
いい文章ですね。とくに東ヨーロッパに関する説明が詳細かつわかりやすいものとなっています。文章力が高いですよ。
>所得水準の高い西ヨーロッパに東ヨーロッパの技術者が流入し、所得水準の低い東ヨーロッパに西ヨーロッパ企業は安価な労働力を求めて進出しているため、経済格差が更に拡大するという問題などがある。
ここもいいですね。「技術者」がちょっと気になりますが(単に「労働者」でも良かったような)、とくに問題ないでしょう。西ヨーロッパ企業の進出についても、「単純労働」や「労働集約型」の工場が進出した様子を強調できるとさらに良かったとは思いますが、もちろんこのままで十分です。
>西ヨーロッパの中でも北部ヨーロッパ、中央ヨーロッパと南ヨーロッパとの間では1人あたりGNIに地域差がある。
なるほど、これもいいところに目をつけましたね。
>要因としては前者の方が気候面で生活環境が良好だったため発展が後者より早期だった事が挙げられる。
今回唯一気になった部分がここですね。気候環境については、寒冷な北部より温暖な南部の方が生活しやすいはずで、ここでは理由としては不適切と思います。単に「(産業革命など)早い段階から工業化が進んでいた」や「石炭や鉄鉱石などの資源が豊富だった」ことなどを理由に挙げてみたら良かったと思います。いずれにせよ。字数的にあまり詳細には語れませんので、簡単に触れるだけで十分です。
>安価な労働力を背景に中央ヨーロッパなどから進出していた工場が、近年東ヨーロッパに移転した事による不況や失業者の増加が問題である。
ここも非情にわかりやすく適切です。ただ、「中央ヨーロッパ」というと、歴史的な経緯からみてオーストリアハンガリー帝国の領域、現在ならばオーストリア近辺を指すことが一般的と思います。ここは「ドイツやフランスなどから」という具体的な国名を挙げてしまった方が誤解がないと思います。
全体の印象としては、極めて上手に書けた解答と思います。大学入試レベルでここまでの論文をつくることはなかなかできません。本当に素晴らしいと思いますよ。自信をもって行きましょう(^^)
- 2018.02.14 20:53
- たつじん
こちらも添削宜しくお願いします。
筑波大学
2017年 第4問
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西ヨーロッパと東ヨーロッパには一人あたりGDPに大きな地域差がある。要因としては西ヨーロッパでは資本主義国として発展してきた国々が多く東ヨーロッパでは1990年初頭のソ連解体まで社会主義国であったため、開発が遅れていた事が加え、各国の独立後の体制の変化に混乱した国が多かった事が挙げられる。所得水準の高い西ヨーロッパに東ヨーロッパの技術者が流入し、所得水準の低い東ヨーロッパに西ヨーロッパ企業は安価な労働力を求めて進出しているため、経済格差が更に拡大するという問題などがある。西ヨーロッパの中でも北部ヨーロッパ、中央ヨーロッパと南ヨーロッパとの間では1人あたりGNIに地域差がある。要因としては前者の方が気候面で生活環境が良好だったため発展が後者より早期だった事が挙げられる。安価な労働力を背景に中央ヨーロッパなどから進出していた工場が、近年東ヨーロッパに移転した事による不況や失業者の増加が問題である。
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以上です。宜しくお願いします。
- 2018.02.07 19:04
- poen
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