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2020.07.08
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>東京大学2006年度第一問設問C
>(1)エクアドルは一次産品中心、ペルーは基礎金属の割合が大きいが、ブラジルは金属製品や機械などの重工業製品の割合が高い。
とてもいいですね。ブラジル単体でみれば農産物や鉱産資源の輸出も多いのですが、エクアドルやペルーと比較した場合にはやはり重工業製品の割合の高さがポイントとなります。
>(2)外資導入により、輸出指向型工業を進め、鉄鋼や機械、自動車、航空機などの重工業が発展した。
これもいいですね。ブラジルは「輸入代替型工業」から「輸出指向型工業」に転換した代表的な国です。
ブラジルは国内市場が大きいため(人口規模、GNIの規模)、国内での供給を満たすための工業化に力点が置かれ、これを輸入代替型といいます。インドもこれに該当しますね。
当初は国内企業を優遇し、生産活動を行っていました。しかし、これでは競争の原理が働かず、さらに大資本を投下することもできず、工業生産は停滞します。これを打破するために、外国企業の誘致を積極的に行い、外資を導入することで工業化を進めます。
工業生産力が国内の市場の規模を上回り、輸出を前提とした生産活動も行われることになります。「輸出指向型」ですね。
国内市場が小さい(人口が少ない。GNIが小さい)韓国やマレーシア、タイでは早い段階から輸出指向型の工業化が進みました。
これに対し、前述のようにブラジルやインドでは輸入代替型の工業化がなされることになります。しかし、経済のグローバル化が進む現代世界において、いつまでも国内市場にこだわっていたら経済が停滞します。今や世界中のどの国でも輸出指向型の工業化が進み、ブラジルとインドもその例外ではないのです。
「輸出指向型」という言葉は使い勝手のいい言葉ですので、これを使った文章に慣れておきましょう。
今回もとても良かったと思います。論述問題だからこそ、単語(キーワード)の使い方を覚えていきましょうね。
- 2020.07.12 19:42
- たつじん
東京大学2006年度第一問設問C
(1)エクアドルは一次産品中心、ペルーは基礎金属の割合が大きいが、ブラジルは金属製品や機械などの重工業製品の割合が高い。
(2)外資導入により、輸出指向型工業を進め、鉄鋼や機械、自動車、航空機などの重工業が発展した。
- 2020.07.09 20:38
- 万物は流転する
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