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2020.08.17

投稿フォーム168

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>東京大学2000年度第3問設問

>A(1)
>順に、カナダ、日本、韓国、ブラジル、中国

(乗用車保有台数)÷(人口)=(人口1000人あたり乗用車保有台数)ですから

(人口)=(乗用車保有台数)÷(人口1000人あたり乗用車保有台数)で求められますね。(単位は省略しています)

>(2)
>かつては所得水準の高い大都市で保有率が高かった。だが、公共交通の未発達な郊外から大都市へ通勤する人の乗用車への需要が高まるとともに乗用車の大衆化により、地方県が上位、大都市が下位となった。

いいですね。人口あたりの自動車保有台数の高い地域の特徴には2つあり、一つは「所得水準が高い」こと、一つは「公共交通機関が発達していない」こと。

後者のみクローズアップされ、前者を挙げることができない受験生が多くいます。現在も北関東や北陸などの工業がさかんで所得水準の高い県が上位にあることに注目しておいてください。

>B(1)
>円高以降海外旅行者が増加したほか、かつて主流だった大型団体旅行から個人や少人数の旅行が中心となったから。

こちらもいいですね。「円高」については地理では詳しい説明を求められませんから、このようにサラッと言い切ってしまうのがベターです。円高とはつまり1人当たりGNIが上がることであり、経済成長によって日本の国際的な地位が上がります。

後半部分も適切です。「海に面した温泉観光都市」とは例えば静岡県東部の熱海市でしょうか。かつては首都圏から多くの団体旅行客が訪れた観光地です。少人数による旅行がメインとなり、熱海市の優位性は失われています。

>(2)
>q町は標高が高く、夏の気温が比較的近いため避暑地として訪れる観光客が多いが、r村は冬の降水量が多く、積雪に恵まれ、スキーなどのウィンタースポーツが観光客を多く引き寄せるため。

とてもおもしろい問題ですね。内容も適切です。90字という比較的長い文字数制限において、2つのトピックを述べさせるという形式がいかにも東大特有であり、この形には慣れておきましょう。

使用語句から解答の内容を導く問題でもあります。r村では「1月がピーク」から「冬季の降水量」が多く雪に恵まれること、「ウインタースポーツ」を楽しむ観光客が多いことを想像できます。そして、それと対照させて、q町では夏の観光地ということで「避暑地」というキーワードを導き出してください。「夏の気温が低い」ことがその条件で、標高の高さゆえの涼しさがポイントになっているのですね。

いずれも興味深い問題だったと思います。行動空間ジャンルは勉強の盲点になるところですので、本問を通じ、その傾向を探っておきましょう。

  • 2020.08.31 16:32
  • たつじん

東京大学2000年度第3問設問
A(1)順に、カナダ、日本、韓国、ブラジル、中国
(2)かつては所得水準の高い大都市で保有率が高かった。だが、公共交通の未発達な郊外から大都市へ通勤する人の乗用車への需要が高まるとともに乗用車の大衆化により、地方県が上位、大都市が下位となった。
B(1)円高以降海外旅行者が増加したほか、かつて主流だった大型団体旅行から個人や少人数の旅行が中心となったから。
(2)q町は標高が高く、夏の気温が比較的近いため避暑地として訪れる観光客が多いが、r村は冬の降水量が多く、積雪に恵まれ、スキーなどのウィンタースポーツが観光客を多く引き寄せるため。
 

  • 2020.08.25 10:15
  • 万物は流転する

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