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2020.08.25

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>2017年度第2問_184 (世界の水資源と環境問題より)

>設問A
(1)
ア・・・オーストラリア
イ・・・カナダ
ウ・・・マレーシア
エ・・・クウェート

「年平均降水量」×「面積」=「年降水総量」であることから面積が求められますね。

また、「水資源量」÷「人口」=「1人当たり水資源量」より人口が求められます。

オーストラリアとカナダの判定はこれで可能になりますね。人口、面積ともにカナダが大きいです。

オーストラリアで年降水総量に比べ水資源量が極めて少なくなるのは蒸発が理由ですかね。気温が高い国でそれだけ蒸発量が多いのでしょう。

>(2)
国際河川であるナイル川の上流から大量の水資源が流れてくるから

これはミスですね。最も大切な言葉を間違えているので、残念ながら「採点対象外」となってしまう可能性があります。

国際河川・・・条約によって沿岸国の自由航行が認められている河川。

外来河川・・・乾燥地域を流れる河川。

「国際河川」ではなく「外来河川」です。今後は絶対に間違えないように。
>(3)
エチオピアは高原に位置し内陸国であるため水資源に乏しい。よって、ナイル川の上流に位置する

(着眼点が間違っていることに気づく)

内陸の高原国で経済力も乏しいため、雨期の豊富な水を有効利用できずに下流に流出させていたが、現在はダムの建設を進めている。


本問は難しかったと思います。何を書いていいやらわかりにくい問題です。ですので、とくに解けなくても問題ないと思いますよ。

一応、解説をしていきますね。

テーマとなっている国はエチオピアです。「自然」と「社会」について述べることが求められています。

自然といえば地形と気候ですよね。エチオピアは高原国です。エジプトとは違い、外国から河川が流入するわけではありません。また、降水量は比較的豊富ですが、雨季と乾季が明瞭で、とくに乾季にはほとんど雨が降りません。

例えば、このように書いてみてはどうでしょう。

「高原に位置するエチオピアでは雨季と乾季が明瞭で、乾季には水を得にくい。」

さらに社会ならば経済について述べるといいと思います。エチオピアは経済レベルが低く(1人当たりGNIが低く)、インフラの整備が進みません。もちろん上水道の施設も十分ではなく、国民は水を得にくいでしょう。

これについてはこんな風に。

「エチオピアは経済レベルが低く、インフラ整備も十分でないため、生活用水などが得られにくい。」

以上の2つのことを、60字に収めればいいのです。とはいえ、これが難しいんですけどね。論述問題は字数が多い方が難しいと考える人もいますが、それは誤解です。短い字数に収めることの方がよほど難しいのですよ。

「高原に位置し、水は天水に依存するが、乾季には水が得にくい。経済レベルが低く、上水道などのインフラも未整備。」(53字)

決して満点が得られる解答には思いませんが(より適切な解答例については問題集を参照してください)、大学受験レベルの知識ならばこれぐらいが精一杯かと思います。決して間違ったことは述べていないので、部分点は狙えるでしょう。

>(4)
日本のような食料自給率の低い国は食糧輸入に頼っているため、穀物や家畜の生産に要した水資源も輸入していることになるという考え方。

こちらもいいですね。「間接水」、「バーチャルウォーター」についての説明です。このように地理用語の説明を論述問題で求められることがあります。教科書などから言葉を拾って、簡単な説明ができるよう練習しておくといいですね。


>設問B
>(1)
A・・・中国
B・・・ブラジル→インド

ブラジルは石炭の消費量が少ない国(ほとんど産出されない)の代表例ですね。統計の勉強は確実に。

>(2)
経済発展によるエネルギー使用量が急増し、石炭の使用量が増加した。また、環境保全よりも経済発展が重視されたためである。

とてもうまいですね。満点解答です。「原因」と「社会的背景」が述べられており、出題の意図に対応した素晴らしい解答です。

>(3)
先進国による広大な土地への工場の進出

これはちょっと惜しいかと思います。問題文冒頭の文章に「人為的」という言葉がありますが、本問については「人口密度が希薄」ということで「自然的」な要因によっての発生を答えたら良かったのではないかと思います。

中国大陸から日本へとやってくるPM2.5は黄土高原から飛散したものです。これについて記述したら良かったと思いますよ。

全体としては非常によく書けていると思いますし、B(2)は見事な解答です。A(3)やB(3)もこれでもちろん十分です。その点、A(2)の国際河川と外来河川の混用はちょっと痛かったところです。ごく基本的な言葉のはずですよ。統計も含め、基本を確実に。

とはいえ、今すぐに基本が身につくわけでもありません。焦らずに日々の学習を大切にし、問題演習を積み重ねてくださいね。

  • 2020.09.02 10:39
  • たつじん

2017年度第2問_184 (世界の水資源と環境問題より)


設問A
(1)
ア・・・オーストラリア
イ・・・カナダ
ウ・・・マレーシア
エ・・・クウェート
(2)
国際河川であるナイル川の上流から大量の水資源が流れてくるから
(3)
エチオピアは高原に位置し内陸国であるため水資源に乏しい。よって、ナイル川の上流に位置する

(着眼点が間違っていることに気づく)

内陸の高原国で経済力も乏しいため、雨期の豊富な水を有効利用できずに下流に流出させていたが、現在はダムの建設を進めている。
(4)
日本のような食料自給率の低い国は食糧輸入に頼っているため、穀物や家畜の生産に要した水資源も輸入していることになるという考え方。

設問B
(1)
A・・・中国
B・・・ブラジル→インド
(2)
経済発展によるエネルギー使用量が急増し、石炭の使用量が増加した。また、環境保全よりも経済発展が重視されたためである。
(3)
先進国による広大な土地への工場の進出

添削の方、よろしくお願いします。

  • 2020.08.28 17:01
  • のい

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