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2020.09.21

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

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では添削いたします。

>東大 1999年 第三問

>設問A イー関東 ロー関東大震災

>設問B (1)津波は、海底を震源とする規模の大きな地震によって発生。高潮は、台風などで海上に暴風が起こることによって発生。(55/60)

うまいですね。とてもわかりやすいです。「津波=海底地震、高潮=低気圧」が明確に語られています。

津波は海底地震が原因。深い湾の奥で被害が拡大。高潮は低気圧が原因。強い上昇気流や吹き込む風により水面が上昇する。(56字)

私も書いてみましたが、字数制限が厳しい(2つのトピックで60字なので、一つ当たり30字)ので、無難な解答になってしまいますね。なお、高潮の被害が生じる場所については(2)の問題になっていますので、こちらは津波の被害が生じる場所について書き加えています。

>(2)後背地が低い平野である海岸や三角州で被害が激しい。山などの風を防ぐものが後背地にないため、高い潮が低地まで入り込むから。(60/60)

こちらも悪くないですね。津波がリアス海岸など山地に囲まれた深い湾奥で被害が拡大するのに対し、高潮はあくまで低平な地形ですので、その違いを示すことが要求されます。

三角州や干拓地、埋立地など海岸沿いの低地において浸水の被害。風が吹き込む入江の奥で波が特に高くなる。(50字)

私も書いてみました。「干拓地」、「埋立地」という具体的な地名名称を加えています。また、ここではあえて「波」という言葉を使っています。「津波」や「高潮」は地理の特別な用語ですが、「高波」は一般的な名詞です。単に「高い波」という意味で使って構いませんし、津波でも、高潮でもどちらでも高波は生じます。

>設問C (1)1958年はピーク時の流量が少なく、その後漸増、しばらくして漸減。1982年はピーク時は流量が多いが、その後は急激に減少。(59/60)

これはとくに上手いですね。「漸増」「漸減」という言葉の使い方が適切です。便利な言葉ですので、知っておくといいですね。

>(2)都市化に伴って川周辺の森林伐採が増え、周辺の山などの貯水作用
が衰え、降水が浸透せずに一気に川へ流入するから。

こちらもいいですね。「都市化」というと高層ビルが立ち並ぶような市街地を考えてしまいますが、単に人口が増加し住宅地が増えることを都市化と言います。それまで森林だったところに何軒か家屋が建設されたら、それが「都市化」なのです。「都市化によって森林が伐採される」という表現は適切です。

森林には保水力があり、雨水を土中に浸透させ少しずつ下流に流す。都市化による伐採で保水力が落ち、雨水が一気に流下する。(58字)

こういった形でしょうか。「貯水」で構いませんが、私は「保水」という言葉を使ってみました。

これ以外に「治水」や「利水」という言葉も知っておくといいですね。ともにダムの目的を示す言葉です。ダムの治水能力といえば「洪水を防ぐ」力、利水能力といえば「農業用水」や「発電」ですね。

>(3)上流にダムを作り、人為的に流量制限していく。(25/30)
川周辺の山などに植林などをして、貯水作用を高める。(27/30)

なるほど、こちらも悪くありませんが、「大都市圏」というキーワードがわざわざ取り上げられていますので、こちらにこだわった対策を提案してみてはどうだったでしょうか。

堤防の強化や放水路、貯水池など洪水を防ぐ施設を整備する。(28字)
ハザードマップ作成や避難訓練などで住民の安全を確保する。(28字)

放水路の例としては、新潟平野における信濃川の分流である「大河津分水路」がありますので、調べておいてください。
2つ目の理由はちょっと無理がある感じもしましたが、洪水が生じてから住民をスムーズに避難させるということも大切に思い、あえて解答としてみました。このような変わった視点からの解答もおもしろいと思いますよ。

では次回も期待しています。

  • 2020.09.23 21:28
  • たつじん

東大 1999年 第三問

設問A イー関東 ロー関東大震災


設問B (1)津波は、海底を震源とする規模の大きな地震によって発生。高潮は、台風などで海上に暴風が起こることによって発生。(55/60)

(2)後背地が低い平野である海岸や三角州で被害が激しい。山などの風を防ぐものが後背地にないため、高い潮が低地まで入り込むから。(60/60)


設問C (1)1958年はピーク時の流量が少なく、その後漸増、しばらくして漸減。1982年はピーク時は流量が多いが、その後は急激に減少。(59/60)

(2)都市化に伴って川周辺の森林伐採が増え、周辺の山などの貯水作用が衰え、降水が浸透せずに一気に川へ流入するから。

(3)上流にダムを作り、人為的に流量制限していく。(25/30)
川周辺の山などに植林などをして、貯水作用を高める。(27/30)

今週も添削よろしくお願いします!

  • 2020.09.22 06:52
  • かい

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