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2020.10.19
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コメント
では添削いたします。
>東大1995年度第2問
>
Cインドではヒンドゥー教徒が多く牛を神聖な動物として食さないため肉類の生産量は少ないが、牛の飼育頭数は多く、酪農が盛んで牛乳やバターが主な動物性蛋白質供給源となる。
とてもいいですね。ただ、ちょっと気をつけて欲しいのは、ヒンドゥー教の考え方により牛の肉を食さないのはその通りとしても、家畜には豚や羊もいるのですから、それだけが肉類の供給量全体が少なくなる理由にはならないということです。
「ヒンドゥー教が牛を神聖視することや、動物の殺生を嫌う伝統的な文化のため」などのように他の要因を加えた方が論理的に筋が通ることになります。
後半部分は適切です。ただ、こちらも「酪農」という言葉は使わない方がいいかも知れません。酪農はホイットルセー農牧業区分によって定義が厳密化している地理用語ですし、主に北欧や米国北東部など冷涼な地域で特有の農牧業形態です。「乳牛の飼育頭数が多く、生乳やバターなど乳製品が主mな動物性蛋白源となっている」という書き方で十分だったと思いますよ。
>D伝統的に魚介類の消費量が多く、また食生活の洋風化や輸入自由化に伴って肉類の輸入量が増えたため動物性蛋白質供給量は多い。
こちらもいいですね。とてもわかり易く説明されています。適切です。
>Eコーンベルトではとうもろこしや大豆を輪作し、それらを飼料として牛や豚の飼育が行われ、近年はとうもろこしを飼料として牛の肥育を行うフィードロット方式の導入も進んでいる。
これも適切です。ただクセなんでしょうが、文章を一文で言い切ろうという意識が強すぎるような気がしますよ。こちらも2つの文に分けてしまった方がスムーズです。
コーンベルトではとうもろこしや大豆を輪作し、それらを飼料として牛や豚の飼育が行なわれる。近年はトウモロコシを飼料として牛の肥育を行うフィードロット方式の導入も進んでいる。
どうでしょうか。こちらの方が読みやすいと思いませんか。文を細かく切る習慣を付けてください。
さらに、ここでは「混合農業」という言葉は必ず使って欲しかったところです。前半で、「〜飼育を行う混合農業がみられる」としたら良かったのでは。
先にも述べましたが「酪農」そして「混合農業」はホイットルセー農牧業区分の重要ワードです。教科書などを参考に、他の農業区分についても調べ、数十字程度の文章で説明する練習をしておいてくださいね。こうした「アイテム」を揃えておくことは、論述において非常に有利に作用します。
次回も期待しています(^^)
- 2020.10.30 10:38
- たつじん
東大1995年度第2問
Cインドではヒンドゥー教徒が多く牛を神聖な動物として食さないため肉類の生産量は少ないが、牛の飼育頭数は多く、酪農が盛んで牛乳やバターが主な動物性蛋白質供給源となる。
D伝統的に魚介類の消費量が多く、また食生活の洋風化や輸入自由化に伴って肉類の輸入量が増えたため動物性蛋白質供給量は多い。
Eコーンベルトではとうもろこしや大豆を輪作し、それらを飼料として牛や豚の飼育が行われ、近年はとうもろこしを飼料として牛の肥育を行うフィードロット方式の導入も進んでいる。
- 2020.10.26 17:27
- あお
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