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2020.10.30

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こんにちは(^^) 1989年ですか。今回はたまたま過去問を所有していたので問題ありませんでしたが、今後はできれば「東大の地理 27か年」に含まれている1993年以降の問題でお願いいたします。

>1989年度 東大 第1問

>A ユーラシア大陸-北大西洋海流
  アフリカ大陸-ベンゲラ海流

いいですね。例として適切に思います。

>B 沿岸を黒潮が流れる南西諸島から関東地方にかけて、照葉樹林が見られる温暖な気候である。黒潮から分かれた対馬海流は日本海を北上し、日本海側に降雪をもたらす。東北地方太平洋側では寒流の親潮が三陸海岸沖まで南下する影響を受け、夏でも比較的冷涼な気候。やませの影響を受けることもある。

全体として悪くありませんが、より整理された形で書くことが可能だったと思いますよ。

150字制限で2つの海流について述べるのですから、それぞれ75字が目安になります。

まずそれぞれの海流の特色を述べ、そこからその影響について書いてみましょう。

黒潮は暖流で主に西日本の太平洋側を北上している。沿岸では冬でも温暖な気候がみられ照葉樹林帯となっている。水温の高い南西諸島ではサンゴ礁の発達や台風の成長もみられる。(82字)

まず照葉樹ですが、これは西日本全体の植生です。正直なところ、暖流の影響で照葉樹林になっているとは思いません(中国南部やインド東部も照葉樹林帯です)。ただ、指定語句に含まれてしまっているので、無理やりにでも使わないといけませんね。暖流の作用としては「冬季温暖」は絶対手として、さらに低緯度においては「サンゴ礁」や「熱帯低気圧」も含まれます。字数が長くなってしまったので、台風に関する記述はカットしても良かったかもしれません。

K.Kさんの答案では対馬海流について強調されているようですが、これはいかがなものでしょうか。これに字数を使うのではなく、しっかり日本海流それ自体について記述した方がベターだったと思いますよ。

さらに親潮について。

親潮は寒流で東日本の太平洋岸を南下する。栄養分が多く三陸海岸沿いは豊かな漁場となっている。夏の気温が低下し冷害の原因となる。(62字)

寒流については「夏季冷涼」、「湧昇流による栄養分の供給」、「砂漠の形成」がありますが、このうち砂漠については蒸発量の多い低緯度沿岸にのみ当てはまることで(降水量<蒸発量が乾燥の基準でしたね)今回はパス。残る2つについてしっかり述べることです。K.Kさんの解答では漁獲に関する内容が欠けていますね。

ただ、やませに言及したことはとても良かったと思いますよ。寒流上で冷やされた空気が東北地方の太平洋岸地域へと流れ込み冷害を生じるわけです。私は字数の関係でやませに関する内容を省略していますが、これにも触れてみたかったところです。

黒潮は暖流で主に西日本の太平洋側を北上している。沿岸では冬でも温暖な気候がみられ照葉樹林帯となっている。水温の高い南西諸島ではサンゴ礁の発達や台風の成長もみられる。親潮は寒流で東日本の太平洋岸を南下する。栄養分が多く三陸海岸沿いは豊かな漁場となっている。夏の気温が低下し冷害の原因となる。(144字)

上記2つの文を合わせてこのような解答となります。参考にしてみてくださいね。

>C
>日本ではオイルショック前まで遠洋漁業が漁業の中心だったが、オイルショック後は燃料代が高騰し、また各国が領海の外に200海里漁業専管水域を設定した。このため自由な漁業は困難になった。一部では漁場の周辺国に入漁料を払って漁業専管水域内で操業していたが、現在では漁場周辺国から魚介類を輸入することが多い。

こちらもよく書けています。満点解答ですね。

ポイントは「日本の水産業にとって最近どのような問題が起きているか」ですよね。字数がかなり長い(150字。最近の東大ではこれほどの長文はありません)ので、それなりに「余分」なことを含ませながら、文章をつくっていかないといけません。その点、K.Kさんの解答では「入漁料」に関する内容にも触れられており、とてもいいと思います。こういった工夫を常に意識してくださいね。

全体としてとても良かったと思います。さらに演習を続けていきましょうね。

  • 2020.11.13 09:16
  • たつじん

1989年度 東大 第1問
A ユーラシア大陸-北大西洋海流
  アフリカ大陸-ベンゲラ海流
B 沿岸を黒潮が流れる南西諸島から関東地方にかけて、照葉樹林が見られる温暖な気候である。黒潮から分かれた対馬海流は日本海を北上し、日本海側に降雪をもたらす。東北地方太平洋側では寒流の親潮が三陸海岸沖まで南下する影響を受け、夏でも比較的冷涼な気候。やませの影響を受けることもある。
C 日本ではオイルショック前まで遠洋漁業が漁業の中心だったが、オイルショック後は燃料代が高騰し、また各国が領海の外に200海里漁業専管水域を設定した。このため自由な漁業は困難になった。一部では漁場の周辺国に入漁料を払って漁業専管水域内で操業していたが、現在では漁場周辺国から魚介類を輸入することが多い。


よろしくお願いします。

  • 2020.11.12 19:21
  • K.K

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