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2020.12.08

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

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では添削いたします。

>東大 
>2005 第一問 設問Bのみ

>(1)a-インドネシア b-インド c-カナダ

降水量と降水総量から面積が概算できますね。面積は、カナダ>インド>インドネシアです。適切な解答です。

>(2)外来河川であるナイル川の水を使って灌漑農業をしているから。(30/30)

いいですね。「外来河川」がキーワードであることは言うまでもありません。論述問題とはいえ、実はこのように特定の「語句」の知識が問われることが多いですね。思考力より、暗記による知識量が重要なのです。当然固有名詞の「ナイル川」も必須です。

一般名詞ではない「地理用語」と「固有名詞」の使い方が肝です。

>(3)日本の主産物の米は仏の主産物の小麦やブドウに比べて水を必要としないから。日本の川は短く急で、水の確保が難しいから。

フランスを「仏」としたのはナイスアイデアですね。いたずらに字数を費やすのはもったいないですから、とてもいいと思います。

ただ、内容がちょっとわかりにくいような。

「米」の方が、水田耕作を行うので「水を必要」とするのではないですか。土の中の栄養分が流出してしまうため、多雨気候は小麦栽培には適しませんし、地中に根を深く張るブドウは少雨地域でも栽培可能です。とくに果実は与える水の量を少なくした方が品質が上がります。

ここはシンプルにこういった形で良かったのでは。

日本の主穀は米で水田耕作のため大量の水が必要。特に田植え期は水需要が急増。仏の主穀の小麦は栽培にさほど水を必要としない。(60字)

こういった形でしょうか。シンプルすぎるので「田植え期」に特に水が必要であることにも言及してみました。一気に水需要が増えるので、それを補うための灌漑が必要になりますよね。

参考にしてください。

>(4)不適切な灌漑により地表に塩類が集積する塩害が乾燥地域で発生。灌漑のための地下水の過剰汲み上げで地盤沈下が発生。(56/60)

これはうまいですね。満点解答です。2つの文の末尾がともに「発生」で終わっていますが、これ、とてもいいと思いますよ。いわゆる国語(現代文)の論文ならば「下手な文章」として一刀両断されますが、これは地理の論述解答です。細かい文章テクニックではなく、事実のみを単純に書き並べることこそ大事ですよね。

私も書いてみました。

過剰揚水によって地下水位が低下し地盤沈下が生じる。大規模灌漑によって土壌の塩性化が進行し、砂漠化、土壌流出が生じる。(58字)

こんな感じでしょうか。ちょっと難しい言い回しかもしれませんが「過剰揚水」という言葉を付け加えてみました。余裕があったら使ってみてください。また文を二つに分けているのですが(短文の積み重ねで構成するのは論述問題の鉄則ですね)、それぞれの文の末尾を「生じる」という同じ言葉で結んでいます。。

論述問題は「いかにキーワードを積み重ねるか」の試験です。実は「知識」に依存する部分が大きいのです。今回は例えば「外来河川」という言葉がうまく使えていましたね。言葉を適切に用いることを今後も意識してみてください。

(3)のみ不適当な印象でしたが、他は大変良く書けていると思いますよ。共通テスト対策で忙しいでしょうが、論述の練習は継続しましょうね。

  • 2021.01.02 13:16
  • たつじん

東大 2005 第一問 設問Bのみ
(1)a-インドネシア b-インド c-カナダ
(2)外来河川であるナイル川の水を使って灌漑農業をしているから。(30/30)
(3)日本の主産物の米は仏の主産物の小麦やブドウに比べて水を必要としないから。日本の川は短く急で、水の確保が難しいから。
(4)不適切な灌漑により地表に塩類が集積する塩害が乾燥地域で発生。灌漑のための地下水の過剰汲み上げで地盤沈下が発生。(56/60)

今週もよろしくお願いします!

  • 2020.12.29 18:53
  • かい

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