ブログ

2020.12.08

投稿フォーム276

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>東大2016年度第2問

>A
>(1)Aーパーム油Bー大豆油Cー菜種油

AとBの判定はマストです。基本的な統計ですね。Cはわからなくていいと思います。

>(2)aーマレーシアbー中国cーアルゼンチンdーウクライナ

aについてはインドネシアとマレーシアがパーム油の主生産国であることは必ず知っておきましょう。cについても大豆の生産が南アメリカで多いことがわかれば、アルゼンチンの判定は難しくありませんね。統計を確認です。

bは難しかったと思います。できなくて問題ないでしょう。むしろdのウクライナをぜひ知っておいて欲しいところです。チェルノーゼム地帯では小麦の他、ヒマワリの栽培が盛んです。

>(3)新興国で経済発展とともに食用油の需要が増大した。また地球温暖化対策のため、バイオエタノール燃料としても需要が高まった。

とてもいいですね。わかりやすいと思います。「食用油」、「バイオエタノール」、いずれも適切です。

ただ「新興国」というのは漠然とした言い方ですので、より具体的に「発展途上国」や「新興工業国」とした方がいいかも知れませんね。

発展途上国の経済発展で生活水準が向上し、食の西洋化で植物性油脂の需要が拡大。植物性バイオマスとしてアルコール燃料の抽出。(60字)

私も書いてみました。できるだけキーワードを詰め込んでみました。参考にしてください。

>(4)熱帯雨林を伐採して油やし林に転換するため、生物多様性が失われ、二酸化炭素排出量が増加して地球温暖化が進行する。

いいですね。指定語句を利用して解答を組み立てるパターンです。2つのトピックがうまく配置されていると思います。

ただ、「二酸化炭素」については「排出量」ではなく「吸収量」が問題になると思いますよ。森林が伐採されれば光合成によって吸収される二酸化炭素の量が減りますよね。

私も書いてみました。

油ヤシ農園の拡大のため熱帯林が伐採され、生物多様性が失われる。森林減少により二酸化炭素の吸収量が減少する。(53字)

二酸化炭素について「温室効果ガス」であることや、その濃度上昇が「地球温暖化」の原因になることなどについても記述したかったのですが、字数が足りませんでしたね。ここはシンプルにまとめてしまいましょう。


>B(1)イーアメリカ合衆国 ロータイ ハー中国

小麦のデータがわかりやすいですね。輸出が多いアメリカ合衆国、熱帯で小麦の栽培に適さないタイです。

>(2)西部の地中海性気候区では果実類、乾燥する内陸部では小麦を栽培し、経済的結びつきを強めるEU諸国へ輸出している。

いいですね。トルコの特徴をよく掴んでいます。自然については気候環境、社会についてはEUとの関係ですね。

私も書いてみました。

温暖な気候で野菜や果実が栽培され経済的関係が緊密なEUへと輸出。乾燥地域で農業生産が振るわない西アジア諸国に小麦の輸出。(60字)

表を正確に読解してみましょう。トルコで自給率が100を上回っている(輸出している)のは「小麦」「砂糖類」「野菜」「果実」「肉類」の5品目。EUは小麦と肉については自給していますので、この2品目は他地域への輸出であるはずで、西アジアが候補として上がってきます。一方、果実と野菜についてはEU市場向けでしょう。

トルコとEUの関係については「経済的関係が緊密」「経済的つながりが強い」ぐらいでいいと思います。西アジア地域については同じイスラームで食生活の指向性が近い(肉はおそらく羊の肉でしょう。トルコはケバブなど羊肉料理で有名な国ですね)ことを「社会条件」に挙げたかったのですが、字数が足りませんでした。


(3)NAFTAに加盟し、安価な労働力を生かして野菜類を隣接するアメリカ合衆国に輸出し、大規模生産される穀類は輸入している。

「NAFTA」は北アメリカ自由貿易協定ですので、厳密には「調印」です。またNAFTAそのものが現在は改定の過程にありますので(USMCA(米墨加協定)へと発展)、ネットで最新情報の仕入れておいてくださいね。時事問題のチェックも重要です。

メキシコは米国と国際協定により自由貿易が実現。温暖で野菜や果実を米国に輸出し、大量生産による安価な穀物を米国から輸入。(59字)

こういった形でしょうか。やはり字数が厳しいので、アメリカ合衆国については「米国」としています。野菜や果実についてはメキシコの安価な労働力による生産も記述したかったのですが、字数が足りませんでした。

共通テスト対策も忙しいとは思いますが、目標はあくまで二次突破です。論述対策も怠り無く進めていきましょうね。

  • 2021.01.01 01:27
  • たつじん

東大2016年度第2問
A(1)Aーパーム油Bー大豆油Cー菜種油
(2)aーマレーシアbー中国cーアルゼンチンdーウクライナ
(3)新興国で経済発展とともに食用油の需要が増大した。また地球温暖化対策のため、バイオエタノール燃料としても需要が高まった。

(4)熱帯雨林を伐採して油やし林に転換するため、生物多様性が失われ、二酸化炭素排出量が増加して地球温暖化が進行する。

B(1)イーアメリカ合衆国 ロータイ ハー中国
(2)西部の地中海性気候区では果実類、乾燥する内陸部では小麦を栽培し、経済的結びつきを強めるEU諸国へ輸出している。

(3)NAFTAに加盟し、安価な労働力を生かして野菜類を隣接するアメリカ合衆国に輸出し、大規模生産される穀類は輸入している。

  • 2020.12.26 20:53
  • あお

コメントフォーム

カレンダー

«12月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ