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2021.01.18
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コメント
では添削いたします(^^)
>東大2011年第一問設問
>A(
>1)順に、干ばつ、火山災害、地震災害、風害
いいですね。非常に興味深いデータですので、解いていておもしろかったのではないでしょうか。日本に注目するのがコツですね。
Cは干ばつです。梅雨や積雪による融水など農業用水を確保しやすい日本では生じにくい災害です。降水量に比して農業生産が多い地域(オーストラリア、中国、インド)や乾季が明瞭な地域(サヘル地帯やブラジル)で生じるケースが多いですね。
DとEについては南米北部のコロンビアに注目してください。日本と同様に多くのプレートが集まり、世界有数の地震・火山国です。インドが含まれるEが地震、含まれないDが火山ですね(南アジアには火山はありません)。
残ったFが風害です。これがよくわかりませんが、北アメリカのトルネード(竜巻)などが該当するのでしょうか。
>(2)新期造山帯の日本は山地付近まで住宅が立つことが多い。一方、アメリカ合衆国は安定陸塊の広がる平野に人口が多いため。
うまいですね。前半で日本について述べ、後半でアメリカ合衆国について述べています。さらに問題文では「地形」と「人口分布」の違いについて述べることが求められていますが。こちらの答案ではそれについてもしっかりカバーしています。
日本には急峻な山地が多く山麓の急斜面に近接して居住する人も多い。米国は平原が広く大河川の沿岸に多くの人が居住する。(57字)
問題文では「アメリカ合衆国」となっていますが、これではさすがに字数を大きく消費してしまうので、こちらでは「米国」としています。
水害が多い理由として、海岸や平野部でも間違いないのですが、「大河川」が多く、これに沿って多くの人が住んでいる様子も指摘するべきだったかなとは思いますよ。
>(3)地球温暖化に伴う気候変動によって自然災害の規模が拡大し、より多くの被害者が出た。一方、特に発展途上国などで医療体制の整備や避難所などで公衆衛生の向上が図られ、死者数は減少した。
いいですね。的確です。いろいろと書くべき内容が考えられ、さらに字数制限も緩やかであったため、自由度が高い論述だったと思います。
ただ、ちょっと弱いと思うのは出題者が求める内容が十分に反映されていない点です。「被災者は増えたが、死者は減っている」わけですよね。前半の文章のように「災害規模の拡大」ならば死者も増えるとは思いませんか。
被害者が増えた理由・・・被害を受けやすい土地に住む人が増えた。山地斜面や海岸沿いの低地など。
死者が減った理由・・・医療や救援活動の体制が充実したこと。予報などにより避難がしやすくなったこと。
こういったことではないでしょうか。怪我をしても治療がされる。家屋がつぶされても自分は逃げることができる。こういったことを記述することが求められていたのだと思いますよ。
医療の発達、救援活動の拡充、防災意識の高まり、避難が迅速に行わるなどの理由で死者が減少した。山地斜面や海岸沿いの低地など災害に弱い地域に住む人が増え、被災者が増加した。(84字)
地球温暖化による熱帯低気圧の規模の拡大に注目できた点は素晴らしいと思います。これはなかなか普通の受験生では見逃してしまうところです。満点です。ただ、問題そのものの捉え方が少し弱かった印象です。上の解答例を参考にしてみてくださいね。
- 2021.01.27 02:50
- たつじん
東大2011年第一問設問
A(1)順に、干ばつ、火山災害、地震災害、風害
(2)新期造山帯の日本は山地付近まで住宅が立つことが多い。一方、アメリカ合衆国は安定陸塊の広がる平野に人口が多いため。
(3)地球温暖化に伴う気候変動によって自然災害の規模が拡大し、より多くの被害者が出た。一方、特に発展途上国などで医療体制の整備や避難所などで公衆衛生の向上が図られ、死者数は減少した。
- 2021.01.26 18:53
- 万物は流転する
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