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では添削いたします。

＞東大　2007

＞第三問
＞設問A
＞(1)人口が大きいほど卸売・小売比は大きい。人口密集地では商業や金融業が集積し、物流の拠点が置かれ、卸売業が盛んだから。(59/60)

とてもうまいですね。「人口密集地」、「商業が金融業が集積し」という言い方には感心しました。「物流の拠点」も適切です。

＞(2) 都市圏で都心部のB群とは違い、都市圏の郊外に位置し、昼夜間人口比率が小さいC群では卸売業など商業集積がされないから。 (60/60)

これも上手いですね。都市圏構造がキチンと理解されています。都市圏における都心部と郊外との対比がうまく表現されていますね。先の添削でも申したように、かいさんの解答は「わかっている」人の解答です。

＞(3) D群では生産地で消費されやすい鮮度が大事な水産物などの地場産業が盛んであり、郊外への流通が少なく、卸売業者が少ないため。(60/60)

これがちょっとわかりにくいんですよね。かいさんもおそらく自信をもって書いたわけではないでしょう。

「水産物などの地場産業」とありますが、地場産業は伝統工芸品など（例えば高級衣類や家具、民芸品）のことであり、水産業は該当しません。「水産業や地場産業」のように並立して挙げることが求められます。

また「生産地で消費されやすい」も疑問です。例えば、ある漁港都市で水産物が水揚げされたとして、それがその都市で消費されるのでしょうか。そうではなく、その都市を起点として全国の消費地へと運ばれるのではないでしょうか。

水産物や地場産業の製品など特殊な品目が生産されているため、それを扱う卸売業者が集まっているということが理由なのだと思いますよ。本問についてはちょっと考え直してみてくださいね。さほど難しい内容ではないと思います。後日復習をしておきましょう。

＞設問B
＞(1)Aーワシントン州　Bーテキサス州　Cーミシガン州　Dーカリフォルニア州

ワシントン州はシアトルの航空機工業に特色がある州です。カリフォルニア州は規模も大きく、全体の出荷額が大きい分、総合的に各種工業が発達します。ＡとＤが逆でしたね。

＞(2) C州は自動車の、D州は航空機の機械器具生産が主である。 (28/30)

こちらは全く問題ありません。航空機はワシントン州ですね。

＞(3) 自動車の組立工場は輸送コストを抑えるためにデトロイトなどの部品工場が近い場所に集積立地した。工場での労働集約的な組立作業が必要なため、安価で豊富な労働力のある場所にも立地。　(89/90)

こちらもうまいですね。自動車工業は「集積立地」について述べることが重要なのです。さらに労働力に関しても述べられていて、より完成度が高い解答です。とてもわかりやすいですよ。

全体的に全く文句のない解答になっていますよ。ほぼ完璧です。かいさんがいかに地理的事象を「理解」しているのかが明確に伺えるのです。東大を狙うほどの学力がある受験生ですと、文章表現に気をつかってしまい「うまい文章」を書こうとして、逆に内容が薄くなってしまうのですが、かいさんの場合は「良い意味で」うまい文章を書こうという意識が弱く、考えていることをストレートに伝えようとしているのです。これは最大の武器だと思います。

例えば「人間の排泄物」であったり「シアトルの航空機工業」であったり、不足している知識はありますが、それはこれからフォローしていけばいいものですし、難しいことではありませんよね。

さらに多くの問題に取り組んでみましょう。

東大　2007


第三問
設問A
(1)人口が大きいほど卸売・小売比は大きい。人口密集地では商業や金融業が集積し、物流の拠点が置かれ、卸売業が盛んだから。(59/60)

(2) 都市圏で都心部のB群とは違い、都市圏の郊外に位置し、昼夜間人口比率が小さいC群では卸売業など商業集積がされないから。 (60/60)

(3) D群では生産地で消費されやすい鮮度が大事な水産物などの地場産業が盛んであり、郊外への流通が少なく、卸売業者が少ないため。(60/60)

設問B
(1)Aーワシントン州　Bーテキサス州　Cーミシガン州　Dーカリフォルニア州

(2) C州は自動車の、D州は航空機の機械器具生産が主である。 (28/30)

(3) 自動車の組立工場は輸送コストを抑えるためにデトロイトなどの部品工場が近い場所に集積立地した。工場での労働集約的な組立作業が必要なため、安価で豊富な労働力のある場所にも立地。　(89/90)

添削よろしくお願いします！