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2021.07.29
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コメント
では添削いたします。
>東大2016 第2問
>設問A
>(1)Aーパーム油 Bー大豆油 Cーとうもろこし油
AとBの判定はマストです。基本的な統計ですね。Cはわからなくていいと思いますが、菜種油の原料であるセイヨウアブラナはカナダで多く栽培されています。
>(2)aーマレーシア bー中国 cーアルゼンチン dーウクライナ
aについてはインドネシアとマレーシアがパーム油の主生産国であることは必ず知っておきましょう。cについても大豆の生産が南アメリカで多いことがわかれば、アルゼンチンの判定は難しくありませんね。統計を確認です。
bは難しかったと思います。できなくて問題ないでしょう。むしろdのウクライナをぜひ知っておいて欲しいところです。チェルノーゼム地帯では小麦の他、ヒマワリの栽培が盛んです。
>(3)バイオエタノールとしての使用が増えたから。人口増加に伴う食用油としての利用が増えたから。(44字)
本問は字数に余裕がありすぎて、かえって書くのが難しかったと思います。少しずつ「余計なこと」を書き加えて、字数を稼がないといけません。
「発展途上国の経済発展で生活水準が向上し、食の西洋化で植物性油脂の需要が拡大。植物性バイオマスとしてアルコール燃料の抽出。」(60字)
私はこのように書いてみました。食用油の利用が増えた要因は、「人口増加」より「食の西洋化」にあると思いますよ。中国は人口増加率は高くありませんが、食用油の需要は拡大しています。もちろん「経済成長」と絡めてください。
>(4)コプラを作るプランテーション造成で森林が破壊され二酸化炭素が増えて温暖化が進んだり、生物多様性が失われる。
言っていることはわかるのですが、もうちょっとうまく書けたのではないかと思いますね。
まず誤認識の訂正を。コプラはココヤシの胚珠を干したものであり、これからヤシ油(コプラ油)が採取されます。似ていますが、「油ヤシ=パーム油」とは区別しておいてください。
本問のポイントはキーワードの使用です。60字制限で2つのキーワード。それぞれのキーワードに対して、1つのトピックを用意し、それを並べればいいわけですね。
例えばこういった感じです。
「油ヤシ農園の拡大のため熱帯林が伐採され、生物多様性が失われる。森林減少により二酸化炭素の吸収量が減少する。」(53字)
「森林が破壊され、二酸化炭素が増える」ではちょっと因果関係が飛んでいませんか。正しくは「(A)森林が破壊→(B)光合成による二酸化炭素吸収量の減少→(C)二酸化炭素の増加→(D)温暖化が進む」ですよね。
かいさんの解答では(A)→(C)→(D)で、(B)が飛んでいます。私の解答は(A)→(B)で終わり、CとDまで言及していませんが、因果関係の飛躍はありません。こういった「論理の繋げ方」にも注意してみてください。
>設問B
>(1)イーアメリカ ロータイ ハー中国
小麦のデータがわかりやすいですね。輸出が多いアメリカ合衆国、熱帯で小麦の栽培に適さないタイです。
>(2)トルコは温暖であるが沿岸や高原などの多様な自然環境を持つ上、大市場であるヨーロッパに近く、輸出に有利だから。
「温暖であるが沿岸や高原などの多様な自然環境を持つ」という点がなぜ農業に有利なのかわからないのです。ここは単に「温暖」でいいのではないでしょうか。温暖であることは農業が成立するための大きな要因の一つです。一方で、沿岸や高原は農業の適地というわけではありません。
より細かい図表の読解が必要ですよ。
表を正確に読解してみましょう。トルコで自給率が100を上回っている(輸出している)のは「小麦」「砂糖類」「野菜」「果実」「肉類」の5品目。EUは小麦と肉については自給していますので、この2品目は他地域への輸出であるはずで、西アジアが候補として上がってきます。一方、果実と野菜についてはEU市場向けでしょう。
トルコとEUの関係については「経済的関係が緊密」「経済的つながりが強い」ぐらいでいいと思います。西アジア地域については同じイスラームで食生活の指向性が近い(肉はおそらく羊の肉でしょう。トルコはケバブなど羊肉料理で有名な国ですね)ことを「社会条件」に挙げたかったのですが、字数が足りませんでした。
こういった形になります。
「温暖な気候で野菜や果実が栽培され経済的関係が緊密なEUへと輸出。乾燥地域で農業生産が振るわない西アジア諸国に小麦の輸出。」(60字)
大雑把に書くのではなく、きちんと「野菜」、「果実」、「小麦」など各項目に注目し、それぞれがどのように輸出されているのか、考えてみてください。
>(3)スペインは温暖であるため、野菜や果実の生産、またメセタで牧畜が盛んで、それにより国家財政赤字を賄っている。
んんん???メキシコの話だと思いますよ。。。
>食物油という観点で農業を捉えたことがなく、あまり手応えはありませんでしたが、添削よろしくお願いします!!
>すみません、設問Bの(3)の問題文を読み間違えていたので訂正します。
>メキシコでは、年中温暖な気候と安い労働力を生かして果実や野菜を生産し、NAFTA加盟国に低関税で輸出するから。
あっ、書き直しがあったのですね(笑)。
かいさんのクセなんでしょうが、「一気に言い切りすぎ」なんですよ。東大の問題は60字ならば2つのトピックが基本です。30字で1トピックですね。これを拡大解釈して、60字ならば「2つの文」に切ることを絶対的な習慣にしませんか。一つの文で一つのトピックを説明した後、ひと呼吸置いて、別の気持ちでもう一つの文に取り掛かるのです。
例えばこうしたらどうでしょう?
「メキシコでは温暖な気候と安価な労働力を利用して果実や野菜の生産が盛ん。」
ここで一旦切りますね。そして気持ちを切り替えて、二つ目の文を書くのです。
「ナフタに調印し米国などとの間に自由貿易が実現している。」
最後にこの2つの文をつなげればいいのです。
「メキシコでは温暖な気候と安価な労働力を利用して果実や野菜の生産が盛ん。ナフタに調印し米国との間に自由貿易が実現している。」(60字)
どうでしょうか。今後はこう言った書き方を意識してください。
ただ、今回の問題については問題内容の捉え方にも足りないところがあります。「全体的に自給率が低い」ことについても述べないといけないのです。これは米国から安価な穀物を輸入しているからですね。米国では大規模化や機械化によって穀物が安価で生産されます。メキシコはその輸出先の一つです。
例えばこのように書いてみました。
「メキシコは米国と国際協定により自由貿易が実現。温暖で野菜や果実を米国に輸出し、大量生産による安価な穀物を米国から輸入。」(59字)
今後は、問題文の正確な読解も学習のテーマとしてください。どうも慌てて書いているような印象がありますよ(スペインとメキシコを間違えたり。。。)。時間をかけてゆっくり書いてみましょう。急がば回れ、ですよ。
- 2021.08.02 15:18
- たつじん
自分で訂正できる力も大切ですよ。とてもいいことです。
投稿数を奇数にしたいのでコメント入れておきます。回答まで1週間ほどお待ちくださいね。
- 2021.07.30 14:31
- たつじん
すみません、設問Bの(3)の問題文を読み間違えていたので訂正します。
メキシコでは、年中温暖な気候と安い労働力を生かして果実や野菜を生産し、NAFTA加盟国に低関税で輸出するから。
- 2021.07.30 11:35
- かい
東大2016 第2問
設問A
(1)Aーパーム油 Bー大豆油 Cーとうもろこし油
(2)aーマレーシア bー中国 cーアルゼンチン dーウクライナ
(3)バイオエタノールとしての使用が増えたから。人口増加に伴う食用油としての利用が増えたから。
(4)コプラを作るプランテーション造成で森林が破壊され二酸化炭素が増えて温暖化が進んだり、生物多様性が失われる。
設問B
(1)イーアメリカ ロータイ ハー中国
(2)トルコは温暖であるが沿岸や高原などの多様な自然環境を持つ上、大市場であるヨーロッパに近く、輸出に有利だから。
(3)スペインは温暖であるため、野菜や果実の生産、またメセタで牧畜が盛んで、それにより国家財政赤字を賄っている。
食物油という観点で農業を捉えたことがなく、あまり手応えはありませんでしたが、添削よろしくお願いします!!
- 2021.07.30 08:48
- かい
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