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2021.07.30
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コメント
では添削いたします。
>2018年度 第一問
>設問A
>(1)森林伐採の拡大や燃料の消費量の増加といった活動。
悪くないんですけどね。。。どうなんでしょう?「といった活動」という部分が無駄だと思いませんか?それならば他の箇所の説明を厚くした方がいいですよね。
「心身伐採の拡大」→「光合成の減少」→「二酸化炭素の吸収量の減少」→「二酸化炭素濃度の上昇」ですよね。この部分の説明を強化してみてはどうだったでしょう。
あるいは単に「燃料」ではなく「化石燃料」とした方がいいですよね。
例えばこうなります。
「化石燃料の使用量増加。森林伐採による二酸化炭素吸収量の減少。」(30字)
どうですか?無駄がないでしょ?そーやさんにはこうした解答を期待しているのです。
>(2)北半球の夏季は植物の光合成が活発になり二酸化炭素濃度が減少する。一方冬季では不活発になり、暖房による排出量が多くなるので増加する。
こちらはいいですね。とてもいいと思います。ただ、個人的な考えですが(たしかに参考書の解説ではそう書いてあったのですが)ハワイで「暖房」を理由にするのはちょっと不自然な感じもするのですよ。たしかにイギリスやドイツなど冷涼な国の1人当たりエネルギー消費が温暖なイタリアより高いのは「暖房」の使用に理由があるのですが。
私はこう書いてみました。
「高日季は植物の成長が旺盛で光合成が活発。二酸化炭素の吸収が多く値が低下。低日季は光合成が不活発で吸収が減少し値が上昇。」(59字)
二酸化炭素の吸収について、植物の「光合成」ですね。光合成が盛んな季節は二酸化炭素の吸収量が増加するわけです。「常夏」のハワイとはいえ、やはり季節による植物の成長の度合いの違いはあるはずです。これについてしっかり言及すればいいでしょう。
季節が要因となるのは理解できますね。「夏」、「冬」という書き方でも構いませんが、ハワイのような低緯度地域では「高日季」、「低日季」という表現を用いるのが一般的です。
>(3)Aはエネルギーの消費量を抑えることができず増加し続け、気温は上昇し続ける。Dはエネルギー消費を抑え、二酸化炭素を固定するというような対策を講じて気温の上昇を防ぐというようなシナリオ。
いいですね。字数制限が長いので字数稼ぎのテクニックが重要となります。具体的な事例を挙げ、字数を埋めていきましょう。
おそらく「固定」の使い方に悩んだと思います。これは難しい言葉だったので、とくに不正確な使い方でも仕方なかったと思いますよ。
私はこう書いてみました。
「Aでは経済成長を優先し化石燃料の使用を制限しない。二酸化炭素濃度が上昇。Bでは温暖化対策が取られる。省エネルギーや新エネルギーの開発、植林による植物への二酸化炭素の固定量の増加。」(89字)
植物を増やし、体内に二酸化炭素を取り込みます。このことを「二酸化炭素の固定」というのですね。便利な言い方なので知っておくといいでしょう。
>設問B
>(1)ハリケーン 北アメリカ~中央アメリカ
サイクロン 南アジア~オセアニア~東アフリカ
いいですね。マダガスカル付近が実はサイクロンの被害が大きいところだったりするんですよね。
>(2)低緯度地域では貿易風が、中緯度地域では偏西風が吹いているから。
いいですね。適切です。
>(3)沖合では寒流が流れていて周辺の海水温が低くなっているから。
これは問題として質が低かったと思います。解答しにくいですよね。そもそも東岸には暖流のブラジル海流も流れているのですが。
とはいえ、こちらもシンプルに「水温が低い」ことだけ説明すればいいと思います。ブラジル海流は日本海流やメキシコ湾流に比べ水温が低いのでしょうか。私にもよくわかりません。
こういった感じでしょうか。
「西岸を寒流が流れるなど低緯度海域でも全体に水温が低いから。」(29字)
これが精一杯の解答だったと思います。
>(4)地球温暖化で海面上昇して高潮被害を受ける地域が拡大し、人口増加で内陸の居住地がなくなり沿岸部に住まざるを得なくなるから。
悪くありませんね。ちょっと文章がスムーズでないので、こんな風に書き変えてみてもいいでしょう。
「地球温暖化による海面上昇で高潮被害を受ける地域が拡大したから。人口増加で洪水となりやすい沿岸部に居住地域が広がったから。」(60字)
「内陸の居住地がなくなり」はさすがに極端な気がしましたのでカットしています。文を最初から二つに分けてしまった方がスムーズな文章になりますよ。
字数制限は60字ですが、「理由」について「自然」と「社会」の2つの側面から答えることが求められることになり、2つのトピックが必要となります。これ、なかなか字数的に厳しいですよね。短いながらも「濃い」文章をつくりましょう。
比較的回答が簡単なのは「社会」的変化の方でしょう。「被災する」可能性が高い地域へと住居が拡大し、被災人口が増えるわけです。
一方で「自然」的変化は難しいかも知れません。一般的に(そして今回の大問のテーマになっている)地球温暖化によって低緯度地域における大気中の水蒸気量が増えたり、上昇気流の作用が活発化することで熱帯低気圧そのものが巨大化することが予想されていますが、しかし本問では「熱帯低気圧と強度や発生頻度が増大しなくても」という文章が加えられています。熱帯低気圧そのものに言及できません。
ですので、ここは同じく地球温暖化に注目し、それによる海面上昇で、かつて高所であって災害に強い土地であったものが標高が下がることにより水害に対し脆弱になる様子を指摘したらいいのではないでしょうか。
とにかく文章制限が厳しいので、詳しく書くことはできません。曖昧でいいので、簡潔に言い切ってしまえばいいでしょう。
「地球温暖化による海面上昇で浸水被害を受けやすい土地が広がった。人口増加で低地や斜面など災害を受けやすい土地へ住居が拡大。」(60字)
問題そのものが難しいので、この程度の解答で十分だったかと思います。参考にしてくださいね。
- 2021.08.10 00:20
- たつじん
2018年度 第一問
設問A
(1)森林伐採の拡大や燃料の消費量の増加といった活動。
(2)北半球の夏季は植物の光合成が活発になり二酸化炭素濃度が減少する。一方冬季では不活発になり、暖房による排出量が多くなるので増加する。
(3)Aはエネルギーの消費量を抑えることができず増加し続け、気温は上昇し続ける。Dはエネルギー消費を抑え、二酸化炭素を固定するというような対策を講じて気温の上昇を防ぐというようなシナリオ。
設問B
(1)ハリケーン 北アメリカ~中央アメリカ
サイクロン 南アジア~オセアニア~東アフリカ
(2)低緯度地域では貿易風が、中緯度地域では偏西風が吹いているから。
(3)沖合では寒流が流れていて周辺の海水温が低くなっているから。
(4)地球温暖化で海面上昇して高潮被害を受ける地域が拡大し、人口増加で内陸の居住地がなくなり沿岸部に住まざるを得なくなるから。
添削おねがいします。
- 2021.08.08 10:57
- そーや
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