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2021.08.29

488

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。おそらくやすさんの答案とは思ったのですが、一応確認させていただきました。お手数おかけしました。

では添削いたします。

>添削よろしくお願いします!

>5 (2018年度 第2問)

>設問A
>(1)香港は経済特区などの経済発展により工業製品の貿易が他の港からもされるようになった。シンガポールは中継貿易により発展。

なるほど、悪くないのですが、「経済特区」は1980年に設置されたものであり、20世紀中にこそ目覚ましい経済発展があったと考えるべきです。経済特区を含む沿岸部一帯が発展したのですから、ここでそれを強調するべきではないでしょう。

またシンガポールについても「発展」とは言えないのでは。数字を見る限り「維持」というべきでしょうか。香港に至っては明らかな地位の低下ですから、それと比べれば「発展」とみていいのかもしれませんが。

この2つの中継貿易港の違いについて考えてみましょう。

まず、本問のように二つの事例(香港とシンガポール)を述べる場合、2つの文に切ってしまった方がいいですね。短い文の方が主述関係などにミスがなくなり、わかりやすい文章となります。ただ、本問の場合、「現状維持」のシンガポールに対し、香港が「変化」した理由を述べることが最大のテーマとなっています。重心はやや香港側に置いた方がいいかもしれません。

さらに使用語句を確認しましょう。「中継貿易」は機械類など工業製品を輸入し、それをそのまま他の地域へと輸出することです。香港もシンガポールも港湾はこの機能を有しており、このキーワードはいずれにでも使えそうです。

「経済発展」はどうでしょう。シンガポールは東南アジアの、香港は中国の、それぞれ港湾ですが、この二つの地域はいずれも高い工業力を背景に「経済発展」を遂げています。これもどちらに使ってもいいキーワードでしょうね。ただし、シンガポールが「現状維持」であるのに対し、香港は地位を低下させ「変化」が生じています。経済発展という変化が生じた地域としてピックアップするべきは中国の方でしょう。

そして「製品」ですが、これについては「工業製品」という使い方をするものと思われますが、やはりシンガポール、香港のいずれでも用いることができるでしょう。「工業製品の輸出」と言った使い方は非常に適切です。ただし、上ど同様に、変化する香港そして中国を説明する際にこちらの言葉を用いた方が適切に思います。

以上より、用語に関しては制限が緩く、自由に使うことができると思います。論述問題では、「語句」を手がかりにして文章を組み立てることが多くあるのですが、本問についてはまず文章の骨組みをつくり、そこに自在にキーワードをはめ込む形が良さそうです。

ではシンガポールから説明しましょう。シンガポールは東南アジア最大にして唯一の中継貿易港です。国際分業が進む東南アジアにおいて各国の貿易額が拡大すれば、シンガポールの重要性の高さは維持されます。

「ASEANの中継貿易の拠点の地位をシンガポールは維持している。」(31字)

まずはこんなものでしょうか。「ASEAN」「シンガポール」でかなり字数を費やしてしまうので内容は限定されてしまいます。

さらに香港ですが、これは表から見て明らかでしょう。他の都市の発展とともに、港湾機能が分散し、香港の地位が相対的に低下しています。上海、深セン(シェンチェン)、寧波(ニンポー)はいずれも中国の港湾都市。

「経済発展著しい中国では他港湾の工業製品の輸出も増加し、香港の地位は低下。」(36字)

これらをミックスし、字数を調整します。

「アセアン中継貿易の拠点の地位をシンガポールは維持。経済発展著しい中国では他港湾の工業製品の輸出も増加。香港の地位は低下。」(60字)

かなり無理やりな感じもしますが、字数内に詰め込んでみました。意味は通じると思います。問題集内の模範解答では「分散」という言葉も使われており、これも適切な言葉だったのですが、ここではうまく使えませんでした。完璧な解答例ではありませんが、良かったら参考にしてくださいね。

>(2)(ア)オーストリア (イ)ブラジル

いいですね。的確です。

>(3)アメリカ大陸東岸からの工業製品はコンテナ船を。小麦などの穀物はバラ積み船を使うことにより、陸上輸送の限界は無くなった。また、より多くの輸送しているため輸送費は安くなった。

いいですね。よく書けていると思います。ただ「陸上輸送の限界は無くなった」という点がよくわからないのですよ。

これはおそらくパナマ運河がポイントになっていると思いますよ。

例えば、それまでの貿易は「中国からロサンゼルスまで船舶輸送」して「ロサンゼルスからニューヨークまで陸上輸送」という形で行われていたのではないでしょうか。

それをパナマ運河を利用することで、「中国からニューヨークまで船舶輸送」となったのだと思います。

そういった変化を説明すれば良かったでしょう。

では語句を中心に考えていきます。

まず「コンテナ船」です。貨物を入れたコンテナを船舶に積みます。コンテナごと移動できるので、非常に便利な輸送方式ですね。この貨物については工業製品を考えればいいと思います。

これに対し「ばら積み船」については表2−2を参照するといいでしょう。これらがばら積み船によって運搬される品目です。ここでは原油を輸送するタンカーも含まれているようですね。資源や穀物の輸送に用いられます。

そして「陸上輸送」ですが、これは「アメリカ大陸」と組み合わせて用いられる言葉でしょう。中国で生産された工業製品が、アメリカ合衆国の人口稠密地域である大西洋岸へと輸送される場合には、なるほど陸上輸送も使われていたのでしょう。これが船舶(コンテナ船)に入れ替わったことを考えてください。

そしてそのような輸送手段の変更はもちろん「輸送費」上のメリットが生じますね。陸上輸送に比べ、スピードこそ遅いですが、海上輸送の方が大量かつ安価に商品を輸送できます。

なお、「アメリカ大陸」にはもちろん南米も含まれるでしょう。中国はブラジルから大量の大豆(穀物の一種と考えていいと思います)と鉄鉱石を輸入っしています。

「東アジアとアメリカ大陸大西洋岸との貿易はかつては陸上輸送に依存していた。パナマ運河拡張により東アジアからの工業製品の輸出はコンテナ船、アメリカ大陸から輸出される資源や穀物はばら積み船が利用され、輸送費が下がり、低コストで大量の品目が輸出入されるようになった。」(129字)

まずはこのような形で「試作品」をつくってみました。しかし、さすがに字数が多すぎますね。ここから調整しないといけません。

「かつて→陸上輸送、現在→海上輸送」という形にしていますが、これはあまり意味がなかったようです。問題文の中で、こうした時間の経過による変化を説明する必要には触れられていません。この部分の説明は最小限で。

さらに「パナマ運河」という固有名詞を外しただけでなく、「運河拡張」というキーワードも削っています。これはわかり切ったことでしょう。

「東アジアからはコンテナ船での工業製品の輸出、アメリカ大陸大西洋側からはばら積み船を用いた資源や穀物の輸出が、共に増加。陸上輸送に比べ安価で大量の輸送が可能となり、貿易額が拡大。」(88字)

なんとか字数以内に収めてみました。問題集の模範解答では「アメリカ大陸東部」となっていますね。そちらの方が字数を節約できてベターだったように思います。先の問題と同様、やや不完全な印象もありますが、参考にしてください。


>設問B

>(1)Aインドネシア Bインド

イランは政教一致している。インドネシアは政教分離している民主主義国家である。

問題ないかと思います。イランについては。正式名称が「イラン・イスラム共和国」である点にも注目しましょう。

>(2)イギリスの植民地時代にマレーシアへは天然ゴム栽培、南アフリカ共和国へはさとうきびのプランテーションの労働力として居住。


こちらもいいですね。指定語句から「マレーシア=ゴム」ですから、南アフリカについては「サトウキビ」を結びつけたらいいですね。当時、サトウキビは世界中の至るところで栽培されており、オーストラリア北岸、ブラジル北東岸、ジャマイカ、フィジーなど代表的なサトウキビプランテーション地域であり、いずれも労働者の流入がみられました。

>(3)市場の拡大による工業製品の輸出。資源への投資が活発になると考えられる。

これについてはとくに「答え」はないと思いますよ。自分の思いつくままに書き述べればそれが正解です。

「南アジア」にあって「東南アジア」や「アフリカ大陸インド洋沿岸」にないものは何でしょう。やはり「莫大な人口」であり「豊富な資源」、そして「高い経済成長率」でしょうね。さらにインドはIT産業の集積地の一つですから知識産業における優位性もあります。

この辺りのことをミックスして解答すれば満点解答です。とてもいい解答だったと思いますよ。

  • 2021.09.01 12:25
  • たつじん

すみませんでした。メモをコピーしてそのまま送信していました。今後は無いよう気をつけます。

  • 2021.09.01 10:14
  • やす

名前がないようですが。。。

名前を投稿してください。

  • 2021.09.01 00:52
  • たつじん

添削よろしくお願いします!
5 (2018年度 第2問)
設問A
(1)香港は経済特区などの経済発展により工業製品の貿易が他の港からもされるようになった。シンガポールは中継貿易により発展。
(2)(ア)オーストリア (イ)ブラジル
(3)アメリカ大陸東岸からの工業製品はコンテナ船を。小麦などの穀物はバラ積み船を使うことにより、陸上輸送の限界は無くなった。また、より多くの輸送しているため輸送費は安くなった。
設問B
(1)Aインドネシア Bインド
イランは政教一致している。インドネシアは政教分離している民主主義国家である。
(2)イギリスの植民地時代にマレーシアへは天然ゴム栽培、南アフリカ共和国へはさとうきびのプランテーションの労働力として居住。
(3)市場の拡大による工業製品の輸出。資源への投資が活発になると考えられる。

  • 2021.08.30 14:16

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