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2021.08.31

498

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大 2021年

>第3問

>設問A 

>(1) A―スウェーデン B―トルコ C―日本

適切です。トルコは世俗国家ではありますが、それでもイスラームが生活文化となっている国であり、女性の社会進出はやや抑制されています。

>(2) イスラエルは国内労働力が少なく男女とも高い教育水準にあり女性が活躍するが、周辺はイスラーム圏で女性の社会進出が遅れる。(59字)

なんとも言えませんね。人口の少なさが理由になるのでしょうか(なんらかの模範解答でそういった内容のものがあったのでしょうか)。周辺のイスラーム国家との対比で、相対的に女性の社会進出が盛んでることを説明すれば十分だったかと。

正解例としては以下のような感じでしょうか。

「周辺のイスラーム国家とは異なり、女性の社会進出が抑制されない。経済レベルが高く、女性が活躍できる職種も多い。」(54字)

それぞれの文に「〜から」をつけてもいいですね(字数的に余裕があります)。人口が少ないことは周辺国(ヨルダンなど)とも共通する特徴であるので、ここでは挙げませんでした。とはいえ、サウジやエジプトより人口が少ないことは確かですので、「人口の少なさ」をポイントにしても良かったとは思いますよ。

>(3) 国内経済格差が大きいので、中流層の女性は海外へ出稼ぎに行き、国内に残る女性は高い教育を受け管理職となる高所得者か、家事労働やインフォーマルセクターに従事する貧困層に限られるから。(89字)

一文が長いですね。さすがに90字を一つの文で済ませてしまうのはちょっと乱暴かと思いますよ。

そもそも「女性の労働力率が低い」理由ですよね。

中流層・・・海外に出稼ぎ
高所得層・・・管理職
低所得層・・・インフォーマルセクターに従事

これでは労働力率は高くなってしまいませんか?よくわからないのですが、何かの問題集や参考書の模範解答を参考にしているのでしょうか。チョウセイさん自身で、問題文の意味を考え、自分なりの解答を作った方がいいと思いますよ。

本問についてはあえて添削はいたしません。また機会を見て、再チャレンジしてみてください。問題の解釈が誤っているのではないでしょうか。

>設問B 

(1) ア―サービス職業 イ―農林漁業 ウ―生産工程

(2) 生産工程は産業の空洞化に伴い雇用が減少したのに対し、販売従事者はインターネット販売の普及で店頭販売の需要が減ったから。(59字)

どうなんでしょうね。もうちょっと工夫が必要だったかなと思います。

「ウは産業の空洞化で就業者が減少。販売従業者はネット等通信販売の増加、セルフ型店舗の増加等対面販売の減少で就業者が減少。」(59字)

通信販売もインターネットだけではありませんよね。電話も利用されます。またセルフ型店舗の増加も一つの要因だと思います。考えられるだけのことを書き尽くして欲しいと思います。

>(3) 都心のオフィスは中枢管理機能を担う人材が集まるが、団塊の世代の男性が退職したため若年層の男女の雇用が活発となったから。(59字)

前半と後半とで整合性がないので、切ってしまった方がいいと思います。

「都心のオフィスは中枢管理機能を担う人材が集まる。団塊の世代の男性が退職したため若年層の男女の雇用が活発となった。」

これを叩き台として考えてみましょう。

ポイントは「管理的職業従事者などが首都圏で増加」した理由ですよね。まず「男女」は関係ないと思います。さらに「団塊の世代が退職」つまりマイナスです。これに対し「若年層の雇用が活発」はプラスです。しかしマイナスとプラスで差し引きゼロですよね。減った分を補っただけの話です。

この問題もあえて添削は避けさせていただきます。時間をおいて、後日再チャレンジしてみてください。

>(4) 高度経済成長期に若年層が流入して結婚し、専業主婦も多く出生率が高かったが、女性の社会進出や共働き家庭が増加し、非婚,晩婚化や保育施設の不足から仕事と育児の両立が困難になったため。(89字)

こちらも同様です。一文が長過ぎて、意味が通りにくくなっています。

高度経済成長期は若年層が流入し結婚により出生率上昇。専業主婦も多く子供も多かった。だが現在は共働きも増え出生率低下。非婚や晩婚化の影響も。保育施設の未整備も子供を持ちにくい理由。(89字)

かなり無理やり詰め込んでしまいましたが、意味は通りますよね。文章をうまく書こうとすると、逆に内容が薄くなることがありますし、逆に内容の濃い文章にしようとすれば、意味が通じにくいものになったりします。

その場合は「文章を書くのを諦めて」このようにひたすら「単語」を詰め込む形で解答を構成するのは一つのテクニックです。これはあくまで「地理」の試験であり、「現代文」や「小論文」ではありません。文章力は不要ですので、ひたすら「解答」を作るのみです。

以下、総論です。

どうなんでしょうね。全体的に問題の解釈が足りないような印象を受けますよ。焦っているのではないでしょうか。例えば、演習の際に解答まで仕上げる必要はありません。問題文を読んで「こういったことを書けば得点になるのだな」「こういう内容を作問者は求めているのだな」といったイメージを膨らませるだけでもいいと思います。この時点では問題文を読むだけにとどめておいて、後日、改めて解答の作成に取り掛かったらいいと思います。

どうも「解答を書く」という方向に意識が強く作用しているように思います。君たちの木曜は「解答を書く」のではなく、「問題文を正しく読解する」ことにありますよね。

内容が足りなかったり、余分なことが強調されていたり、解答の方向性が誤っていたり、そういった部分が散見されます。まだ時間はありますので、焦る必要はありません。

例えば、すでに一回解いてみた問題について再度チャレンジするといったことも有効だと思います。

今、雑な形で焦って仕上げようとすれば、間違った形で妙な「クセ」がついてしまいます。焦らず、原点に帰って、慎重に問題に相対してみてください。

現時点で力は十分にあります。期待していますよ。

  • 2021.09.01 00:41
  • たつじん

東大 2021年



第3問


設問A 

(1) A―スウェーデン B―トルコ C―日本

(2) イスラエルは国内労働力が少なく男女とも高い教育水準にあり女性が活躍するが、周辺はイスラーム圏で女性の社会進出が遅れる。(59字)

(3) 国内経済格差が大きいので、中流層の女性は海外へ出稼ぎに行き、国内に残る女性は高い教育を受け管理職となる高所得者か、家事労働やインフォーマルセクターに従事する貧困層に限られるから。(89字)


設問B 

(1) ア―サービス職業 イ―農林漁業 ウ―生産工程

(2) 生産工程は産業の空洞化に伴い雇用が減少したのに対し、販売従事者はインターネット販売の普及で店頭販売の需要が減ったから。(59字)

(3) 都心のオフィスは中枢管理機能を担う人材が集まるが、団塊の世代の男性が退職したため若年層の男女の雇用が活発となったから。(59字)

(4) 高度経済成長期に若年層が流入して結婚し、専業主婦も多く出生率が高かったが、女性の社会進出や共働き家庭が増加し、非婚,晩婚化や保育施設の不足から仕事と育児の両立が困難になったため。(89字)





  • 2021.08.31 20:12
  • チョウセイ

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