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2021.11.10

571

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大 2007年

>第2問

>設問B

>(1) 有機肥料として田・畑に投入した、残飯や人間の排泄物中の窒素。
(30字)

いいですね。とてもわかりやすく書けています。「人間の排泄物」に注目できた点が適切です。

>(2) 従来は、飼料を家畜に与え、排泄物を田畑の肥料にした。現在は、都市化の進展による耕地の減少、や輸入飼料への依存のため、余剰窒素は東京湾へ流出する。その結果、窒素の地域内循環は消えた。(90字)

いいですね。本問は90字という字数をいかに使いこなすかが重要なテーマだったと多います。その点はうまくクリアできています。

最初の「飼料」について、畑地でつくられた農産物であることを強調しておいても良かったと思います。「過去=畑で作られた農産物を飼料とする、現在=輸入飼料」という対比が明確になります。

畑で栽培された農作物を飼料とすることが減った理由として「都市化の進展による耕地の減少や輸入飼料への依存」は適切です。簡単な内容ですが、それをしっかり述べることが重要ですね。

なお、私はこう書いてみました。

「昔は家畜の排泄物は肥料となり田畑の農産物が飼料となった。現在は食生活の変化で肉の需要が拡大し家畜の飼育が増加。飼料は海外からの輸入に依存。田畑は化学肥料が中心で家畜の排泄物は廃棄。」(90字)

チョウセイさんの解答と比較して、私の方は「食生活の変化による家畜の飼育頭数の増加」を加えています。チョウセイさんの文章にあった「余剰窒素〜」以降には言及していません。

1935年の図を見ると、「鶏・豚・牛」については「田・畑」から入ってくる矢印があり、これは「飼料作物の栽培、藁、牧草」など表しているのでしょう。家畜から田畑への矢印は排泄物の肥料としての利用ですね。

現在は、家畜を中心としてみると、まず海外から太い矢印が入っています。外国から飼料を輸入していることがわかります。さらに家畜から「人間」に向かう矢印が太くなっていますね。食生活の変化によって肉の需要が拡大したことを意味しています。また家畜から東京湾に矢印が向いていますが、これは何でしょう?例えば排泄物が処理され海洋へと廃棄されているのではないでしょうか。この部分を具体的に述べてみました。

>(3) 溶存窒素量が増え、富栄養化が進んだ。水質汚濁・悪臭、プランクトン異常発生による赤潮、及び沿岸漁業の不振が、もたらされた。(60字)
東大 2007年

なるほど、これはとてもいい解答ですね。「赤潮」に関連させて、「水質汚濁・悪臭」、「沿岸漁業の不振」など多様な影響について述べている点が好印象です。「富栄養」が最大のキーワードでしたね。

私はこう書いてみました。

「人口増加により東京湾に流出する生活排水が急増。湾内の富栄養化によってプランクトンが異常発生し赤潮が発生。魚介類が死滅。」(59字)

「生活排水」もキーワードとしています。「東京湾」という具体的な名称にも触れてみました。

>第2問

>設問A

>(1) A-水産物 B-肉類 C-乳製品 D-いも類

いいですね。適切です。

>(2) 内陸国のモンゴルで少ない。伝統的漁業国のノルウェーで多い。
(29字)

「モンゴル=内陸」としたのですから、「ノルウェー=沿岸」が適切だったと思いますよ。言葉の対比を利用しましょう。

>(3) キャッサバ
>(4) 豚肉

いずれも正解です。

>(5) 年降水量1000㎜のチンリン山脈・ホワイ川線を境として、冷涼少雨な北部では小麦が、温暖多雨な南部では米が生産される。
(56字)

悪くないのですが、これだけの限られた文字数制限の中で「チンリン山脈・ホワイ川線」と10字以上を消費してしまうのが果たして適切だったのか、ということなのです。結果として、たまたま年降水量1000mmの等値線とチンリン山脈とホワイ川を結んだ線が一致しているだけであって、地理的には(科学的には)意味があるものではありません。

華北で畑作が行われる理由は「チンリン山脈やホワイ川の北にある」からではありませんよね。「年降水量が1000ミリ未満」だからです。華中も同様です。ここで稲作が行われる理由は「年降水量が1000ミリ以上」だからであって、それがたまたま「チンリン山脈とホワイ川の南」にあるからですよね。

それならば、より限られた字数の中で、詳細に具体的に事例を書き並べた方がいいかと思います。

例えばこういった感じです。

「年降水量1000ミリ未満で少雨の華北では小麦。多雨の華中では米、とくに温暖な華南では米の二期作。近年は東北区でも米作。(59字)」

東北区の米作にも言及してみました。4つの地域の農業の違いは以下のようなものです。

・東北区・・・夏の気温は十分に高く(しかし蒸発量が降水量を上回ることはないので、水は足りている)近年は品種改良によって米作地帯となっている。

・華北・・・夏季に乾燥するため米の栽培は困難。冬小麦が中心。北西の内陸側では春小麦。

・華中・・・多雨であり米作。長江沿いの沖積平野。内陸部のスーチョワン盆地では米と小麦の二毛作。

・華南・・・温暖であり、米の二期作。

あるいはこういう書き方も。農業といえばホイットルセー農牧業区分です。「チンリン山脈」や「ホワイ川」と述べる字数があれば「集約的稲作農業」「集約的畑作農業」で字数を使って方がいいと思いますよ。

「冷涼少雨の東北地方と華北は集約的畑作農業地域として小麦が栽培。温暖多雨の華中と華南は集約的稲作農業地域として米が栽培。(59字)」

あえて1000ミリの等値線には触れていませんが「少雨」、「多雨」で十分でしょう。農牧業区分に特化した書き方です。

>(6) 煮炊きする際に、天日で乾燥させた牛糞を、燃料として利用する。
(30字)

いいですね。燃料としての使用がポイントですね。

  • 2021.11.21 08:40
  • たつじん

コメント数を❛奇数❜にする都合上、空コメントをさせていただきます。ご了承下さい。

  • 2021.11.17 05:42
  • チョウセイ

東大 2007年



第2問


設問B

(1) 有機肥料として田・畑に投入した、残飯や人間の排泄物中の窒素。
(30字)

(2) 従来は、飼料を家畜に与え、排泄物を田畑の肥料にした。現在は、都市化の進展による耕地の減少、や輸入飼料への依存のため、余剰窒素は東京湾へ流出する。その結果、窒素の地域内循環は消えた。(90字)

(3) 溶存窒素量が増え、富栄養化が進んだ。水質汚濁・悪臭、プランクトン異常発生による赤潮、及び沿岸漁業の不振が、もたらされた。(60字)

  • 2021.11.17 05:39
  • チョウセイ

東大 2007年



第2問


設問A

(1) A-水産物 B-肉類 C-乳製品 D-いも類

(2) 内陸国のモンゴルで少ない。伝統的漁業国のノルウェーで多い。
(29字)

(3) キャッサバ

(4) 豚肉

(5) 年降水量1000㎜のチンリン山脈・ホワイ川線を境として、冷涼少雨な北部では小麦が、温暖多雨な南部では米が生産される。
(56字)

(6) 煮炊きする際に、天日で乾燥させた牛糞を、燃料として利用する。
(30字)

  • 2021.11.16 20:59
  • チョウセイ

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