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2021.11.30
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コメント
遅れて申し訳ありません。添削いたします。
>東大 2000年
>第2問
>設問A
>(1) ロ群-③ ハ群-①
適切です。サウジアラビアがロとハのいずれにも該当しないことが分かればいいと思います。サウジアラビアは世界的な原油輸出国であり、鉱業がメインですし、さらにオイルマネーを利用した建設業も盛んですね。そして国土の広い範囲が砂漠ですので、都市に多くの人口が集中しています。
サウジが含まれる2を除外し、1と3に選択肢を絞って考えればいいですね。
>(2) ロ群は、製造業の比率が低いため、工業が未発達であるアフリカの途上国である。ハ群は、製造業が比較的発達し、都市人口率が高いことより、都市への人口集中が著しいラテンアメリカ諸国である。(90字)
いい文章ですね。前半がとくに適切です。「製造業の比率が低い」←「工業が未発達」という因果関係がわかりやすく述べられています。
それに対し、後半ややや弱いですね。「都市人口率が高い」ことと「都市への人口集中が著しい」とは同じことを言っていませんか。それならば、なぜ都市への人口集中が著しいのか、なぜ都市人口率が高いのか、その理由を簡単に述べるべきだったと思いますよ。例えば「「植民地時代に建設された都市を中心に発展した中南米は都市人口率が高い」といった文言をどこかに含めれば、因果関係の強調された論理的な文章になったと思います。
>設問B
>(1) 長期政権の下、豊富な低賃金労働力を背景に、税制面で優遇措置をとる輸出加工区を設置した。積極的に「外資導入」を図り、労働集約的な電気機器・衣類・機械類などの「輸出指向」型工業を発達させた。(90字)
なるほど、「長期政権」というのはマレーシアのマハティール政権を意識してのことでしょうか。興味深い内容に言及できていると思います。「政治」的内容が意識されていますね。
他の部分も十分にキーワードが使用されており、十分な解答になっているかと思いますよ。合格圏の解答です。
>(2) 前者は労働集約的な「小農経営」であり、人口支持力の高い米作が中心で、農村人口が多い。後者は「大土地所有制」や「プランテーション」による粗放的農業が中心で、貧困層が職を求めて都市に流入した。(88字)
これはうまいですね。アジアの農業については「労働集約的」と「土地集約的」の2つの「集約」があるのですが、とくにここでは労働集約を説明し、相対的に農業就業人口が多いことを述べれば十分でしたね。これに対し、ラテンアメリカについては「粗放的」という言葉が用いられています。
私はこう考えてみました。
タイ・・・小農経営。自然環境に恵まれた農村で零細的に稲作を営む。
マレーシアおよび中南米・・・プランテーションや大土地所有制による大農園経営がみられ、機械化や省力化が進み農業従事者が比較的少ない
中南米だけなら「農業労働者」などのキーワードも使えたのですが、マレーシアも含まれているため、やはり「プランテーション」が解答のポイントになります。タイの小農経営との比較を考えると、こちらは「機械化」や「省力化」がキーワードになりますね。
前者は小農経営による米作が中心。自然環境に恵まれ家族中心の零細経営で農村人口が多い。後者は大土地所有制の大農園やプランテーションがみられ、機械化による省力化で農業従事者が少ない。(89字)
いかがでしょうか。「東南アジアとラテンアメリカの対比」というより「タイ(稲作)とマレーシア(プランテーション)の対比」が重要だったと思いますよ。
さらに演習を続けましょう。
- 2021.12.16 22:07
- たつじん
東大 2000年
第2問
設問A
(1) ロ群-③ ハ群-①
(2) ロ群は、製造業の比率が低いため、工業が未発達であるアフリカの途上国である。ハ群は、製造業が比較的発達し、都市人口率が高いことより、都市への人口集中が著しいラテンアメリカ諸国である。(90字)
設問B
(1) 長期政権の下、豊富な低賃金労働力を背景に、税制面で優遇措置をとる輸出加工区を設置した。積極的に「外資導入」を図り、労働集約的な電気機器・衣類・機械類などの「輸出指向」型工業を発達させた。(90字)
(2) 前者は労働集約的な「小農経営」であり、人口支持力の高い米作が中心で、農村人口が多い。後者は「大土地所有制」や「プランテーション」による粗放的農業が中心で、貧困層が職を求めて都市に流入した。(88字)
- 2021.12.08 20:58
- チョウセイ
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