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2021.12.03

612

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大 1994年

>第2問

>設問A

>   ア-じゃがいも  イ-さつまいも  ウ-りんご  エ-ぶどう

こちらはとくに問題ないでしょう。じゃがいもは実は長崎が2位なのですね。山がちで耕地に恵まれず、厳しい自然環境でも生育可能なジャガイモが栽培されているのです。

>設問B
 Xは、長期の「貯蔵」が可能な作物である。そのため、「消費市場」から遠距離でも「生育条件」に適し、「耕作面積」が広く、大量生産ができる地域での生産が多い。Yは、「貯蔵」に適さず、新鮮さが求められる。元々「消費市場」近郊が中心だった。輸送手段の発達で、「消費市場」から遠いが端境期に出荷可能な「生育条件」の温暖地・冷涼地でも生産される。(150字)

XとYそれぞれについて独立して説明しているのが好ましいですね。こういった問題の解答パターンです。東大で5行(150字)というのは極めて例外的な文章の長さですが、ひるむことはありませんね。

内容もとてもいいです。Xが遠隔地で栽培される理由として、「貯蔵が可能」という最低限必要とされる条件のみでなく、「耕作面積が広く、大量生産ができる」という有利となる条件についても述べています。多面的な視点がいいと思いますよ。

Yについても、時系列に沿って、最初は「消費地近く」から、近年は「温暖地・冷涼地」にも栽培が広がっている様子が述べられています。こちらも大変よく整理されていると思います。


私も書いてみました。キーワードから考えてみましょう。

消費市場・・・近さと遠さが関係しますね。
貯蔵・・・市場から離れた地域で生産される場合には貯蔵が重要となります。
生育条件・・・これはちょっと使い方が難しいような。無理やりねじ込んでみましょうか。
耕作面積・・・北海道のような広い地域では耕作面積の大きさが有利な条件となります。

こういったことを意識しながら書き進めてみましょう。

まずXについての特徴を挙げてみます。

Xは主に根菜で長期間の貯蔵が容易である。消費市場から離れた場所からの輸送も十分可能。耕作面積が広く生育条件にも恵まれた北海道で生産が多い。

まずXに共通する特徴として「根菜」としてみました。なかなか出て来ない言葉ですので、この使用はマストではありませんが、よかったら参考にしてくださいね。

さらにYについて。

Yは葉野菜と園芸野菜でこちらは痛みやすく長期保存が難しい。葉野菜は大消費地である東京大都市圏に近接した関東地方で生産が多い。ただし園芸野菜は交通手段の発達で遠隔地からの輸送も増加。温暖な四国や九州南部など。

「」Xは主に根菜で長期間の貯蔵が容易である。消費市場から離れた場所からの輸送も十分可能。耕作面積が広く生育条件にも恵まれた北海道で生産が多い。Yは葉野菜と園芸野菜でこちらは痛みやすく長期保存が難しい。葉野菜は大消費地である東京大都市圏に近接した関東地方で生産が多い。ただし園芸野菜は交通手段の発達で遠隔地からの輸送も増加。温暖な四国や九州南部など。」(172字)

字数をオーバーしてしまったのでここからさらに文章を削るなどの作業が必要となりますが、おおまかにはこういった形でいいと思います。


>設問C
 パン食の普及や食生活の多様化で、消費量は増えた。国産小麦は、生産コストが高く、軟質なためパン用に適さず、生産量は減った。(60字)

いいですね。「消費量が増えた」点と「生産量が減った」点の2点について述べています。小麦については生産は上下しており、近年は一部では生産量の拡大もみられますが、全般的な傾向としては「減少」でいいでしょう。

>設問D
> 国産小麦は「輸入価格」より高く、全国で生産量が減った。「食糧管理制度」の下、米減反の転作作物として栽培が奨励された。北海道は「生産規模」が大きく、生産コストを低くできるため、生産比率が増えた。(90字)

これもいいですね。今回の大問には歴史的な経緯を説明する問題が多く、時系列に沿う説明をすることが解答のコツとなっていました。こちらも、まず国内で小麦の生産が減ったことを説明した後で、転作作物として小麦がつくられたこと、北海道は大規模農業で競争力があったことが順番に説明できていますとてもいい構成だと思いますよ。

>※設問Dは、『食糧管理制度下での米の減反政策』に関する設問であり、【2004年第2問設問A(3)】の類題と言えますね。

なるほど、そうでしたか。東大の問題はオーソドックスな良問ですね。食糧管理制度は重要なキーワードになります。さらに過去問分析を進めましょう。

  • 2021.12.22 12:42
  • たつじん

東大 1994年



第2問


設問A

   ア-じゃがいも  イ-さつまいも  ウ-りんご  エ-ぶどう


設問B
 Xは、長期の「貯蔵」が可能な作物である。そのため、「消費市場」から遠距離でも「生育条件」に適し、「耕作面積」が広く、大量生産ができる地域での生産が多い。Yは、「貯蔵」に適さず、新鮮さが求められる。元々「消費市場」近郊が中心だった。輸送手段の発達で、「消費市場」から遠いが端境期に出荷可能な「生育条件」の温暖地・冷涼地でも生産される。(150字)


設問C
 パン食の普及や食生活の多様化で、消費量は増えた。国産小麦は、生産コストが高く、軟質なためパン用に適さず、生産量は減った。(60字)



設問D
 国産小麦は「輸入価格」より高く、全国で生産量が減った。「食糧管理制度」の下、米減反の転作作物として栽培が奨励された。北海道は「生産規模」が大きく、生産コストを低くできるため、生産比率が増えた。(90字)

※設問Dは、『食糧管理制度下での米の減反政策』に関する設問であり、【2004年第2問設問A(3)】の類題と言えますね。

  • 2021.12.14 06:20
  • チョウセイ

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