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2022.01.27

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

添削が遅れ申し訳ありません。しかし、共通テストでは高得点を取ってくれたのですね!素晴らしいと思います。この調子で合格を確実なものにしましょうね。

>共通テストは満点は取れなかったのですが、たつじん先生のおかげで97点とれました。
>東大入試も近いのですが、どうぞ20点満点で添削お願いします。

では添削いたします。

こちらの問題はスタディサプリ「地理・論述編」3−1でも取り上げていますので、よかったらそちらも御覧ください。

>東大
>2012 大問3設問A
>(1)a赤道 b北回帰線 c北極圏

北極圏というと、北緯66.6°より高緯度側のエリアを全て含んでしまうので、ここでは「北極圏の南限」というのが適切ですね。また、この線のことを「北極線」とも言いますので、覚えておくといいでしょう。

>(2)bは太陽の南中高度が90度になる日のある北限。cは北半球で夏至に太陽の沈ままない白夜と冬至にその逆の極夜が現れる南限。(59字)

いいですね。わかりやすく書けています。伝えたいことがはっきりしていて、適切な解答に思います。

ただ、南中高度ではなく、「正午の太陽高度」の方がいいでしょう。天頂(90度)は「南」ではありませんよね。

>(3)緯度は北極星や太陽の角度などを用いた天文観測で当時の技術でも正確に求められた。一方、経度は時間を使って測定する必要があるが、当時正確な時計はなくズレが生じやすかった。(83字)

本問は理系的な理解が必要であり、文系受験生には難しい部分もあったかもしれませんね。しかしアマガエルさんは的確な解答になっています。十分に合格圏ですよ。

緯度が容易に測定できる(太陽高度を測ればいい)のに対し、経度は時間を正確に測る時計を利用しないとわかりませんからね。その違いを認識しましょう。

ただ、「角度」ではわかりにくいですね。「北極星の位置」や「太陽の高度」などとするとさらに具体的で良かったでしょう。

また「時間を使って」より。「2地点間の時間差を測る」など、ここももう少し具体的に説明できたかもしれませんね。

>(4)オーストラリア大陸や南極大陸はヨーロッパ人の未到達地で、科学的な知識がなく、想像と伝承により描かれたものだから。(56字)

簡単な内容で、いかに60字を埋め尽くせるかといった問題でした。適切です。

>設問B
(1)地下水の過度な汲み上げで地盤沈下が発生し、海面より標高の低いゼロメートル地帯が形成。洪水による浸水対策のため、河川の直線化や新たな放水路の形成といった2つの変化がみられる。(86字)

いいですね。とてもよく書けています。

まずひとつ目の変化ですが、標高0mより低いところが多くなっている点に注目したところは適切に思います。「原因」について言及されています。

0m以下の地域がみられる原因は2つ。一つは干拓です。浅い海に堤防を作り、内側の水を排水。ただ、この場合は海岸に沿って堤防がみられることが条件ですが、本図ではそのようになっていません。Aの範囲が全体的に凹地となっているようです。

これはおそらく「地盤沈下」でしょう。地盤沈下の原因としては「地下水の汲み上げすぎ」一択です。地下水の汲み上げすぎについて、さらにその原因は「工業用水としての利用」ですね。高度経済成長期に沿岸部に工場が立地し、工業用水として地下水が利用されました。そのため、こうした沿岸の低地においては地盤沈下が生じ、いわゆる「マイナス地帯」が生まれたのです。

「工業用水として地下水が過剰に汲み上げられ、地盤沈下が生じた。」

まずはこれが一つ目の「原因→人為的変化」の組み合わせですね。アマガエルさんの場合、「工業」にも言及できればさらにベストだったと思います。

さらにもう一つ。これは河川改修でしょう。おもしろいと思うのはAの北東部を北から東に流れる河川ですね。ここから枝分かれした支流が、Aの中央を流れる大きな河川に向かって入り込んでいるわけですが、直接合流せず、大きな河川に沿って小さな流路が設けられ、海へと通じています。これは水が直接入り込むことによる増水を避け、過剰な水を海へと逃しているのでしょう。もちろんこれは洪水対策です。

このような洪水への備えが各所で行なわれていることを考えてください。

よく見ると、河川の脇はやや濃い色で縁取られ、0m以上の地形となっていることがわかります。堤防が建設されているのでしょう。さらに河川の流れは直線状となっています。流離を直線化することも、スムーズな排水に通じ、やはり洪水対策です。これらを総合的に記述すればいいと思います。

「洪水対策として河川改修が行なわれた。堤防や分水路の整備、流路の直線化など。」

こういった形でしょうか。「堤防」まで言及できれば完璧でした。

二つの文章を合わせると、こうなりますね。

「工業用水として地下水が過剰に汲み上げられ、地盤沈下が生じた。洪水対策として河川改修が行なわれた。堤防や分水路の整備、流路の直線化など。」(67字)

やや字数が少ないので「余分な内容」も付け加えることができます。「ゼロメートル地帯」などの言葉が使えそうですね。

二つの内容について、原因と変化をしっかり書くこと。「工業用水→地下水の過剰な揚水→地盤沈下」、「洪水対策→改修工事→堤防の整備など」でしょうか。書くべき内容を整理しましょう。

>(2)都市化の進展で、生活排水の流入による悪臭や交通渋滞が発生。河川の暗渠化で、生活環境の改善や道路の拡幅を行うため。(56字)


2行(60字)のうちで、キーワードを3つも使わないといけないため各内容は制限されますが、逆にこれを利用したらいいですね。キーワードから、論じるべき内容を導き出し、それに沿ってスムーズに文章を組み立ててみましょう。

まず「拡張」ですが、これは間違いなく「道路の拡張」でしょう。交通量の増加によって車線も増やす必要があり、道路幅の拡張により河川の暗渠化が進んだ。

さらに「生活環境」ですが、「生活環境の改善」は適切に思います。非常にスムーズです。

「都市化」もうまく使われています。「都市化の進展」のように冒頭で述べてしまうのはうまいテクニックですね。

一つのテーマが「交通渋滞」なのは確かです。

そしてもう一つのテーマが「生活環境」となります。時代は高度経済成長です。生活排水が河川へと流入し(いわゆるドブ川というものでしょうか)、汚濁が進みます。景観が損なわれるだけでなく、悪臭などの公害も生じるのではないでしょうか。それを隠すために河川の暗渠化が進んだわけですよね。

この二つの事象を並行して記述してみます。

「交通渋滞の軽減のため道路が拡張され暗渠化された。生活排水の流入により河川の汚濁が進み、その対策として暗渠化された。」(57字)

「暗渠化された」という言葉が繰り返し用いられており、文章としては下手ですが、内容的には十分と思います。60字ならば、「30字×2文」という組み立ても意識してみてくださいね。

>(3)空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよく、住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。(59字)

こちらもいいですね。名古屋のセントレアや大阪の関空などはまさに人工島に建設されたものです。


さらにちょっと工夫してみましょう。

次のように2つ目の文を完全に細かく切ってしまうか、

「空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよい。住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。」

あるいは、2つ目の文は前半と後半とで逆のことを言っているので、「が」でつなぐか、いずれかの方がスムーズな文章になったかと思います。

「空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよいが、住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。」

私も書いてみました。

「空港。広い土地を確保できる。鉄道や道路の整備で交通アクセスが良い。市街地から離れており騒音などの問題を避けられる。」(57字)

「鉄道」や「道路」など具体的な交通インフラも挙げています。無駄な言葉を廃し、キーワードとなりそうな言葉を多く取り入れることも意識してくださいね。

>東大
2012 大問3設問A

(1)a赤道 b北回帰線 c北極圏(0/1)

(2)bは太陽の南中高度が90度になる日のある北限。cは北半球で夏至に太陽の沈ままない白夜と冬至にその逆の極夜が現れる南限。(59字)(2/3)

(3)緯度は北極星や太陽の角度などを用いた天文観測で当時の技術でも正確に求められた。一方、経度は時間を使って測定する必要があるが、当時正確な時計はなくズレが生じやすかった。(83字)(3/4)

(4)オーストラリア大陸や南極大陸はヨーロッパ人の未到達地で、科学的な知識がなく、想像と伝承により描かれたものだから。(56字)(3/3)

設問B
(1)地下水の過度な汲み上げで地盤沈下が発生し、海面より標高の低いゼロメートル地帯が形成。洪水による浸水対策のため、河川の直線化や新たな放水路の形成といった2つの変化がみられる。(86字)(2/3)
(2)都市化の進展で、生活排水の流入による悪臭や交通渋滞が発生。河川の暗渠化で、生活環境の改善や道路の拡幅を行うため。(56字)(3/3)

(3)空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよく、住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。(59字)(3/3)

合計;16/20点

さらに演習を続けましょう。

  • 2022.02.06 13:42
  • たつじん

間違えて連投してしまいました。
すみません

  • 2022.02.06 05:54

共通テストは満点は取れなかったのですが、たつじん先生のおかげで97点とれました。
東大入試も近いのですが、どうぞ20点満点で添削お願いします。
東大
2012 大問3
設問A
(1)a赤道 b北回帰線 c北極圏
(2)bは太陽の南中高度が90度になる日のある北限。cは北半球で夏至に太陽の沈ままない白夜と冬至にその逆の極夜が現れる南限。(59字)
(3)緯度は北極星や太陽の角度などを用いた天文観測で当時の技術でも正確に求められた。一方、経度は時間を使って測定する必要があるが、当時正確な時計はなくズレが生じやすかった。(83字)
(4)オーストラリア大陸や南極大陸はヨーロッパ人の未到達地で、科学的な知識がなく、想像と伝承により描かれたものだから。(56字)

設問B
(1)地下水の過度な汲み上げで地盤沈下が発生し、海面より標高の低いゼロメートル地帯が形成。洪水による浸水対策のため、河川の直線化や新たな放水路の形成といった2つの変化がみられる。(86字)
(2)都市化の進展で、生活排水の流入による悪臭や交通渋滞が発生。河川の暗渠化で、生活環境の改善や道路の拡幅を行うため。(56字)
(3)空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよく、住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。(59字)

  • 2022.02.06 05:54
  • アマガエル

共通テストは満点は取れなかったのですが、たつじん先生のおかげで97点とれました。
東大入試も近いのですが、どうぞ20点満点で添削お願いします。
東大
2012 大問3
設問A
(1)a赤道 b北回帰線 c北極圏
(2)bは太陽の南中高度が90度になる日のある北限。cは北半球で夏至に太陽の沈ままない白夜と冬至にその逆の極夜が現れる南限。(59字)
(3)緯度は北極星や太陽の角度などを用いた天文観測で当時の技術でも正確に求められた。一方、経度は時間を使って測定する必要があるが、当時正確な時計はなくズレが生じやすかった。(83字)
(4)オーストラリア大陸や南極大陸はヨーロッパ人の未到達地で、科学的な知識がなく、想像と伝承により描かれたものだから。(56字)

設問B
(1)地下水の過度な汲み上げで地盤沈下が発生し、海面より標高の低いゼロメートル地帯が形成。洪水による浸水対策のため、河川の直線化や新たな放水路の形成といった2つの変化がみられる。(86字)
(2)都市化の進展で、生活排水の流入による悪臭や交通渋滞が発生。河川の暗渠化で、生活環境の改善や道路の拡幅を行うため。(56字)
(3)空港。広い土地が得られ大規模なものを作りやすい。都市部へのアクセスもよく、住宅地と近接しすぎず騒音問題の影響も少ない。(59字)

  • 2022.01.29 17:52
  • アマガエル

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