ブログ
2022.04.15
779
フォーム771に「お題」を出します(4/15)。翌日(4/16)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは771から790まで用意してありますので、定員は19名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。
コメント
では添削いたします。
>(2)
主要な輸出品がないAは、地理的・歴史的に近い旧宗主国に従属している。鉱山資源が豊富なBは、工業大国への輸出が盛んである。(60)
>主要な輸出品がない
これは不要だったと思いますよ。
>地理的・歴史的に近い
この表現はシンプルでいいと思います。
>旧宗主国に従属している。
どうなんでしょう?従属はちょっと言い過ぎかと。またスペインの割合も高いのですから、フランス(旧宗主国)限定ではない方がいいかと思いますよ。
「Aは距離が近く歴史的関係も深い旧宗主国などヨーロッパへの輸出が多い。」
こういった書き方はどうでしょう。
>鉱山資源が豊富なBは、工業大国への輸出が盛んである。
こちらは問題なかったと思います。
>(3)
原油の輸出に依存しており、国際価格の変動の影響を受けやすい。産油地域と非産油地域の貧富の差により、民族対立が起きている。(60)
前半は「モノカルチャー」という言葉も用いて欲しかったものの、意味的には充足しています。適切です。
後半もとてもいいと思いますよ。たしかに産油地域である南東部がビアフラ共和国を宣言して、内戦に突入しました。
>添削お願いします。
次回も期待しています。
2015年度第2問A[2]
解答例
「A国は近隣のヨーロッパ諸国に工業製品を輸出。B国は鉱産資源の輸出が多く、それらの需要が大きい工業国向けの割合が高い。(58字)」
Aはモロッコですね。低賃金であることからヨーロッパから工場が進出し、安価な労働力でつくった衣類や機械製品をヨーロッパ諸国へと輸出しています。
旧フランス領でありフランスとの関係が深く、またジブラルタル海峡を挟んで近接するスペインとも経済的なつながりが強いですね。
Bは南アフリカ共和国です。主な輸出品目は鉱産資源です。アメリカ合衆国や中国、日本などGNI(経済規模)が大きな国が主な輸出相手です。GNIは経済規模ですが、市場規模や工業生産力の大小とも対応するため、ここでは工業国という括りにしてみました。
2015年度第2問A[3]
解答例
「C国は原油の産出と輸出に大きく国内経済が依存するモノカルチャー国。国際価格の変動を受けやすく、国民の貧富格差も大きい。(59字)」
C国はナイジェリアですね。原油(石油)モノカルチャーであることはしっかり述べるべきです。これにより国家の経済が不安定なものになっています。
さらに国内では貧富の差が大きいことに言及するべきでしょう。ただ、これについては詳しく説明すると字数が足りなくなりますので、簡単でいいかと思います。油田分布の違いにより地域ごとのもありますし、原油収入を国内の特定の階層が独占することで生じる格差ももちろんあります。
2015年度第2問A[4]
解答例
「人口増加や所得上昇により安価な工業製品の輸入が増加。中国はインフラ整備などの援助により経済関係を強化している。」(55字)
注意して欲しいのは「中国からアフリカ諸国への輸出」という点です。つまり「アフリカ諸国が中国から何を輸入しているか」について論点を絞らないといけないわけです。これはおそらく工業製品ですよね。中国は世界有数の工業国であり、「世界の工場」と呼ばれます。主な輸出品目も工業製品です。
アフリカ諸国において、なぜこのような工業製品の需要が増えたかを論じる必要があります。人口増加や、所得の上昇(1人当たりの購買額の増加)ですね。
さらに中国から見て、アフリカ諸国との経済関係が強まったことを述べることも必須です。(字数的なこともあり)具体的に説明せずとも簡単な内容で十分でしょう。
- 2022.04.24 08:30
- たつじん
では添削いたします。
>(2)
A国は旧宗主国であるフランスへの輸出が多くなっている。B国は工業化が進んでおり先進国相手でも多く輸出している。
(55字)
シンプルにまとまっている点が高評価です。後半については、B国が鉱産資源の輸出国であること(だから工業国への輸出が多い)にも言及して欲しかったですね。
>(3)
国外への輸出による外貨獲得に重点を置いており、国内のインフラ整備や社会保障拡充など国民生活の向上が後回しになっている。
(59字)
>本来なら(3)は30字1トピックで二文に切るべきなのですが、これ以外に上手く繋げる方法が思い浮かびませんでした。
そうでしたか、ちょっと惜しかったなと思いますね。やはり「モノカルチャー」については述べるべきでした。その上で、国内の状況(民族対立や内戦、貧富の格差など)を説明するべきだったでしょう。
>国外への輸出による外貨獲得に重点を置いており、
このこと自体はいいことですよね。日本も工業製品を輸出し、外貨獲得しています。問題はそれが特定の一次産品に頼っており(原油ですね)、モノカルチャーに陥っている点です。国際価格変動の影響を大きく受けます。
>国内のインフラ整備や社会保障拡充など国民生活の向上が後回しになっている。
こちらはどうでしょう?インフラ整備や社会保障が後回しになっているのならば、何にお金が使われているのでしょうか?根拠の足りない文に見えます。
最初の段階でより考えてから解答に取り掛かるべきだったと思いますよ。
2015年度第2問A[2]
解答例
「A国は近隣のヨーロッパ諸国に工業製品を輸出。B国は鉱産資源の輸出が多く、それらの需要が大きい工業国向けの割合が高い。(58字)」
Aはモロッコですね。低賃金であることからヨーロッパから工場が進出し、安価な労働力でつくった衣類や機械製品をヨーロッパ諸国へと輸出しています。
旧フランス領でありフランスとの関係が深く、またジブラルタル海峡を挟んで近接するスペインとも経済的なつながりが強いですね。
Bは南アフリカ共和国です。主な輸出品目は鉱産資源です。アメリカ合衆国や中国、日本などGNI(経済規模)が大きな国が主な輸出相手です。GNIは経済規模ですが、市場規模や工業生産力の大小とも対応するため、ここでは工業国という括りにしてみました。
2015年度第2問A[3]
解答例
「C国は原油の産出と輸出に大きく国内経済が依存するモノカルチャー国。国際価格の変動を受けやすく、国民の貧富格差も大きい。(59字)」
C国はナイジェリアですね。原油(石油)モノカルチャーであることはしっかり述べるべきです。これにより国家の経済が不安定なものになっています。
さらに国内では貧富の差が大きいことに言及するべきでしょう。ただ、これについては詳しく説明すると字数が足りなくなりますので、簡単でいいかと思います。油田分布の違いにより地域ごとのもありますし、原油収入を国内の特定の階層が独占することで生じる格差ももちろんあります。
2015年度第2問A[4]
解答例
「人口増加や所得上昇により安価な工業製品の輸入が増加。中国はインフラ整備などの援助により経済関係を強化している。」(55字)
注意して欲しいのは「中国からアフリカ諸国への輸出」という点です。つまり「アフリカ諸国が中国から何を輸入しているか」について論点を絞らないといけないわけです。これはおそらく工業製品ですよね。中国は世界有数の工業国であり、「世界の工場」と呼ばれます。主な輸出品目も工業製品です。
アフリカ諸国において、なぜこのような工業製品の需要が増えたかを論じる必要があります。人口増加や、所得の上昇(1人当たりの購買額の増加)ですね。
さらに中国から見て、アフリカ諸国との経済関係が強まったことを述べることも必須です。(字数的なこともあり)具体的に説明せずとも簡単な内容で十分でしょう。
- 2022.04.24 08:29
- たつじん
(2)
A国は旧宗主国であるフランスへの輸出が多くなっている。B国は工業化が進んでおり先進国相手でも多く輸出している。
(55字)
(3)
国外への輸出による外貨獲得に重点を置いており、国内のインフラ整備や社会保障拡充など国民生活の向上が後回しになっている。
(59字)
本来なら(3)は30字1トピックで二文に切るべきなのですが、これ以外に上手く繋げる方法が思い浮かびませんでした。
- 2022.04.17 16:00
- こん
- 778
- main
- 780