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2022.06.17
945
フォーム941に「お題」を出します(6/17)。翌日(6/18)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは941から960まで用意してありますので、定員は19名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。
コメント
ちょっと貼り付けるのを間違えてしまいました。注意してご覧ください。
- 2022.06.24 10:14
- たつじん
では添削いたします。
>20071B
(2)炭素中立で新たな二酸化炭素の排出を防ぐ。燃焼時に硫黄酸化物が出ないため酸性雨が発生しない。原料が安く調達が持続可能。
なるほど、「カーボンニュートラル」では字数を費やしてしまうので「炭素中立」にしたのですね。ただ、注意してください。カーボンニュートラルが成立するのは(光合成のできる)植物性バイオマスだけです。排泄物は動物性ですよね。こちらにその効果はありません。
最後の「原料が安く調達が持続可能。」もおもしろいのですが、「持続可能」の使い方が乱暴な印象です。ここは「調達が容易」程度で良かったですよ。
「持続可能」は「サスティナブル」の邦訳で、日本語としての意味は「持続」でも「可能」でもありません。「現在の世代の利益(欲求・需要)を損なうことなく、将来の世代の利益も満たすこと」という意味なのです。例えば「持続可能な開発」は、将来も森林などの自然が失われないようにするバランスの良い開発のことですし、「持続可能な農業」は地力を保ちながら行い将来的にも生産性の高い農業が維持されることです。地理では「持続可能な開発」や「持続可能な農業」以外の「持続可能」の使い方はないと思います。
>(4)デンマークは低平で偏西風による風力発電が可能。ノルウェーは山がちで降水量が多く冬も水が凍らないので水力発電に向く。
いいですね。問題ないかと思います。
>(5)地熱。国土中央にプレート境界が位置し活火山が存在。
こちらも合格圏です。「活火山」が効いています。
>オプション1A
>(3)氷期は現在の海水の一部が凍結して氷河となっていたため、海水量が現在よりも少なく、海退していた。
字数的にもうちょっと欲しかったかな、とは思います。「海退」とひとことでまとめず、「海岸線が海の方向に後退していた」など丁寧な表現ができたのでは。「氷河」にしても「大陸氷河」や「陸上の氷河」ですよね。海氷は海に浮いているので、海面変化の原因にはなりません。
>(4)暖流の北大西洋が沿岸を北上しているため海水温が高いから。
いいですね。キーワードが全て含まれた完璧な解答です。
>(5)化石燃料の燃焼で発生した酸性雨が湖沼水を酸性化し生物を死滅。
こちらもいいですね。厳密には「強い酸性」とは思いますが(湿潤地域はもともと酸性。そもそも雨水が酸性なので)、こちらで問題なかったかと思います。
>よっつです。添削よろしくお願いします。
次回も期待しています。
- 2022.06.24 10:13
- たつじん
では添削いたします。
>A
(3)氷期は大陸氷河の分だけ海水が少ないので現在より海面が低い。よって現在大陸棚が分布するより海退した位置に海岸線がある。
いいですね。悪くありません。ただ「現在、大陸棚が分布するより海退した」という部分の意味がわかりにくいのです。具体的にどういった状況を想定しているのでしょう。
大陸棚は海ですよね。浅い海底です。「海底より海退した位置」というのがわからないのです。
ここは例えば「現在の海岸線より海退(後退)した位置に(かつての)海岸線がある」ならば意味がわかるのですが。
大陸棚の意味を再度確認してみてくださいね(おそらくそこの勘違いかと)。
>(4)暖流の北大西洋海流が沿岸を北上して海水温が0度より高い。
なるほど、具体的な海水温にまで言及している点がおもしろいです。いい解答ですよ。
>(5)近年の化石燃料の使用で酸性雨が生じ湖や湿地が酸性化。
「近年の」が必要だったのかなという疑問はあります(この部分を「大量の」などに変えるなど)。ただ、それ以外の点は問題ありません。合格圏です。
>(B
(2)枯渇の恐れがない。二酸化炭素や有害物質の排出が少なく環境負荷が小さい。糞や木屑など価値の低い物を使っているので発電費用が安い。
なるほど、おもしろいですね。ジョウくんはよく工夫していると思いますよ。たとえば「二酸化炭素」の排出が少ないことは明確ではないのですが、おそらくこれは間違っていません。排泄物や木屑からはこれからガスやアルコールなどの燃料が生成され、それを発電などに利用します。(不純物を含む)石炭などより燃えやすいので、エネルギー当たりの二酸化炭素排出量は少なくなっているはずです(こういったことも大学に入ったら勉強してみてくださいね)。また木屑ならば、植物性バイオマスですので、樹木の成長中に光合成により二酸化炭素を吸収しますので、カーボンニュートラルの効果もあります。
最後の「価値の低い物を使っている」点もまさにその通りです。模範解答ではこういったことに言及する例は少ないですが、だからこそジョウくんの個性が出ていますよ。私は高く評価します。
>(4)デンマークは風力発電に向いた低平で偏西風が吹く地域。ノルウェーは水力発電に向いた高峻で降水量の多い地域。
「高峻」はちょっと違和感がありますね。ノルウェーは古期造山帯でなだらかな丘陵地系です。「山がち」や「傾斜地」などが適当だったでしょう。また「偏西風の風上斜面」まで言及できればベストでした。国名を前者、後者としたり、「〜発電に向いた」という言葉をカットしてしまう(分かり切ったことなので)などして、文字数を調整してみてください。
>(5)地熱。大西洋中央海嶺上に位置し活火山が分布する。
いいですね。「大西洋中央海嶺」と固有名詞を挙げている点がポイント高いですよ。
>添削よろしくお願いします
>B(2) で「国際情勢の影響を受けにくい/価格が変動しにくい」はどうでしょう?
ロシア情勢が引き起こしたエネルギーの価格高騰ともマッチしていい感じかなと(もちろん本問と時事は無関係ですが)
なるほど、これはおもしろい観点ですね。デンマークは畜産が、フィンランドは製材が
、それぞれ盛んですので、これらは廃物利用であるだけでなく、国内の自給率も高いはずです。これは気づきませんでした。とても興味深いと思います。字数的に今回は厳しかったかもしれませんが、今後はこういった内容も反映させて解答をつくることも有効です。
仰せのように過度に時事問題に偏るのは地理では本懐ではありませんが、ある程度、そういった知識もあると解答に活かせると思います。
- 2022.06.24 10:12
- たつじん
(よっつさんの答案)
20071B
(2)炭素中立で新たな二酸化炭素の排出を防ぐ。燃焼時に硫黄酸化物が出ないため酸性雨が発生しない。原料が安く調達が持続可能。
(4)デンマークは低平で偏西風による風力発電が可能。ノルウェーは山がちで降水量が多く冬も水が凍らないので水力発電に向く。
(5)地熱。国土中央にプレート境界が位置し活火山が存在。
オプション1A
(3)氷期は現在の海水の一部が凍結して氷河となっていたため、海水量が現在よりも少なく、海退していた。
(4)暖流の北大西洋が沿岸を北上しているため海水温が高いから。
(5)化石燃料の燃焼で発生した酸性雨が湖沼水を酸性化し生物を死滅。
よっつです。添削よろしくお願いします。
- 2022.06.20 09:49
- たつじん
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