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2022.07.21
1044
フォーム1041に「お題」を出します(7/22)。翌日(7/23)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1042から1060まで用意してありますので、定員は19名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。
コメント
では添削いたします。
>(2)地軸の傾きにより高緯度ほど夏冬の太陽高度の差が大きく、熱帯では気温の日較差、極地では気温の年較差が大きい。
惜しいですね。「太陽高度」ならば「受熱量」にするべきでしたね。
以上の理由によります。
1)重要なのは「太陽高度」より「日射量」つまり「昼の長さ」なのです。高緯度ほど季節ごとの昼夜の長さの違いが大きくなりますよね。
2)よく考えてみてください。「(正午の)太陽高度が低緯度ほど高い」のは地軸の傾きが理由ではありませんよ。地球が球体だからです。地軸が全く傾いていないとして(つまり公転面の垂線と地軸が一致)、赤道上の正午の太陽高度は90°になり、北緯35°では55°、北極点では0°です。太陽高度は異なりますよね。
3)さらに夏至の日の正午の太陽高度は、北回帰線上では90°になるのに対し、赤道上では66.6°になります(赤道上ではこの時期太陽は「東→北→西」と動くので、「北中高度」です)。地軸が傾いていると、季節によっては低緯度(つまり赤道上)の方が正午の太陽高度は低くなります。
こうしたメカニズムをしっかり科学的に理解するといいと思いますよ。
>(3) 高原上で空気が薄く不完全燃焼しやすい。盆地上で汚染物質が滞留しやすい。旧湖底上で砂ぼこりが生じる。よって大気汚染が生じる。
こちらはいいですね。本問は書くべきことが多く(例えば、光化学スモッグについても書けたと思います)全てを詳しく書いていたら字数が足りません。このような箇条書きスタイルが有効でした。
>(4)英語が公用語のカナダでモントリオールのあるケベック州はフランス語。スペイン語が公用語のスペインでバルセロナのあるカタルーニャ州は独自のカタルーニャ語を使い、分離独立のけ気運が高まる。
なるほど、悪くないのですが、いくつか改善点を指摘しておきますね。
1)「英語使用者が多いカナダで」としてみてはどうでしょう?現状の文章では、カナダの公用語が英語だけのように誤解されてしまいます。フランス語も公用語ですよね。あえて公用語という言葉を用いず、「全体としては英語が多いが、ケベック州はフランス語を使っている」という言い方にしてみたら良かったと思いますよ。
2)最後の言い切りがちょっと気になるのですよ。ここは曖昧に末尾を濁してみたらどうだったでしょう。「分離独立も機運も。」で終わってしまうのです。
おそらくかつてほどカタルーニャ地方の分離独立運動は活発ではありません。とはいえ、今後はどうなるかわかりませんよね。「分離独立の機運が高まった。」「分離独立の機運が高まっている。」「分離独立の機運が高まるだろう。」のいずれでも不正確と思われる可能性があるのです。こうした「時制」によってニュアンスが変わってしまうところについては思い切って「時制」を捨て、曖昧なまま文章を結んでしまうのも一つのテクニックです。ちょっとズルいとも言えますが、私はよくこの手を使っていますよ(笑)地理は歴史科目ではないので、それが過去のものか現在、未来のものなのか、そんなところで失点するのはもったいないのです。
>添削よろしくお願いします🤲
かなり細かいところを指摘していますが、逆に言えば、すでにほぼ合格圏の解答ということです。さらに完成度の高い解答を目指しましょう。
- 2022.07.28 18:37
- たつじん
(2)地軸の傾きにより高緯度ほど夏冬の太陽高度の差が大きく、熱帯では気温の日較差、極地では気温の年較差が大きい。
(3) 高原上で空気が薄く不完全燃焼しやすい。盆地上で汚染物質が滞留しやすい。旧湖底上で砂ぼこりが生じる。よって大気汚染が生じる。
(4)英語が公用語のカナダでモントリオールのあるケベック州はフランス語。スペイン語が公用語のスペインでバルセロナのあるカタルーニャ州は独自のカタルーニャ語を使い、分離独立のけ気運が高まる。
添削よろしくお願いします🤲
- 2022.07.24 14:01
- ジョウ
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