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2022.09.23

1228

 フォーム1221に「お題」を出します(9/23)。翌日の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1202から1240まで用意してありますので、定員は19名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

 

 

コメント

>今回の提出フォームが私の使用するデバイス上で見当たらないため、失礼ながら前回のフォームに続けて提出させていただきます。
もし今回のフォームを見落としていたら申し訳ありません。

本当に申し訳ありません。お気遣いありがとうございます。私の単純なミスでした。このように柔軟に対応していただけると助かります。

では大変遅れましたが添削いたします。

>必修
(1)
前者は安価な労働力を求めて工場を立地した外国資本が先進国に向けて製品を輸出しており、後者はEU域内の自由貿易政策により自国の主力製品を他の加盟国に輸出しやすくなっているため。

なるほど、前半と後半の内容がしっかり分離されており、とてもいい文章に思いますよ。

ただ、ちょっとだけ気になる点が、、、

「前者は安価な労働力を求めて工場を立地した外国資本が先進国に向けて製品を輸出している」

「後者はEU域内の自由貿易政策により自国の主力製品を他の加盟国に輸出しやすくなっている」

このような2つの文に切ることができますよね。「前者」の文の主語は「外国資本」ですよね。それに対し、「後者」の文の主語は、まさしく「後者」つまり「ドイツやフランス」が主語です。

この部分の整合性がちょっと気になるんですよね。前者もしっかり「マレーシアやタイ」を主語にできなかったでしょうか。

「安価な労働力を求め外国(先進国)企業が進出し、機械製品をそれらの国へと輸出している」のような書き方ができたのではないかと思いますよ。

>(2)
安価な労働力を持っており、大市場の米との国境近くに工場を立地すれば製造から輸出の過程で人件費や輸送費を削減できるから。

必修(3)のマキラドーラというのは絶対に書く必要があるものですか?
「製品生産から大市場である米への輸出までの過程で人件費と輸送費を削減できるから」という説明は不十分なのでしょうか。

さすがこんさん、鋭いですね。本問は実に悩ましいものなのです。論述問題において我々が意識するのは「得点になりそうな言葉」をいくつ嵌め込むかということなのです。

仰せのように、メキシコにおいて米国との国境地帯に工場が多数置かれているのは、輸送費の軽減のためです。

マキラドーラはすでにありません。当初は国境に近いマキラドーラだけが特別な地域でしたが、国内全てが自由貿易圏となった現在、マキラドーラは意味を成しません。

ただ、こうした論述問題では、キーワードそのものが得点の対象になる場合があります。こんさんのように論理的にしっかりした解答はもちろん合格圏とはなりますが、少なくとも「マキラドーラ」という言葉による得点は拾えないわけですよね。

悩ましいのは本当にこの点で、私も解答を書くならば、こんさん同様マキラドーラという言葉は使いません。たとえそれで減点になったとしても、自分の主張を貫いたという点においては満足です。

とはいえ、こうした論述問題においては、出題者の作問意図を汲んで、それに沿った解答を仕上げることも(大人の対応とも言えますが)テクニックの一部だったりしますからね。なんとも難しいところです。

>(3)
冷戦期で既に資本主義経済が発展していた旧西ドイツ地域と社会主義を導入していた旧東ドイツ地域の間で経済格差が存在。

いいですね。問題ないでしょう。

資本主義=経済が発展=旧西ドイツ地域

社会主義=(経済が停滞)=旧東ドイツ地域

この2つの対比ですね。( )で示した「経済が停滞」まで文章に入れることができれば、両者の対比が容易で、さらに良かったと思いますよ。

>オプション
(5)
EU域内で関税などの障壁を撤廃して自由貿易や人や資本の容易な移動を実現。共通農業政策では先進国だけでなく途上国の農業も守り、共通通貨ユーロの導入により経済統合を加速させた。

「途上国の農業も守り」という部分がちょっとわかりにくいと思います。共通農業政策はあくまでEU域内の農業(農家)の保護が目的であり、途上国ではありません。途上国の定義は、1人当たりGNIが10000ドルに達しない国々であり、EU圏内にはそういった国は存在しません。

ここはシンプルに「共通農業政策によって域内の農業を保護」で十分でしたよ。共通農業政策は既にありませんし(現在はそれぞれの農家に対する個別の補償)、詳しくは知る必要はありません。農業については「域外から輸入される農作物に共通の関税をかける」ということも行われています。

最後の「経済統合を加速させた」という表現はとてもいいですね。本問は字数が限られているので、「箇条書き」スタイルで記述することが求められていました。その際にこうした「シンプルな言い切り」はとても有効です。前半の「〜を実現。」もいいですね。

こういった「便利な表現」をさらに習得し、よりよい論述を完成させていきましょう。


  • 2022.10.25 17:25
  • たつじん

今回の提出フォームが私の使用するデバイス上で見当たらないため、失礼ながら前回のフォームに続けて提出させていただきます。
もし今回のフォームを見落としていたら申し訳ありません。



必修
(1)
前者は安価な労働力を求めて工場を立地した外国資本が先進国に向けて製品を輸出しており、後者はEU域内の自由貿易政策により自国の主力製品を他の加盟国に輸出しやすくなっているため。

(2)
安価な労働力を持っており、大市場の米との国境近くに工場を立地すれば製造から輸出の過程で人件費や輸送費を削減できるから。

(3)
冷戦期で既に資本主義経済が発展していた旧西ドイツ地域と社会主義を導入していた旧東ドイツ地域の間で経済格差が存在。

オプション
(5)
EU域内で関税などの障壁を撤廃して自由貿易や人や資本の容易な移動を実現。共通農業政策では先進国だけでなく途上国の農業も守り、共通通貨ユーロの導入により経済統合を加速させた。


必修(3)のマキラドーラというのは絶対に書く必要があるものですか?
「製品生産から大市場である米への輸出までの過程で人件費と輸送費を削減できるから」という説明は不十分なのでしょうか。

  • 2022.10.02 15:32
  • こん

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