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2023.07.21
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たつじんオープン添削第17回はこちらに
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では添削いたします。
>A
(2)
雨季と乾季があるので、ため池は乾季に使用する灌漑用水の確保のため、高床式の家屋は雨季に増水した川からの浸水を防ぐため。
どうでしょう?ここはダラダラと文章を続けずに、短文で切ってしまった方がスッキリしますよ。
「雨季と乾季が見られる気候。ため池は乾季に使用する灌漑用水の確保。高床式の家屋は雨季に増水した川からの浸水を防ぐ。」
どうでしょう?この方が主述の乱れもなく、読み手にストレスなく伝わる文章になります。毎回言っていますが、東大論述は一つ一つの文を「短く切る」ことが最大のポイントなのです。
>(3)
マングローブ。市場経済化に伴い輸出用のエビの養殖場を拡大するため、パルプ材や薪炭材などの用材のために伐採が進んでいる。
こちらはキチンと最初に言い切られていますね。とてもいいですよ。ただ、言葉の用法に危ういところがあります。
木材の用途には2種類あります。「用材」と「薪炭材」です。用材はパルプ材などが含まれ、薪炭材は燃料ですね。つまり最後の部分は、「パルプ材などの用材、燃料用の薪炭材などのために伐採」のようにしないといけないのです。
こういった言葉の用い方は過去問を解くことで身につきますので、さらに演習を繰り返しましょうね。
>B
(1)
地域の北東から南西にかけて河川があり、南西端には海面がある。また、河川沿いに沖積低地が広がる。北西と南東には山地があり、沖積低地と山地の間には微高地である大地が広がっている。
こちらもやや表現に不正確なところがありますね。数字がきちんと意識できていますか?
微高地ならば文字通り「わずかな」高地であり、せいぜい数メートルですよ。
文系の生徒はこういった数字に置き換えて考えることが苦手な人が多いです。ハチワレくんは大丈夫ですか?地理は数字に基づいて思考することが重要で、そういった点においては理系科目なのです。気をつけてくださいね。
>(3)
利水条件の悪い山地や水害が生じやすい河川沿いでは人口は少ない。利水条件が良く水害も少ない台地では人口は多い。
いいですね。とてもいい構成ですよ。しかしちょっと用語の用い方に疑問があります。「利水条件の悪い」とはどういうことでしょうか?「利水」とは「水の利用」のことであり、例えば灌漑のために水を用いたり、ダムを建設し発電のために同じく水を用いることですよね。ここはもっとシンプルな表現で良かったのでは?単に「水が得にくい」で十分だと思いますよ。ハチワレくんの特徴の一つとして、言葉の定義を曖昧にしてしまっているところがあります。決して難しい言葉ではありませんよ。自分のわかる範囲で、無理のない言葉の用い方にしてくださいね。
>遅くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
第16回分も先ほど投稿したので、時間があれば添削お願いします。
そうでしかた。ではこちらは数日中に添削しておきますね。
- 2023.08.04 21:44
- たつじん
A
(2)
雨季と乾季があるので、ため池は乾季に使用する灌漑用水の確保のため、高床式の家屋は雨季に増水した川からの浸水を防ぐため。
(3)
マングローブ。市場経済化に伴い輸出用のエビの養殖場を拡大するため、パルプ材や薪炭材などの用材のために伐採が進んでいる。
B
(1)
地域の北東から南西にかけて河川があり、南西端には海面がある。また、河川沿いに沖積低地が広がる。北西と南東には山地があり、沖積低地と山地の間には微高地である大地が広がっている。
(3)
利水条件の悪い山地や水害が生じやすい河川沿いでは人口は少ない。利水条件が良く水害も少ない台地では人口は多い。
遅くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
第16回分も先ほど投稿したので、時間があれば添削お願いします。
- 2023.08.01 18:33
- ハチワレ
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