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2023.09.01

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  たつじんオープン添削第23回はこちらに

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では添削いたします。

>2005年度第3問
B
(1)都心部への機能集中で通勤者が増加した。地価高騰、居住環境の悪化により、都心部の夜間人口が流出した。

いいですね。両面(昼間人口の増加、夜間人口の減少)から述べています。東大地理はこのような多面的な視点が必要な問題が多いですよね。

>(2)都心部の地価が下落し、集合住宅の建設などによる再開発で人口が流入し、定住者が増加した。

なるほど、「定住者」という言い方はかなり考えたのではないですか。効果的ですよ。「集合住宅」という言い方もいいと思います。地理ではよく使われるワードです。

>A
(2)中国の安価な労働力を利用した現地生産が進み、ビジネス客が増加した。北京・上海の経済が発展し、日本からの観光客が増加した。

間違いではありませんが、もうちょっと注意して欲しかったところかな。

外国に工場が進出するパターンには2種類あります。
(1)安価な労働力の利用。主に衣類や電気機械です。これは輸出を前提とした生産です。
(2)現地生産。現地での販売を目的とした生産。自動車がイメージしやすいですね。

ですので「安価な労働力を利用した現地生産」はあり得ないのです。ここはシンプルに「多くの日系企業が進出し」程度のあいまいな表現で十分です。

>(3)移動を自動車に頼るモータリゼーションが進み、駐車場の必要なロードサイド店が増え、駅前等の中心商店街から客足が遠のいた。

こちらもどうなのでしょう?「移動を自動車に頼る」は省略した方が良かったと思いますよ。「モータリゼーション」は、「自動車化」された社会であり、自動車を中心とした生活様式が広がることですよね。「移動を自動車に頼る」ことがモータリゼーションではありません。ここもシンプルに「モータリゼーションが進み」と言い切った方が良かったと思いますよ。

そこで字数を節約できたら、ロードサイド店について「郊外」という言葉を加えても良かったと思います。駅前と郊外の対比がこの問題のポイントでしたね。


>(4)人口が高齢化し過疎化が進む地域で、自家用車の使用が困難な高齢者や通学者に、民営化では維持困難な交通手段を提供している。

これは上手くかけていますね。とてもいい文章ですよ。「自動車の使用が困難」な人がいること、「民営化では維持困難」であることの2つのトピックが示されています。

次回も期待しています。



  • 2023.09.08 01:43
  • たつじん

2005年度第3問
B
(1)都心部への機能集中で通勤者が増加した。地価高騰、居住環境の悪化により、都心部の夜間人口が流出した。
(2)都心部の地価が下落し、集合住宅の建設などによる再開発で人口が流入し、定住者が増加した。

A
(2)中国の安価な労働力を利用した現地生産が進み、ビジネス客が増加した。北京・上海の経済が発展し、日本からの観光客が増加した。

(3)移動を自動車に頼るモータリゼーションが進み、駐車場の必要なロードサイド店が増え、駅前等の中心商店街から客足が遠のいた。

(4)人口が高齢化し過疎化が進む地域で、自家用車の使用が困難な高齢者や通学者に、民営化では維持困難な交通手段を提供している。

  • 2023.09.03 20:56
  • よっしー

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