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2024.09.27

1811

 2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第29回の分をこちらに投稿してください。

ハンドルネームは毎回固定にしてください。金曜日にお題発表し、翌週の木曜までに解答を投稿してください。夜は21時までを厳守です(21時を過ぎた分については添削しません)。遅くなってしまう場合は翌日の朝5時以降に投稿してください。
人数が増えるかもしれないので添削は簡易になります。ご了解ください。その代わり、みなさんの質問には答えますので、解答の後に「質問」がある場合はそれを添えてください。
対象は東大志望生以外でも構いません(ただし論述が問われる大学に限る)。東大以外の場合は志望校も書いておいてくださいね。参加資格は「最後まで投稿を継続すること」、この一点です。勉強を積み重ねていきましょう。

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ドゥーチェさんこんにちは。では添削いたします。

>‘14 第3問

>設問A
(2)
集積する家族経営中心の中小企業間ネットワークを活かし域内分業。(31字)
伝統技術を持つ職人がデザイン性の高い服飾を多品種少量生産。(29字)

いいですね。適切にキーワードが詰め込まれています。サードイタリーはいわば「定型文」の問題ですので、単純に知識が問われると思ってください。論述問題だからこそ、思考ではなく、知識(定型文の暗記)が必要なのです。


>(3)
人口が少なく、GDPの値が小さい。(16字)
充実した教育により育成された高度な人材を、ICT産業や研究開発など、知識集約型産業に投入。(44字)

こちらもいいですね。「充実した教育」は工夫した表現ですね。単に「高度な教育」としても十分でしたが、そうすると「高度人材」と言葉が重なり、たしかにちょっと適切でない感じもしますよね(もちろんそのまま「高度」が重なったとしても減点対象にはならないと思いますが)。

またGDPに言及しているのもいいですね。とりあえず国を説明する場合には、GDPを挙げるのは一つのテクニックです。「1人当たりGDP(1人当たりGNI)は高く、GDP(GNI)は小さい」ことを意識しましょうね。


>設問B
(1)
フランスは、航空機や自動車の組立工場が多く立地。(24字)
EU各国で分業製造した部品を輸入し、自国で組み立てた完成品をEU域外へ輸出。(36字)

こちらもいいですね。当たり前の内容ですが、しっかり2つの文から組み立てているのが好印象です。(最初の文だけでも一応答えにはなりますもんね)


>(2)
スペインは経済・賃金水準が比較的低く、労働集約的な自動車組立に好都合。(35字)
EU加盟による域内関税撤廃を受け、日・米・欧の外資系自動車メーカーが現地生産の拠点として移転。(46字)
EU市場へ向け輸出。(9字)

こちらも適切です。スペインの自動車工業は非常に出題率が高いですよね(というか、経済レベルの違いによる工場進出に関する問題は東大地理の最も得意とするパターンです)。こちらもキーワードがきちんと使えています。「比較的低く」という言い方がとてもいいと思いますし、また「労働集約」も必須キーワードだったと思います。


>(3)
中国から労働集約的で安価な工業製品、(18字)
ロシアから原油や天然ガスなど資源、(17字)
日本から知識集約的で高付加価値の工業製品を輸入。(24字)

これは変わった問題ですが、短文形式(箇条書き)に慣れているドゥーチェさんなら十分に解答できましたね。東大の典型的な形式ですね。

>【感想】
A⑵…「サードイタリー」の存在は知っていましたが、いざ60字で説明するとなると「伝統技術を持つ職人による服飾製造が発達」で手が止まってしまい、字数稼ぎで冒頭に「同国北部の工業地帯、南部の農業地帯とは異なり、」と挿入する始末…
(なお某東大模試では、地場産業の定義を論述する問題でやはり「中小工業群の分業ネットワーク」が加点要素となっていました。本問に照らし合わせると、「イタリアにおける地場産業の集積地」=「サードイタリー」と考えればイメージしやすいですね。)

とてもいいですね。上でも述べたように、論述問題って実は「暗記」なんですよ。これ、みんな勘違いしているのです。共通テストのマーク式は「思考」問題であるのに対し、論述問題はそのまま知識を書き連ねることによってこそ得点になります。論述問題だからといって「その場でうまい文章を書けばいいや」ではダメなんですよね。文章力や作文能力を上げる練習ばかりしていても点になりません。教科書をベースにして、これらの重要ワードについては教科書の表現を参考に、数十字でまとめられるように練習しておきましょう。なお、用語集は参考にならないので使わない方がベターです。山川出版は歴史の出版社であり、地理に関しては適切でない部分があります。帝国書院や二宮書店、東京書籍など地理に特化した出版社の教科書を使いましょうね。

  • 2024.10.06 08:28
  • たつじん

‘14 第3問

設問A
(2)
集積する家族経営中心の中小企業間ネットワークを活かし域内分業。(31字)
伝統技術を持つ職人がデザイン性の高い服飾を多品種少量生産。(29字)

(3)
人口が少なく、GDPの値が小さい。(16字)
充実した教育により育成された高度な人材を、ICT産業や研究開発など、知識集約型産業に投入。(44字)

設問B
(1)
フランスは、航空機や自動車の組立工場が多く立地。(24字)
EU各国で分業製造した部品を輸入し、自国で組み立てた完成品をEU域外へ輸出。(36字)

(2)
スペインは経済・賃金水準が比較的低く、労働集約的な自動車組立に好都合。(35字)
EU加盟による域内関税撤廃を受け、日・米・欧の外資系自動車メーカーが現地生産の拠点として移転。(46字)
EU市場へ向け輸出。(9字)

(3)
中国から労働集約的で安価な工業製品、(18字)
ロシアから原油や天然ガスなど資源、(17字)
日本から知識集約的で高付加価値の工業製品を輸入。(24字)

【感想】
A⑵…「サードイタリー」の存在は知っていましたが、いざ60字で説明するとなると「伝統技術を持つ職人による服飾製造が発達」で手が止まってしまい、字数稼ぎで冒頭に「同国北部の工業地帯、南部の農業地帯とは異なり、」と挿入する始末…
(なお某東大模試では、地場産業の定義を論述する問題でやはり「中小工業群の分業ネットワーク」が加点要素となっていました。本問に照らし合わせると、「イタリアにおける地場産業の集積地」=「サードイタリー」と考えればイメージしやすいですね。)

今週もよろしくお願いいたします。

  • 2024.09.29 16:05
  • ドゥーチェ

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