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2024.09.27
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2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第29回の分をこちらに投稿してください。
コメント
かるがもさんこんにちは、では添削いたします。
>2014年 第3問
B(1)自動車や航空機の部品を輸入し組み立て付加価値をつけて輸出。EU域内の輸出は関税がかからず赤字。域外へは黒字。
「付加価値をつけて」という言い方がとてもいいですね。ただ、ここでは関税はあまり関係ないかと思いますよ。フランスがEU域内で赤字となっているのは「輸入が多い」からであり、域外で黒字となるのは「輸出が多い」からですよね。
・域内の貿易・・・航空機の部品の輸入が多い。
・域外の貿易・・・完成した航空機の輸出が多い。
航空機の主な輸出先として、EU域内に限定されず、世界全体が対象となっていることがポイントなのです。EUを一つの国家として考えれば、単に他地域へと航空機を輸出している状態であり、それは当然黒字になりますよね。
ただ、フランス単体で考えれば、フランス国内で航空機の部品はつくっていませんので、それらは輸入に頼らざるを得ません。EU各国からの輸入であり、赤字となります。しかし、完成品は全世界に輸出しているので、域外への貿易は黒字になるのですね。こういったことを理路整然と説明してみてくださいね。
>(2)複数の世界的ブランドの自動車メーカーが、安価な労働力が得られEU域内では関税のかからないスペイン国内に組立工場を立地した。そのため主にEU市場向けの自動車の生産が増加した。
こちらはいいですね。シンプルな内容なので、かえって書くべき内容に困ったのではないでしょうか。いろいろと説明を工夫している様子がわかります。合格圏の解答です。
>(3)中国からは労働集約型の工業製品、ロシアからは原油や天然ガス、日本からは知識集約型の工業製品の輸入が多い。
いいですね。一つの文ですが、実質的には「箇条書き」になっています。せっかくですので、ここでも(日本の工業製品について)「付加価値の高い」という言葉を使ってもよかったでしょう。
>A(2)伝統的な家族経営の中小企業が集積している地域で、業者の分業によりデザインに優れるなど高付加価値の製品を生産する。
よく書けています。サードイタリーは頻出の話題ですので、教科書を参考にまとめる練習をしておいてくださいね。「中業企業のネットワーク」や「伝統的な技術」、「多品種少量生産」などがキーワードになるはずです。
>(1)人口が少なく経済規模が小さいため教育に注力し高度人材の育成につとめている。また多国籍企業の研究開発が盛んである。
こちらもいいですね。「経済規模が小さい」(GNIが小さい)ことはポイントだと思います。「1人当たりGNIは高いが、GNIは小さい」ことをきちんと意識しましょう。
>感想:
B(1)「関税がかからず」はないほうがよいでしょうか。無関税=赤字ではないですが、赤字の一因にはなると思って入れたものの、誤解を招く表現かもしれない、と思いました。
上述のように、内容はもっと簡単なんですよ(笑)EUからは「部品を輸入」しているから輸入超(赤字)、域外へは「製品を輸出」しているから輸出超(黒字)なのです。
次回も期待しています。
- 2024.10.06 08:29
- たつじん
2014年 第3問
B(1)自動車や航空機の部品を輸入し組み立て付加価値をつけて輸出。EU域内の輸出は関税がかからず赤字。域外へは黒字。
(2)複数の世界的ブランドの自動車メーカーが、安価な労働力が得られEU域内では関税のかからないスペイン国内に組立工場を立地した。そのため主にEU市場向けの自動車の生産が増加した。
(3)中国からは労働集約型の工業製品、ロシアからは原油や天然ガス、日本からは知識集約型の工業製品の輸入が多い。
A(2)伝統的な家族経営の中小企業が集積している地域で、業者の分業によりデザインに優れるなど高付加価値の製品を生産する。
(1)人口が少なく経済規模が小さいため教育に注力し高度人材の育成につとめている。また多国籍企業の研究開発が盛んである。
感想:
B(1)「関税がかからず」はないほうがよいでしょうか。無関税=赤字ではないですが、赤字の一因にはなると思って入れたものの、誤解を招く表現かもしれない、と思いました。
今回もよろしくお願いします。
- 2024.09.29 13:39
- かるがも
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