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2024.10.04
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2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第30回の分をこちらに投稿してください。
コメント
ハッピーさんこんにちは。では添削いたします。
>2003年 3
A
(3)石油危機後、水使用量の多い化学工業から少ない機械工業へと産業構造が転換した。用水の循環利用量が増大した。(53字
いいですね。十分合格圏です。
興味深い点がいくつかありますね。最初なぜ「重化学」ではなく単に「化学」としたのか不思議に思ったのですが、「石油危機」と呼応させているのですね。石油(原油)価格が高くなったために石油化学工業の競争力が落ち、産業構造の転換が求められたと。高騰したのは石油価格だけであり、石炭や鉄鉱石を利用する鉄鋼業には影響は薄かったということを示したかったのではないでしょうか。
ただ、個人的には普通に鉄鋼業も含めてしまって良かったと思いますよ。鉄鋼業ももちろん水(冷却揚水)を大量に使用する工業ですし、「化学」工業を「重化学」としてもさほど不自然な感じはしないと思いました。
また、「石油危機」から直接「化学工業からの転換」に結びつけていますが、ここで化学工業(重化学工業)が資源多消費であることから石油危機のダメージが大きかったことを述べても良かったでしょう。「石油危機後、資源多消費型工業の停滞がみられ、水使用量の多い重化学工業から少ない機械工業へと産業構造が転換。」字数が多くなってしまい、今回の解答にはふさわしくないかもしれませんが、理論の「鎖」をつなげるパーツとして「資源多消費型」を含めることも一つのアイデアとして検討してみてください。
>B
>(1)オイルショック後、燃費の良い日本産自動車のアメリカ合衆国やEU市場への輸出が増大した。1985年以降、貿易摩擦解消と円高による国際競争力低下を補うため現地生産が増大し、輸出が縮小した。(90字
なるほど、さすが文章力が高いですね。「国際競争力低下を補う」という表現は上手いと思います。感嘆しました。
なお、前半は「燃費の良い日本車の米国欧州市場への輸出が増大した」で良かったと思いますよ。字数はいつでも節約する意識をもってください。1980年代の時点ではEUではないので(減点対象にはならないと思いますが)、「欧州」ぐらいの言い方が無難だったと思います。
>(2)国内賃金水準の向上と円高の中で、低賃金労働力を求めASEAN諸国などに工場が移転したため国内生産が減少した。このため、国内需要を国内生産で満たすことが不能となり、輸入が増大した。
なるほど、こちらもよく工夫されていますね。「国際生産で満たすことが不能となり」という部分はよく考えたのではないでしょうか。
>前回は21時以降に投稿したにも関わらず、添削してくださり、ありがとうございました。以後、気をつけます。すみませんでした。
いえ、気づきませんでしたよ(笑)ハッピーさんのようにしっかりしている生徒さんならば多少夜が遅くとも問題ないかと思います(でも、ちゃんと時間内に提出してくださいね)。計画性のない、自己管理のできない受験生は、とにかく「夜は勉強しない」という意識をもたないといけないんですよね。本番の試験が朝から始まる以上、朝型の生活と勉強習慣が必要になるのですね。
- 2024.10.20 14:18
- たつじん
2003年 3
A
(3)石油危機後、水使用量の多い化学工業から少ない機械工業へと産業構造が転換した。用水の循環利用量が増大した。(53字
B
(1)オイルショック後、燃費の良い日本産自動車のアメリカ合衆国やEU市場への輸出が増大した。1985年以降、貿易摩擦解消と円高による国際競争力低下を補うため現地生産が増大し、輸出が縮小した。(90字
(2)国内賃金水準の向上と円高の中で、低賃金労働力を求めASEAN諸国などに工場が移転したため国内生産が減少した。このため、国内需要を国内生産で満たすことが不能となり、輸入が増大した。
前回は21時以降に投稿したにも関わらず、添削してくださり、ありがとうございました。以後、気をつけます。すみませんでした。
今回もよろしくお願いします。
- 2024.10.06 17:11
- ハッピーフルーツ
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