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2024.10.11
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2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第32回の分をこちらに投稿してください。
コメント
ハッピーさんこんにちは。では添削いたします。
>1999 1
C新期造山帯に位置するaは山がちで針葉樹と落葉広葉樹の混合林。安定陸塊に位置するbは平坦な地形が多く針葉樹の純林。(59字
いいですね。この問題ではとくに植生に気をつけてください。とくに「混合林」がポイントです。植生は知識に依存する度合いが高く(知らなければ書けない)、勉強の盲点となりやすいです。植生について整理しておきましょう。
D森林や鉄鉱石、石油などの資源が豊富である。南部のシベリア鉄道沿いに鉄鋼業やパルプ業などの原料立地型工業が発達した。河川の電源開発によりアルミニウム工業も発達していった。(84字
いいですね。しっかりと電源開発からアルミニウム精錬にまで言及できている点が素晴らしいと思います。また資源についても、森林、鉄鉱石など具体的な品目に触れている点も効果的です。なお、シベリア地域は実は石炭資源が豊富であることもぜひ確認しておいてくださいね。シベリア鉄道の一つの目的として、鉄鉱石や石炭資源の輸送があります(なお、石油はパイプライン輸送ですので、鉄道は関係ありませんよね)。
>E冷涼な気候でやせた土地の広がるdは小麦、じゃがいもなどの食用作物と大麦などの飼料作物を輪作し、豚などの家畜を育てる。西部が家畜を主とする商業的で、東部が穀物を主とする時給的である。(90字
>Eはよくわからなかったのですが、混合農業に自給的なものと商業的なものがあると理解しておけば良い感じすか?
この問題はさすがにちょっと無理がありましたね。あまり深く考えなくていいですよ。
厳密にはホイットルセー農牧業区分には商業的混合農業と自給的混合農業があります。
商業的混合農業・・・家畜飼育中心。ドイツ~ポーランド~ベラルーシ
自給的混合農業・・・農作物栽培中心。ロシア
このような区分なのです。
ただ、現在は教科書などでは自給的混合農業についての記述は消えていますね。「混合農業=商業的混合農業」と考えていいかと思います。
混合農業はヨーロッパ発祥の農業ですよね。中世の三圃式農業から発展したことはよく知られています。さらに、ヨーロッパの農業ということは「商業的」なのです。教科書などでホイットルセー農業区分を確認してみてくださいね。焼畑や遊牧、集約的稲作などが「自給的」、酪農や混合農業などが「商業的」、企業的穀物などが「企業的」です。このうち、企業的は商業的の発展したかたちであり、本質的には同じものです。伝統的な農業地域が自給的であり、欧米の農業形態が商業的(企業的)とみていいでしょう。
となると、混合農業はそもそもヨーロッパの農業という時点で間違いなく「商業的」であり、「自給的」な混合農業は存在しないのです。たしかに旧来の農業区分としては自給的混合農業もあったかと思います。しかし「ヨーロッパ=商業的」という定義が教科書ではっきりとなされてしまっている現在、自給的混合農業という言い方そのものが矛盾した存在となってしまっているのです。
一応、ロシアの農業の特色が問われることもあるかもしれませんので、その際は西ヨーロッパに比べ自給的であるということを解答すればいいでしょう(ダーチャが問われることもあるかと思います)。
- 2024.10.20 14:20
- たつじん
1999 1
C新期造山帯に位置するaは山がちで針葉樹と落葉広葉樹の混合林。安定陸塊に位置するbは平坦な地形が多く針葉樹の純林。(59字
D森林や鉄鉱石、石油などの資源が豊富である。南部のシベリア鉄道沿いに鉄鋼業やパルプ業などの原料立地型工業が発達した。河川の電源開発によりアルミニウム工業も発達していった。(84字
E冷涼な気候でやせた土地の広がるdは小麦、じゃがいもなどの食用作物と大麦などの飼料作物を輪作し、豚などの家畜を育てる。西部が家畜を主とする商業的で、東部が穀物を主とする時給的である。(90字
質問
Eはよくわからなかったのですが、混合農業に自給的なものと商業的なものがあると理解しておけば良い感じすか?
よろしくお願いします。
- 2024.10.11 17:13
- ハッピーフルーツ
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