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2024.10.24

1860

   2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第34回の分をこちらに投稿してください。

ハンドルネームは毎回固定にしてください。金曜日にお題発表し、翌週の木曜までに解答を投稿してください。夜は21時までを厳守です(21時を過ぎた分については添削しません)。遅くなってしまう場合は翌日の朝5時以降に投稿してください。
人数が増えるかもしれないので添削は簡易になります。ご了解ください。その代わり、みなさんの質問には答えますので、解答の後に「質問」がある場合はそれを添えてください。
対象は東大志望生以外でも構いません(ただし論述が問われる大学に限る)。東大以外の場合は志望校も書いておいてくださいね。参加資格は「最後まで投稿を継続すること」、この一点です。勉強を積み重ねていきましょう。

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かるがもさんこんにちは。では添削いたします。

>2010年 第1問
(1)前者には乾季があり農業の灌漑用水の確保など利水を目的とする。
後者は冷帯に属し融雪期の洪水防止など治水を目的とする。

いいですね。本問のコツは「利水」と「治水」です。この言葉を二つの文において対比的に用いることがポイントでした。よく書けていますね。

>(2)中部、四国地方は山がちで降水量が多く降雨時の侵食速度が大きい。
中国地方はなだらかで降水量が少なく侵食速度が小さい。

この問題はちょっと変わっていますよね(笑)四国、中国地方でも、瀬戸内地方と山陰、太平洋側はそれぞれ違うのですが、それを大雑把にまとめないといけません。こちらで十分合格圏の回答かと思いますよ。

>(3)貯水量が減少。そのため灌漑や発電などに利用できる水資源の量が減少する。また洪水が発生しやすくなる。上流から運搬される土砂の堆積量が減少し、河口の海岸侵食が発生する。

こちらもいいですね。ただ、後半の「堆積量」がちょっと気になりますね。ここは「流出量」などにしてみたらどうでしょう。

>(4)C。裸地は降雨の変化が河川の流量に直結する。
一方、森林は降雨を土壌に水分を蓄え、その水を少しずつ河川に流出させる。
このような治水能力がダムに似ているため「緑のダム」と呼ばれる。

なるほど、よく工夫された文章ですね。3つの文で構成されていますが、最初の文で1トピックを言い切り、残る2つの文でしっかりともう1トピックについて説明しています。最後の文の「治水」も意識して書いていることがわかります。「緑のダム」は利水ではなく治水効果がメインとなっています。

>(5)緑のダムは治水機能があり、白いダムは利水機能がある。冬に積雪や氷河として蓄えられた水分が融雪融氷期に少しずつ流出。水需要の多い季節や渇水期の農業用水や生活用水に活用される。

そして(4)を受けてこちらの(5)の回答を作っているのですね。(4)の「利水」から(5)の「治水」につなげています。とても論理的な文章に思います。よりわかりやすい説明を意識し、文章を組み立てていることがわかります。情緒的に流れず、理論的な文章になっていますね。適切に思います。

>感想:ダムは以前も扱っていますが、ぱっと書けず訓練?不足を感じました。(5)は問題文に「「緑のダム」と比較して」あるので、初稿では書いたのですが、赤本の解説は「(4)で説明済みなので特に述べる必要はない」とあって、ぽかんとなりました。しかし動画解説で旺文社の解答には書いてあるということなので、やっぱり入れました。(どちらでも良いのでしょうが・・・。)

この部分は「構成力」を問うているのだち思いますよ。論述問題は基本的には「説明」が求められており、内容に関する事項を「箇条書き」で並べればいいわけですよね。自分の考えや情緒的なメッセージを綴る「エッセイ」ではないわけです。ここを勘違いしている受験生が多く、「作文=自分の気持ちを書く」ことを優先してしまい、結果として情緒的で、理論性を欠いた回答になってしますのです。

かるがもさんはすでにこの部分はクリアしていると思います。キーワードを挙げ、直接的な回答のみを「箇条書き」にて書き示すマインドはすでに完成しています。

作問者(採点者)はおそらくこういった部分を評価の対象としていると思います。地理的な知識など大学に入ってからいくらでも鍛えればいいのです。それよりも、本人のベースとなる知性の部分をじっくりと観察したいのでしょう。そしてその知性は、決して付け焼き刃ではなく、自分自身の本質がこういった文章作成の面において現れるのだと思います。丁寧に問題に取り組む気持ち、問題を素直に解釈しダイレクトな回答を用意するマインド(決して自分勝手に問題をアレンジして自分だけが「気持ちいい」文章を書いてはいけないのです)など。問題に対して常に誠実に向かい合ってください。そして現状でかるがもさんは十分にそういった取り組み方はできていると思いますよ。

  • 2024.11.18 14:52
  • たつじん

2010年 第1問
(1)前者には乾季があり農業の灌漑用水の確保など利水を目的とする。
後者は冷帯に属し融雪期の洪水防止など治水を目的とする。
(2)中部、四国地方は山がちで降水量が多く降雨時の侵食速度が大きい。
中国地方はなだらかで降水量が少なく侵食速度が小さい。
(3)貯水量が減少。そのため灌漑や発電などに利用できる水資源の量が減少する。また洪水が発生しやすくなる。上流から運搬される土砂の堆積量が減少し、河口の海岸侵食が発生する。
(4)C。裸地は降雨の変化が河川の流量に直結する。
一方、森林は降雨を土壌に水分を蓄え、その水を少しずつ河川に流出させる。
このような治水能力がダムに似ているため「緑のダム」と呼ばれる。
(5)緑のダムは治水機能があり、白いダムは利水機能がある。冬に積雪や氷河として蓄えられた水分が融雪融氷期に少しずつ流出。水需要の多い季節や渇水期の農業用水や生活用水に活用される。

感想:ダムは以前も扱っていますが、ぱっと書けず訓練?不足を感じました。
(5)は問題文に「「緑のダム」と比較して」あるので、初稿では書いたのですが、赤本の解説は「(4)で説明済みなので特に述べる必要はない」とあって、ぽかんとなりました。しかし動画解説で旺文社の解答には書いてあるということなので、やっぱり入れました。(どちらでも良いのでしょうが・・・。)
今回もよろしくお願いします。

  • 2024.10.31 20:21
  • かるがも

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