ブログ

2020.10.12

投稿フォーム224

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>東京大学1997第2問設問

A小麦は商業的作物で輸出向けに生産されることが多い一方、米は自給的作物で主にモンスーンアジアでの国内向け生産が多いから。

いいですね。「商業的作物」という言い方が若干聞き慣れない気もしますので、「商業的に栽培」あるいは「商品作物として」という言い方はどうだったでしょう。
また。それと対比して「自給的」という言い方もとてもいいですね。
「商業/自給」という農業区分のキーワードが上手く使えている点が評価できます。

>B小麦の生産地は冷涼少雨な気候の下、肥沃な土壌が広がる一方、米の生産地は年降水量1000mmを超える高温多雨の気候で大河川下流部の平坦で水利の良い沖積平野が広がる。

とてもいいです。ただ、ちょっと文章にぎこちないところがありますね。一文で言い切ろうとするとどうしてもこのようなことが置きます。短い分に切った方がいいですよ。

小麦は冷涼少雨の気候に適する。肥沃な土壌が広がる地域。米は年降水量1000ミリを超える高温多雨の気候。大河川の下流域で水利のいい沖積平野。

いかがでしょうか。このように思い切って短文にしてしまったほうが文意は伝わりやすいですよ。地理は国語ではありませんから文章力は問われません。いくつキーワードを入れることができたか、が勝負なのです。

>C1順に、インドネシア、タイ、ミャンマー

>2緑の革命で高収量品種を導入した後、それまで行っていた米の輸入に頼らず、米を自給できるようになったと読み取れるから。

悪くありませんが、インドネシアについては人口の多さを指摘するべきだったと思いますよ。

消費量が多く、人口規模が大きいことが想像される。

こういった書き方で良かったと思います。もちろん、これでは字数が短いですから、さらに緑の革命や自給率が上がったことも書き添えることもできたでしょう。

>D工業化が進展し、電気機器などの労働集約型工業製品の輸出が盛んになる一方、人口増加に伴い国内の米の需要が高まったため。

こちらもやはり一文で言い切ろうとしていることのデメリットを感じます。「一方」で文をつなぐならば切ってしまった方がいいですよ。

外国企業の進出により工業化が進展、電気機械等労働集約型工業製品の輸出が増加。人口増加で国内消費が増加し輸出余力が低下。(59字)

余分なところを切り捨て、ひたすらキーワードを詰め込んでいます。文書としては全く上手くありません(例えば、後半の文で「増加」を二つつなげています。文章テクニックとしては稚拙です)。しかし、国語力はそもそも必要ではないのです。むしろ「下手な文章」だからこそ伝わることもあると思いますよ。

また、グラフ中に「消費量」という言葉があるので、それを生かして「消費」という言葉を使っています。「需要」でも構いませんが、できるだけ問題文の言葉を反映する意識も持ってくださいね。

自分なりの言葉を使って精一杯論述しようとする意思が見え、とても好感度の高い答案になっています。さらに演習を続けていきましょう。

  • 2020.10.20 02:01
  • たつじん

東京大学1997第2問設問
A小麦は商業的作物で輸出向けに生産されることが多い一方、米は自給的作物で主にモンスーンアジアでの国内向け生産が多いから。
B小麦の生産地は冷涼少雨な気候の下、肥沃な土壌が広がる一方、米の生産地は年降水量1000mmを超える高温多雨の気候で大河川下流部の平坦で水利の良い沖積平野が広がる。
C1順に、インドネシア、タイ、ミャンマー
2緑の革命で高収量品種を導入した後、それまで行っていた米の輸入に頼らず、米を自給できるようになったと読み取れるから。
D工業化が進展し、電気機器などの労働集約型工業製品の輸出が盛んになる一方、人口増加に伴い国内の米の需要が高まったため。

  • 2020.10.18 19:39
  • 万物は流転する

コメントフォーム

カレンダー

«10月»
    1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ