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2020.10.19
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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。
コメント
>東大 1999 第3問
>A
>(ア)関東(イ)関東大震災
ここは問題ありませんね。適切です。
>B
>(1)
>高潮は、潮の満潮と大雨が同時に起こることで発生する。津波は、浅い海底部分が震源の強い地震によって発生する。
シンプルな問題ですので、確実に回答することが求められています。若干事実誤認があるようです。高潮についてはスタディサプリ高校地理の中でも大きく取り上げて説明しているのですが。。。
高潮と津波の定義は以下の通りです。
高潮・・・低気圧による海面(水面)上昇。激しい上昇気流、沿岸に向かって吹き込む強風が原因。埋立地や干拓地、沖積低地など沿岸の低平な土地において浸水被害が生じる。
津波・・・海底地震によって生じる巨大な波。深い入り江の奥で被害が拡大し、さらに河川に沿った狭長な谷合いにまで水流が達することがある。
そもそも高潮が発生する最大の原因は「低気圧」です。「低気圧=上昇気流」ですよね。「上昇気流による水面の吸い上げ」が高潮なのです。ストローでジュースを飲みますよね。あれが高潮です。口の中が「低気圧」であり、ジュースという「海水面」を吸い上げているのです。
低気圧の来襲と「満潮(大潮)」が重なれば高潮の被害は大きくなりますが、潮の干満自体は直接的な原因ではありません。「大雨」は全く関係ありませんよ。
津波についてももうちょっと書き方は工夫できたかなとは思います。まず「浅い海底部分」が誤りです。むしろ巨大な津波は、海溝を震源とする深い(そして規模の大きい)地震によって生じます。東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震は巨大な海溝型地震でありながら比較的震源が浅く、それにより津波被害が拡大したという側面はありますが、それにしても断層を震源とする内陸直下型地震に比べればやはり震源は深いです。なお、内陸直下型地震では津波は発生しません。
また「震源の強い」という言い方も適切ではないような気がしますよ。単に「強い地震」で良かったと思います。というか、小さい地震であっても海底地震ならば津波は発生します(もちろん小規模な津波にはなりますが)。規模について言及する必要はなかったでしょう。
津波はプレートの沈み込み帯である海溝を震源とする海底地震によって生じる。
このぐらいの書き方で良かったと思いますよ。
ちなみに私はこう書いてみました。良かったら参考にしてくださいね。
津波は海底地震が原因。深い湾の奥で被害が拡大。高潮は低気圧が原因。強い上昇気流や吹き込む風により水面が上昇する。(56字)
>(2)
>わからかったので未回答
>高潮の被害はあまり聞いたことないのですが、なにか実例がありましたら、教えていただきたいです。
高潮で最も有名なのは伊勢湾台風における、濃尾三川(揖斐・長良・木曽)下流域の水没(洪水)です。この地域は輪中集落で知られる、低湿地に堤防を張り巡らせた集落が見られ、とくに水害に弱くなっています。
今ちょっと検索してみたのですが、伊勢湾台風の様子についてはYou Tubeに動画もあり、とてもわかり易くなっています。ぜひ検索してみてくださいね。
>C
>(1)
近年は、下流部での河川の進路変更や改修によって流量が増加したことで、降水量のピークの直後に流量が急激に増加する。
どうなんでしょう。「下流部での河川の進路変更や改修」によって流量が増加するのでしょうか。どうもそこの因果関係がよくわからないのですが。。。
グラフを見ながら、2つの時期の違いをそのまま説明したらいいと思いますよ。
昔は流量は降水ピーク時より時間かけて増加し少しずつ減少。今は流量は降水ピーク時に急激に増加し一気に減少する。(54字)
この程度のことが書ければ十分だったと思いますよ。どうですか?簡単な文章でしょう?
>(2)
>下流部での都市化に伴う宅地開発で、用地確保や区画整理のため。また、地表がコンクリートとなり、水が浸透しにくいため。
こちらもどうなんでしょうか。もっと簡単に書いたらいいと思いますよ。「背伸び」をして無理やり文章をつくっている印象があります。小学生や中学生に戻った気持ちで、子どもたちにも伝わるような文章を書いてみてください。
まず「用地確保や区画整理」という部分がよくわかりません。結局地表面がコンクリートで覆われることを指しているのですよね。それならばその後に「地表がコンクリートとなり」と述べているのですから、この部分は不要となります。
「都市化に伴う宅地開発」についても、シンプルに「都市化」だけでいいと思いますよ。これだけで宅地が開発され、道路が建設され、様々な建物がつくられた様子が伝わります。「下流側」も不要です。いらない言葉を全てカットし、字数に余裕をもたせてから、しっかりと自分の言いたいことを伝えたらいいんです。そんなに難しく考える必要はありませんよ(笑)。
私はこうやって書いてみました。
都市化により道路が舗装されコンクリートで地面が覆われ地下に浸透する雨量が減少。雨水が一気に河川に流れ込むから。(56字)
「都市化」→「アスファルトやコンクリートに覆われ、土の地面が減る」→「雨が降った時に地下に浸透する雨量が減る」→「土に吸収されなかった水が一気に河川へと流れ込む」
こういったことですよね?とても簡単でシンプルな内容です。これを字数いっぱい使って表現すればいいのです。私の文章は決して上手いものではありません。あえて下手な文章のままにしています。でも、これで十分に意味は通じると思いませんか?これは逆説的な言い方かも知れませんが、「上手い文章であればあるほど内容は乏しくなる」のです。上手い文章ってそもそも大したことない内容について、いかにもそれが意味があるように「ごまかす」ものじゃないですか。自分の伝えたいことがしっかりあれば、むしろ下手な文章の方がわかりやすい文章になる場合があるのですよ。小学生や中学生に戻ったつもりで書いてください。
>(3)
地下に巨大な貯水槽を建設し、降水を貯め、後日排水する。
河川の流量の増加に合わせた、自然堤防や防波堤の改修や増設。
一つ目の理由は素晴らしいです。満点です。
ただ、2つ目はやはり事実誤認がありますね。「自然堤防」は堤防じゃありませんよ。そもそも自然にできた(できてしまった)ものなので改修はできません。こちらも、高潮同様に講座の中で大きく取り上げています。
自然堤防は野球のピッチャーが投げるマウンドみたいなものです。周囲より数十センチだけ高い盛り土です。微妙に高くなっているので、この上に家を立てると水没から免れるわけですね。「自然堤防」を「堤防」や「土手」に改めるか、あるいは「護岸工事」などとしてもいいでしょう。
さらに「防波堤」もどうでしょう?これは港の沖合にあって、波を防ぐものですよね。河川には関係ありません。
「流路を直線化する」ことで水の流れをスムーズにしたり、「分水路」をつくることで満水時の河川水を他方向で逃したり、そういった対策が考えられると思います。
新潟平野における信濃川の分水路(大河津分水路)は分かりやすい例なので、こちらも検索しておいてくださいね。
今回はちょっと惜しい部分が多かったと思います。ただ、こうした過去問を通じて「高潮」や「自然堤防」などの重要ワードに対する理解も深まったのではないでしょうか。次回は文章をシンプルにし、簡単な表現で的確に自分の意志を伝えることを意識してくださいね。
- 2020.10.26 22:55
- たつじん
東大 1999 第3問
A
(ア)関東(イ)関東大震災
B
(1)
高潮は、潮の満潮と大雨が同時に起こることで発生する。津波は、浅い海底部分が震源の強い地震によって発生する。
(2)
わからかったので未回答
高潮の被害はあまり聞いたことないのですが、なにか実例がありましたら、教えていただきたいです。
C
(1)
近年は、下流部での河川の進路変更や改修によって流量が増加したことで、降水量のピークの直後に流量が急激に増加する。
(2)
下流部での都市化に伴う宅地開発で、用地確保や区画整理のため。また、地表がコンクリートとなり、水が浸透しにくいため。
(3)
地下に巨大な貯水槽を建設し、降水を貯め、後日排水する。
河川の流量の増加に合わせた、自然堤防や防波堤の改修や増設。
- 2020.10.21 20:36
- KZM
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