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2020.11.21
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コメント
添削いたします。
>東大2017大3問
>A(1)スウェーデン、スペイン、ドイツ、ブルガリア
適切です。問題ありませんね。
>(2)若年層の減少が進み、生産年齢層への社会保障費の負担が増えた。工業などで労働力不足が生じ、経済的利益が減少した。
いいですね。分かりやすいです。二つの文章によって組み立てられ、要点が明確に述べられています。
万物さんは「若年層」と「生産年齢層」を同じ意味で使っていると思うのです。どちらかに統一してしまったらどうですか。さらにこの世代の減少については結局「高齢者の増加」につながりますよね。「高齢者」という言葉を直接使ってしまったらどうでしょう。
高齢者の増加によって若年層への経済的負担が増える。
こういった感じでいいと思いますよ。
それから[若年労働力]の減少に言及し、経済の衰退に関連づければいいと思います。
若年労働力の減少により経済が衰退。
これで十分でしょう。「工業」にこだわることはありません。産業全体に影響がああるはずです。
私はこのように解答してみました。
若年層の減少で労働力が不足。産業の衰退や経済の停滞が生じる。高齢者の増加で医療費や社会保障費の財政負担が深刻となる。(58字)
「医療費」や「社会保障費」などより具体的な内容に踏み込んでいます。この程度のことなら十分想像できますよね。難しいことは書く必要はありませんが、想像の及ぶ範囲のことは自由に表現してみましょう。
>(3
雇用機会を求め若年層を中心に西欧へ人口が移動した。社会主義体制崩壊後、社会不安が増大し、出生率が低下、死亡率が上昇し自然減少となった。(67字)
とてもいいと思います。本当にわかりやすいですよ。後は字数調整だけでしょうか。7字ほど減らすだけですから、とくに問題なくできると思います。工夫してみてくださいね。
私はこう書いてみました。
社会主義体制崩壊による社会不安に伴い人口の自然減が生じた。EU加盟で若年層が西欧諸国へ流出し、社会減ともなった。(56字)
「自然減」に対し「社会減」という言葉も使ってみました。対比的な表現は有効に使うべきですね。
>(4)
育児休暇の制度や子育てに適した労働環境が整備され仕事と育児の両立が可能で、女性の社会進出が促されているため。
いいですね。スウェーデンが福祉国家ということはよく知られています。税金こそ高いと言われていますが、社会補償や年金制度などが整えられ、将来の不安が少ない国なので貯蓄率も低いようですね。
出生率の向上ためにさまざまな施策がなされ、一時期は合計特殊出生率が(人口置換水準である)2.1を上回ったことも。
字数も少なめであり、さらに使用語句も限定されているなど、コンパクトに要点だけ書くことが求められていますね。
「女性の社会進出が促される」という言い方はいいですね。これ、使える表現です。
「労働環境の整備」、これもいいですね。適切な表現です。
これらを使って「無理のない」文章を組み立てたらオッケイです。
女性の社会進出が活発であり仕事を持ちながら出産や子育てができるよう労働環境が整備された。十分な育児休暇や所得補償など。(59字)
二つの文に分け、最初の分でほぼ内容を全て言い切ってしまい、二つ目の文で具体例を加えています。女性だけでなく男性も育児休暇が取りやすいよう、法律が定められています。また休暇中でも十分な所得が得られるよう補償(保証)されています。余裕があれば、具体的にどんな方策がなされているか、調べておくといいですね。
- 2020.11.27 04:37
- たつじん
添削いたします。
>東大2017大3問
>A(1)スウェーデン、スペイン、ドイツ、ブルガリア
適切です。問題ありませんね。
>(2)若年層の減少が進み、生産年齢層への社会保障費の負担が増えた。工業などで労働力不足が生じ、経済的利益が減少した。
いいですね。分かりやすいです。二つの文章によって組み立てられ、要点が明確に述べられています。
万物さんは「若年層」と「生産年齢層」を同じ意味で使っていると思うのです。どちらかに統一してしまったらどうですか。さらにこの世代の減少については結局「高齢者の増加」につながりますよね。「高齢者」という言葉を直接使ってしまったらどうでしょう。
高齢者の増加によって若年層への経済的負担が増える。
こういった感じでいいと思いますよ。
それから[若年労働力]の減少に言及し、経済の衰退に関連づければいいと思います。
若年労働力の減少により経済が衰退。
これで十分でしょう。「工業」にこだわることはありません。産業全体に影響がああるはずです。
私はこのように解答してみました。
若年層の減少で労働力が不足。産業の衰退や経済の停滞が生じる。高齢者の増加で医療費や社会保障費の財政負担が深刻となる。(58字)
「医療費」や「社会保障費」などより具体的な内容に踏み込んでいます。この程度のことなら十分想像できますよね。難しいことは書く必要はありませんが、想像の及ぶ範囲のことは自由に表現してみましょう。
>(3
雇用機会を求め若年層を中心に西欧へ人口が移動した。社会主義体制崩壊後、社会不安が増大し、出生率が低下、死亡率が上昇し自然減少となった。(67字)
とてもいいと思います。本当にわかりやすいですよ。後は字数調整だけでしょうか。7字ほど減らすだけですから、とくに問題なくできると思います。工夫してみてくださいね。
私はこう書いてみました。
社会主義体制崩壊による社会不安に伴い人口の自然減が生じた。EU加盟で若年層が西欧諸国へ流出し、社会減ともなった。(56字)
「自然減」に対し「社会減」という言葉も使ってみました。対比的な表現は有効に使うべきですね。
>(4)
育児休暇の制度や子育てに適した労働環境が整備され仕事と育児の両立が可能で、女性の社会進出が促されているため。
いいですね。スウェーデンが福祉国家ということはよく知られています。税金こそ高いと言われていますが、社会補償や年金制度などが整えられ、将来の不安が少ない国なので貯蓄率も低いようですね。
出生率の向上ためにさまざまな施策がなされ、一時期は合計特殊出生率が(人口置換水準である)2.1を上回ったことも。
字数も少なめであり、さらに使用語句も限定されているなど、コンパクトに要点だけ書くことが求められていますね。
「女性の社会進出が促される」という言い方はいいですね。これ、使える表現です。
「労働環境の整備」、これもいいですね。適切な表現です。
これらを使って「無理のない」文章を組み立てたらオッケイです。
女性の社会進出が活発であり仕事を持ちながら出産や子育てができるよう労働環境が整備された。十分な育児休暇や所得補償など。(59字)
二つの文に分け、最初の分でほぼ内容を全て言い切ってしまい、二つ目の文で具体例を加えています。女性だけでなく男性も育児休暇が取りやすいよう、法律が定められています。また休暇中でも十分な所得が得られるよう補償(保証)されています。余裕があれば、具体的にどんな方策がなされているか、調べておくといいですね。
- 2020.11.27 04:36
- たつじん
添削いたします。
>東大2016第1問
こちら第3問のミスだったでしょうか。
>B(1)
平地のAでは河川が、山間部の村では山の尾根線が境界線の役割を果たした。(35字)
いいですね。適切な解答です。十分に合格点でしょう。
もうちょっと突っ込んで考えてみましょうか。
「A市」および「山間部の村」ですよね。平野部の村は含まれません。
さらに「考え方」ですよね。一言だけでもこれに関することを書き加える必要があります。
A市では商工業の集積する市街地が市域とほぼ一致していた。
まずはこんな感じでしょうか。「商工業」が集積し、一つの街としての機能が明確だったからこそ、独立した自治体となっていたのでしょう。
山間部の村は尾根が境界となっていた。
これは絶対的なことです。では尾根を境界にする理由は何でしょう?
例えば一つには水の利用があると思います。尾根の反対語は谷ですね。尾根が境界ならば、村の中心地は谷沿いということになります。水が利用しやすい状況にあったのでしょう。
さらにいえば交通の便を考えてもいいでしょう。高い山地を挟んでの交流は厳しいものがあります。尾根の両側が同じ自治体では不都合も生じるでしょう。
これを踏まえて以下のように書いてみました。
山間部の村は河川の利用や交通の便を考え、尾根線が境界となっていた。
2つの文をミックスしてみましょう。
A市では商工業の集積する市街地が市域とほぼ一致。山間部の村は河川の利用や交通の便を考え、尾根線が境界となる。(54字)
字数制限があるため説明がやや足りない部分もありますが、許容範囲でしょう。出題意図として「考え方」を示す必要があったと思いますよ。
>(2)
A市は商業地区だったため人口密度が高かった。周辺の新興住宅地が人口集中区となり、人口密度が低下した。(50字)
いいですね。的確にとらえています。短いながら文を2つに切ったのも内容がわかりやすくなって良いと思います。欲を言えばもう少し文章を長くして欲しかったところです。そのアプローチを下に紹介しますね。
1965年の人口集中地区をみてください。これ、狭いですよね。例えば1平方キロとしてみましょうか。
これが2010年には3倍ほどに拡大しています。3平方キロです。
人口集中地区の人口密度は4000以上ですから、人口集中地区(1965)の人口が例えば4000人であるのに対し、人口集中地区(2010年)の人口は12000人になっていれば、これはスムーズなことです。
でも実際にはそうなっていないのです。3倍ではなく、わずか30%の増加。例えば、人口集中地区(1965)人口が10000人としましょう。人口集中地区(2010年)は13000人です。
つまり、人口集中地区(1965)の人口密度は4000人どころではなく、きわめて高かったということなのです。それが2010年には薄まってしまった。一応、人口密度4000はキープしているけれど、かつてほどの神津ではない。
ここで想像してください。以前は狭い旧市街地に面積の狭い家屋が軒を連ねていたのではないでしょうか。長屋のようなものだったのかも知れません。
それが現在は一軒あたりの敷地面積も増加し、比較的余裕がある土地利用となっている。庭付きの家が並ぶニュータウンなのかもしれません。もちろん、最低でも人口密度は4000ないといけないのですから、過疎というわけではありません。「緩やかな過密」とでも言うべきものでしょうか。
以前は狭い市街地に多くの家屋が密集していた。現在は住宅地の開発によって周辺地域に広い一戸建てが多く設けられた。(55字)
こういった形でしょうか。さすがにこの問題は特殊だと思いますし、「悪問」の部類かも知れません。気にしなくて構わないでしょう。
「商業地区」だったかどうかは判定できませんので、私の解答では単に「市街地」としています。「旧市街地」でも良かったかも知れません。
>(3)
行政上、災害対策の地域的な違いによる不備や医療、図書館など公共サービスの低下が起こる。生活上、山間部の中で異なる生活基盤や慣習をもつ人々の間で合意形成が難しくなる。
いいですね。前半と後半がしっかり区別されている点が好印象です。90字制限ですが、45字制限の文章を二つ書くという感じが適切です。
以下のような内容がオーソドックスだったかと思います。
・行政・・・かつての町村役場が廃止され、各種の行政サービスを受けにくくなっている。
・生活・・・インフラの整備が遅れ、買い物や通勤、通院など不便である。
とはいえ、自分なりの解答をつくってくれたことは好印象です。オリジナリティのある解答により、自分の個性を十分にアピールしてくださいね。
- 2020.11.27 04:23
- たつじん
東大2016第1問
B(1)平地のAでは河川が、山間部の村では山の尾根線が境界線の役割を果たした。
(2)A市は商業地区だったため人口密度が高かった。周辺の新興住宅地が人口集中区となり、人口密度が低下した。
(3)行政上、災害対策の地域的な違いによる不備や医療、図書館など公共サービスの低下が起こる。生活上、山間部の中で異なる生活基盤や慣習をもつ人々の間で合意形成が難しくなる。
- 2020.11.26 08:58
- 万物は流転する
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