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2021.06.30

投稿フォーム426

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コメント

では添削いたします。

>東京大 1997年 第3問

>設問A
都心と郊外の間の移動時間が短くなったことで、地価が高い都心から地価が安く住宅供給が増えた郊外に人口が流出したから。

いいですね。都心で人口が減少した理由、郊外で人口が増加した理由がいずれも語られており、とくに地価にその根拠を求めている点が適切に思います。

私も書いてみました。

「地価高騰、住環境の悪化により都心地区から人口が流出。公共交通機関の整備による通勤圏の拡大で地価の安い郊外で人口増加。」(57字)

こういった形でしょうか。60字制限ならば原則として2つのトピックを取り上げてください。本問の場合は「都心部」と「郊外」です。都心部で生じている状況、郊外で生じている状況、それぞれを説明しましょう。

私の解答では、「移動時間の短さ」という言い方ではなく、「通勤圏の拡大」という言葉を用いています。また「公共交通機関」にも言及しました。

>設問B
>住宅地が無秩序に拡大して農地や林地と混在し分散的になるため、公共投資の効率が悪く道路や公共施設等の社会資本の整備が追い付かず不十分になり、住民の生活の利便性が低くなるから。

いいですね。スプロール現象の説明です。全く問題ないでしょう。

>設問C
>(1)
娯楽の場所に乏しいため、地域独自の文化が醸成されにくい。また、職場と住居が分離しているため通勤が必要で混雑が発生する。

まず前半ですが、「地域独自の文化が醸成されにくい」とすれば、その理由は「娯楽の場所に乏しい」からではないと思いますよ。「昼間人口が少ない」ことが理由であり、結果として「地域コミュニティが形成されにくい」のです。

後半についても内容的には問題ないとして、やや表現に工夫の余地があったと思います。「職住分離で職場と住居の距離が遠く、通勤ラッシュにより鉄道や道路が混雑する」といった形でしょうか。「職場と住居が分離」や「通勤が必要」は当たり前のことでもありますので、この辺りの説明を厚くしてほしかったところです。

「昼間人口が少なく地域コミュニティが形成されにくい。職住分離で職場と住居の距離が遠く、朝夕には通勤ラッシュが生じる。」(57字)

こういった形でしょうか。参考にしてください。

>(2)
新たに流入する人口が少ないが、同時期に流入した若年層の子世代の多くが生産年齢人口に達し、年少人口が減少したから。

なるほど、意味的に正しい文章です。

ただ、ちょっとわかりにくい部分があります。

時系列に沿って説明してみたらどうでしょう?

「同時期に流入した若年層の子世代の多くが生産年齢人口に達したが、新たに流入する人口が少なく、年少人口が減少したから。」

こういうことですよね。時系列に沿った書き方になっているのがわかるでしょうか。一回文章を書いた後で必ず推敲をして欲しいのですが、その際にこうした「時間の流れに沿って順番に説明する」といった方法は極めて有効ですよ。意識してみてくださいね。

なお、私はこのように書いてみました。

「世代の偏りが原因。開発時に若年層が入居しその子が小学校に通う時期に一気に小学校が増加。新規の入居者は少なく児童数は減少。」(60字)

最初に理由を言い切り、その後で詳しい説明を加えるという形で文章を作っています。それぞれの文を体言止めにすることで、字数の節約も図りました。地理の論述問題は現代文や国語ではありませんので、上手い文章は必ずしも必要ではありません。自分なりの工夫をしてみましょうね。

全体的によく書けています。次回はワンランク上の解答を目指してほしいかと思います。一回解答を書いたとしても、あくまでそれを「下書き」と考え、再度見直しをして「推敲」することでより完成度の高い文章をつくってみましょう。Shirakabaさんには十分その力があると思いますよ。

  • 2021.07.03 19:51
  • たつじん

東京大 1997年 第3問

設問A
都心と郊外の間の移動時間が短くなったことで、地価が高い都心から地価が安く住宅供給が増えた郊外に人口が流出したから。

設問B
住宅地が無秩序に拡大して農地や林地と混在し分散的になるため、公共投資の効率が悪く道路や公共施設等の社会資本の整備が追い付かず不十分になり、住民の生活の利便性が低くなるから。

設問C
(1)
娯楽の場所に乏しいため、地域独自の文化が醸成されにくい。また、職場と住居が分離しているため通勤が必要で混雑が発生する。

(2)
新たに流入する人口が少ないが、同時期に流入した若年層の子世代の多くが生産年齢人口に達し、年少人口が減少したから。



添削よろしくお願いします。


  • 2021.06.30 23:44
  • Shirakaba

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