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2021.09.03
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コメント
すいません、内容間違えました。最初の添削は無視してください。
二つ目の添削を参考にしてくださいね。
とてもよく書けています。かなりコツを掴んできたのではないでしょうか。まだまだ時間はたっぷりあります。焦らずに演習を重ねていきましょう。
- 2021.09.05 00:13
- たつじん
では添削いたします。
>東大 2021年
>第3問
>設問B
>(2) 生産工程は、産業の空洞化や自動化(※1)の影響で雇用が減った。セルフレジや通信販売など(※2)の普及により、対面販売の需要が減ったから。(60字)
内容的には適切です。惜しいのが後半の文の主語が欠けている点ですね。字数の都合だったのでしょうか。前半の文ではしっかり「生産工程は」と主語が明確化されているのですから、後半も「販売(従事者)」という主語を加えるべきでした。
>(※1) ⇒ 「ロボットやAI制御の導入による、産業のオートメーション
=自動化」 というつもりです。
なるほど、悪くありませんね。ただ、1980年代の時点で日本では産業用ロボットが普及しており、特に自動車工場を中心にオートメーション化は進んでいました。現在はむしろ、産業構造そのものが変化し、自動車工場自体が閉鎖される時代です。間違いとは言い切れませんが、強調するところでもなかったかなとは思います。
(※2) ⇒ 他には、「店頭でのキャッシュレス決済/ネット上の電子商取引」が想起されますが、字数調節の都合上「セルフレジや通信販売」のみを挙げました。
ん?これはどうなんでしょうね。「店頭でのキャッシュレス決済」とありますが、これは現金の代わりにスマホ端末を使用しているだけで、レジで店員が対応して支払いを済ませる点は変わりないですよね?
もちろんキャッシュレス決済の普及でセルフレジは増えたかもしれませんが、「セルフレジ」についてはすでに解答内で取り上げていますよね。
「ネット上の電子取引」も同様です。支払いの形(銀行振り込み、キャッシュカードなど)は変わっても、結局のところ、同じ通信販売であることには変わらないですよね。全くこれについて触れる必要はなかったのでは。
「生産工程は、産業の空洞化の影響で雇用が減った。販売従事者はセルフレジや通信販売など(※2)の普及により、対面販売の需要が減った。」(60字)
こういう書き方で良かったと思いますよ。
>(4) 高度経済成長期に若年層が流入したため、出生率は高かった。女性の社会進出が進むにつれ、共働き家庭が増えたり、晩婚化・未婚化が進んだ。出産・育児が困難になったため、出生率は低下した。(89字)
なるほど、これはうまいですね。これ、90字以内で論述するのがまず「不可能」な問題なのですよ。
チョウセイさんの指摘する通り、ポイントは以下の通りですね。
・高度経済成長期に若年層が流入。
・その若年層が結婚、出産する時期に相当。
・当時は専業主婦が多く、より多くの子供をもうける傾向が強かった。
・現在は女性の社会進出が盛んとなり、共働きが増える。
・初産年齢の上昇や晩婚化により子供の数が減る。さらに生涯未婚も。
・育児休暇制度も未整備で保育施設も十分ではなく、育児面の不安より子供をもうけにくくなった。
・大家族が減少したため、祖父母が育児に参加しにくくなった。
この話題についてはトピックが多すぎて、記述には数百字必要になります。これをいかに端的に述べるかが最大のポイントだったと思います。
その点、今回のチョウセイさんの解答はうまくまとめられています。合格圏の解答です。限られた文字数の中にキーワードが多数埋め込まれている点が好印象です。
ではさらに演習を続けていきましょう。
- 2021.09.05 00:11
- たつじん
では添削いたします。
>東大 2021年
>第3問
>設問B
>(1) ア-サービス職業 イ-農林漁業 ウ-生産工程
いいですね。正解です。よくできています。
>(2) 生産拠点が海外に移転したことにより雇用が減少し、企業がセルフレジや通信販売に力を入れたため販売従事者が減少したから。
(58 字)
前半部分ですが、何が減ったのかわからないのですよ。後半部分はしっかりと「販売従業者」と言えているんですけどね。
・ウ(生産工程)は生産拠点の海外移転により雇用が減少した。
・販売従事者はセルフレジや通信販売の広まりにより雇用が減少した。
こういうことですよね?
さらに言えば、問題は「販売従事者が減少した」理由を聞いています。それなのに「販売従事者が減少したから。」という締めくくりはおかしくないですか?ここは「減少した。」でおしまいにして、「から」は不要ですよね。あるいは「セルフレジや通信販売に力を入れたため省力化が進んだから。」とするべきです。
このようなミスは「文章が長い」ことの弊害だと思いますよ。チョウセイさんは「文は長い方が上手に見える」と勘違いしていませんか。本当に文章がうまい人は一文が短いのですよ。そして必要ならば、それらの短文を二つ三つつなげて長文にする。最初から長い文を書こうとする人は、むしろ文章技術の低い人だと思いますよ。
解答例はこちらです。
「ウの減少は生産拠点の海外移転による産業の空洞化が理由。販売従業者の減少はセルフレジや通信販売の増加による省力化が理由。」(59字)
どうでしょうか。2つの事例を整理して記述してみました。こういった書き方もありますので、参考にしてみてくださいね。
もちろんこれを一文にまとめることはできます。
「ウの減少は生産拠点の海外移転による産業の空洞化。販売従業者の減少はセルフレジや通信販売の増加による省力化がそれぞれ理由。」(60字)
ただ、現時点では「短文×2」の組み立てでいいと思います。直前期になって慣れてきたら、それらをつなげて長文にする練習をしたらいいのです。
今は「30字=1トピック」を徹底して意識しましょう。そのために「短文」の積み重ねで記述することに慣れておくのです。
>(3) 企業が集中する首都圏では、雇用を求めて若年層が流入し、「オフィス」のデジタル化などにより「若年層」の仕事の需要が増加したから。
(59 字)
「オフィスのデジタル化」というのがよくわからないのですね。もう少し表現に工夫はできなかったでしょうか。
冒頭で「企業が集中する首都圏」と言い切ってしまっているのがもったいないのですよ。そうではなく「首都圏に企業が集中するから」としてみませんか。これ自体が、理由(つまり本問の解答)の一つですよね。
これをまず膨らませればいいのです。
・首都圏には経済活動が一極集中しオフィスが多く、雇用を求め若年層が流入する。
まず、これが一つ目の理由ですよね。
さらに「オフィスのデジタル化」はどのように言い換えましょう?
これは例えば問題文を利用したらいいんですよ。管理的職業従事者、専門的・技術的職業従事者、事務従事者とあります。使える言葉がありませんか?
・専門的な技術職は優秀な若い人材が求められる。
こういうことですよね。以上の2つの文を並べれば答えになります。
「首都圏には経済活動が一極集中しオフィスが多く、雇用を求め若年層が流入する。専門的な技術職には優秀な若い人材が求められる。」(60字)
このような形になります。「から」や「ので」を使わなくとも、これが問題に対する十分な解答(回答)になっているのがわかりますよね。短文で答えをつくり、それを積み重ねることで「仕上げ」とするのです。
言葉の使い方も慎重に。問題文の中から拾うことは一つのアイデアになります。
- 2021.09.04 22:08
- たつじん
東大 2021年
第3問
設問B
(2) 生産工程は、産業の空洞化や自動化(※1)の影響で雇用が減った。セルフレジや通信販売など(※2)の普及により、対面販売の需要が減ったから。(60字)
(※1) ⇒ 「ロボットやAI制御の導入による、産業のオートメーション
=自動化」 というつもりです。
(※2) ⇒ 他には、「店頭でのキャッシュレス決済/ネット上の電子商取引」が想起されますが、字数調節の都合上「セルフレジや通信販売」のみを挙げました。
(4) 高度経済成長期に若年層が流入したため、出生率は高かった。女性の社会進出が進むにつれ、共働き家庭が増えたり、晩婚化・未婚化が進んだ。出産・育児が困難になったため、出生率は低下した。(89字)
- 2021.09.03 17:57
- チョウセイ
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