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2021.11.21
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コメント
では添削いたします
>東大 2019年
>第1問
>設問A
>(1) P-ウ Q-ア R-イ
いいですね。確実に答えられています。
>(2) 雨季と乾季が明瞭な地域である。雨季の浸水に備え、高床式住居となる。遊水池・乾季の用水確保として、巨大なため池が造られた。(60字)
こちらもいいですね。
「雨季と乾季が明瞭な気候。ため池は乾季の農業用水や生活用水確保のため。高床式は雨季の浸水や地面からの湿気を避けるため。」(58字)
こちらが私の解答ですが、構成、内容ともにほぼ同じですね。私の場合、高床式の理由として「地面からの湿気」を加えていますが、「浸水」が挙げられていれば十分です。
>(3) マングローブ林。米の需要増加による水田の拡大や、輸出用エビの養殖池造成が進む。薪炭材の商用利用の増加で、過剰伐採される。(60字)
いいですね。本問のポイントとしては、書くべき内容は簡単なんですよね。それでいて、60字という「過剰な」字数制限があるということなのです。つまり、いかに「余分なこと」を付け加えるか、が課題となります。余分と言っては言葉が悪いですが、付帯状況を付け加えることによって文字数を充足する文章をつくることが求められていたわけです。
チョウセイさんの場合、「水田」、「エビ」、「薪炭材」など多様な話題が重ねられており、字数を満たす工夫がなされています。
私はこう書いてみました。
「マングローブ林。薪炭材やパルプ材としての利用の他。市場経済化によりエビの輸出が拡大し、養殖池の造成のために伐採が進む。」(59字)
私の場合、2つのトピック(薪炭材・パルプ、エビ)について述べ、さらに社会主義国ベトナム特有のキーワードとして「市場経済化」を加えています。
これらは全て「余分な」ものですが、しかし文字数を満たすためには実は「必須」な内容だったのですね。こういった工夫も時には必要になりますね。「シンプル」な問題だからこそ、自分でオリジナルな内容を乗せて記述するテクニックを重要視してください。
>設問B
>(1) 北東から南西へ比較的大きな河川が流れ、南西端の海面に流れ込む。河口付近には三角州、河川の周囲には自然堤防等の沖積低地が広がる。北西と南東には山地があり、河川との間には台地が広がる。(90字)
いいですね、チョウセイさんはこのパターンの問題については完全攻略されているのではないでしょうか。
「東大は短文で攻めろ」が基本ですからね。本問のように、事実をひたすら短文で挙げていくというスタイルが有効な問題が多く出題されます。こちらの解答で十分合格圏です。
細かい部分になりますが、言葉の使い方など一部明確化しておきますね。
「沖積平野」といえば「扇状地」、「氾濫原」、「三角州」です。いずれも沖積世(現在ですね)に河川などの作用によって形成された土地です。台地や段丘のように土地の隆起・沈降を伴うものではありません。
「沖積低地」という言葉は正式には無いのです。沖積平野のうち、一般に低地と思われる地形を沖積低地という場合があり、これは「氾濫原」と「三角州」が該当します。
たとえば「河口付近には三角州、河川の周囲には自然堤防等の沖積低地が広がる。」の部分に関しては、「河口付近には三角州、河川の周囲には自然堤防を伴う氾濫原が広がる。」などのようにした方がより正確でした。「自然堤防」は「氾濫原」の中に形成されている地形ですね。「後背湿地」とセットになりますね。
地形のスケールからすれば、氾濫原が小地形、自然堤防や後背湿地が微地形となります。
>(2) 6,500(人)÷9(㎢)=722.22・・・≒722(人/㎢)
(答) 722(人/㎢)
こちらもいいですね。正しい計算です。
>(3) 山地斜面や、水害の危険性がある河川沿い・海岸部は、人口が少ない。浸水被害が少ない微高地の自然堤防や台地は、人口が多い。(59字)
いいですね。ここでは読点の打ち方がうまいと思います。論述問題は短い字数の中に多くのことを詰め込むため、意味の切れ目がわかりにくいのですよね。「山地斜面」で一回切り、「水害の危険性がある河川沿い・海岸部」と独立したフレーズを続けています。これは見事な「テクニック」だと思いますよ。
さらに演習を続けていきましょう。
- 2021.11.24 13:18
- たつじん
東大 2019年
第1問
設問A
(1) P-ウ Q-ア R-イ
(2) 雨季と乾季が明瞭な地域である。雨季の浸水に備え、高床式住居となる。遊水池・乾季の用水確保として、巨大なため池が造られた。(60字)
(3) マングローブ林。米の需要増加による水田の拡大や、輸出用エビの養殖池造成が進む。薪炭材の商用利用の増加で、過剰伐採される。(60字)
設問B
(1) 北東から南西へ比較的大きな河川が流れ、南西端の海面に流れ込む。河口付近には三角州、河川の周囲には自然堤防等の沖積低地が広がる。北西と南東には山地があり、河川との間には台地が広がる。(90字)
(2) 6,500(人)÷9(㎢)=722.22・・・≒722(人/㎢)
(答) 722(人/㎢)
(3) 山地斜面や、水害の危険性がある河川沿い・海岸部は、人口が少ない。浸水被害が少ない微高地の自然堤防や台地は、人口が多い。(59字)
- 2021.11.23 12:56
- チョウセイ
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