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2022.01.12
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コメント
では添削いたします。
>東大 2006年度 第1問
>設問A
>(2) 気温の年較差がほとんどないため赤道直下に位置しているが、年平均気温が低緯度にしては低いため標高が高いと判断した。
いいですね。「気温年較差」と「標高による気温の逓減」に注目しています。「年較差が小さい=緯度が低い」、「年平均気温が低い=標高が高い」。このポイントが押さえられています。
>設問B
>(2) バイオ燃料
正解です。
>(3) 海抜高度が低い地域ではサトウキビなどの熱帯作物を、高い地域ではアンデス原産のジャガイモなどを栽培する。作物の栽培限界よりもさらに高く位置するところではアルパカやリャマの放牧を行う。
いいですね。ただ、字数的に余裕がありませんでしたか?「アンデス原産」は今回の問題ではとくに触れる必要はなかったと思います。それならば気候環境を意識して「冷涼な気候に適応する」などの方が良かったと思いますよ。字数の埋め方を工夫してみましょう。
述べるべきことは以下の3つです。
・低地・・・熱帯作物(具体例;サトウキビ)
・高地・・・冷涼な気候に適応した作物(具体例;ジャガイモ)
・耕作限界を超えた高所・・・放牧(具体例;リャマ・アルパカ)
私も書いてみました。
「湿潤高温の低地ではキャッサバなど熱帯作物。標高が上がるとトウモロコシ。さらに標高が上がると冷涼な気候に適応したジャガイモ。森林限界を超えた高所ではリャマやアルパカの放牧。(85字)」
こちらではトウモロコシを含めて、4つのトピックにしています。より詳細に説明してみました。
>設問C
(1) エクアドルは農産物や鉱産物など一次産品の割合が高く、ペルーは製造品の割合が高く、ブラジルは自動車などの割合が高い。
エクアドルについて「農産物や鉱産物」を「一次産品」とまとめたのと同じように、ブラジルについて自動車などを「重工業製品」としてみてはどうだったでしょう。そのまま書くのも悪くありませんが、自分なりの解釈を加えた方がベターですね。
>(2) 外国資本の導入や経済の自由化などを行った結果、鉄鋼業や自動車産業が発達し、以前の輸入代替型から輸出指向型工業に変化した。
これもいいですね。ブラジルは「輸入代替型工業」から「輸出指向型工業」に転換した代表的な国です。
ブラジルは国内市場が大きいため(人口規模、GNIの規模)、国内での供給を満たすための工業化に力点が置かれ、これを輸入代替型といいます。インドもこれに該当しますね。
当初は国内企業を優遇し、生産活動を行っていました。しかし、これでは競争の原理が働かず、さらに大資本を投下することもできず、工業生産は停滞します。これを打破するために、外国企業の誘致を積極的に行い、外資を導入することで工業化を進めます。
工業生産力が国内の市場の規模を上回り、輸出を前提とした生産活動も行われることになります。「輸出指向型」ですね。
国内市場が小さい(人口が少ない。GNIが小さい)韓国やマレーシア、タイでは早い段階から輸出指向型の工業化が進みました。
これに対し、前述のようにブラジルやインドでは輸入代替型の工業化がなされることになります。しかし、経済のグローバル化が進む現代世界において、いつまでも国内市場にこだわっていたら経済が停滞します。今や世界中のどの国でも輸出指向型の工業化が進み、ブラジルとインドもその例外ではないのです。
「輸出指向型」という言葉は使い勝手のいい言葉ですので、これを使った文章に慣れておきましょう。
- 2022.01.26 11:40
- たつじん
東大 2006年度 第1問
設問A
(2) 気温の年較差がほとんどないため赤道直下に位置しているが、年平均気温が低緯度にしては低いため標高が高いと判断した。
設問B
(2) バイオ燃料
(3) 海抜高度が低い地域ではサトウキビなどの熱帯作物を、高い地域ではアンデス原産のジャガイモなどを栽培する。作物の栽培限界よりもさらに高く位置するところではアルパカやリャマの放牧を行う。
設問C
(1) エクアドルは農産物や鉱産物など一次産品の割合が高く、ペルーは製造品の割合が高く、ブラジルは自動車などの割合が高い。
(2) 外国資本の導入や経済の自由化などを行った結果、鉄鋼業や自動車産業が発達し、以前の輸入代替型から輸出指向型工業に変化した。
- 2022.01.23 11:09
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