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2022.01.20
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コメント
では添削いたします。
>東京大学 2006年度
>第2問
>設問A
>a – フィンランド b – インドネシア c – ニュージーランド d – タイ e – カナダ
適切です。いいですね。
>設問B
>(1)年々植林面積が縮小され続けた。
うまく字数を稼いで欲しかったですね。
他の生徒の解答例を挙げておきます。みなさん、字数をいかに稼ぐか工夫していますよ。
・1960年代以降、5年ごとの植林面積は減少し続けている。
・植林面積は減少し続けている。植林面積の減少率も高まっている。(30字)
・植林面積は年々減少。1980年代以降は急激な減少がみられる。(30字)
3つ目の「急激な減少」は不正確な気もしますが、「減少率が上昇」していることは間違いないので、こういった表現も許容範囲かと思います。
>(2)1980年代以降、人工林の伐採がほとんど行われなかった。1960年代以降に植林された分が残り、わずかながら増え続けている。
こちらももっと工夫できたように思いますよ。例えば「理由→結果」といった因果関係を強調する方法はあります。「林業の衰退」について理由や、理由のそのまた理由を挙げ、丁寧に論じてみてはどうだったでしょう。
「輸入材に押され国内の林業は低迷したことで、人工林の伐採面積は減少した。高齢林の増加により林齢の平均が上がっている。」(57字)
「林業従業者の高齢化や後継者不足で国内林業は衰退し、人工林の伐採面積は減少。高齢林の増加により林齢の平均が上がっている。」(59字)
因果関係の組み立てとしてはこういった感じです。
(結果)伐採面積の減少
(理由)林業の衰退
(理由の理由)輸入材に競争で敗れた。林業従事者の減少。
このように「理由」についてもさらに「理由の理由」を考えてみて、それを文章内に取り込むというテクニックは有効かと思いますよ。字数を稼ぐ必要が生じた場合には考えてみてください。
>(3)木材の輸入自由化により、海外の安い木材が多く輸入された。林業人口が少なく、土地が急斜面で伐採しにくい日本は、コストが高いため木材価格の競争に負け、より林業が衰退したから。
上手いですね。とてもわかりやすいです。シンプルな内容を確実に自分の言葉で回答しています。満点回答だと思いますよ。
私も書いてみました。
「輸入自由化による安価な外国産材が流入したことで高コストの国産材の需要が低迷した。全体の木材供給量も停滞している。林業従事者の高齢化と後継者不足により国内林業が衰退した。(84字)」
こういった形でしょうか。3つのトピックを連ねています。90字制限を有効に使った例です。
こちらの文章では「木材供給量」にも注目しています。高度経済成長期には供給は拡大しました(この1960年代に木材の輸入自由化も始まっています)が、1970年代以降は供給量全体はほぼ横ばいになっていますね。これも林業衰退の一つの理由だと思います。
>設問C
>(1)合板に形成する。
パルプや紙の原料とした方が適切だったと思いますよ。
>(2)チップのように細かい方がバルクキャリア等で運びやすいから。また、輸出国が外資獲得のために、加工するようになったから。
「バルクキャリア」など専門用語が使われているのはポイントが高いですね。
私も考えてみました。
インドネシアなどで丸太(原木)の輸出規制が行われていることはよく知られています。外国企業による商業的伐採を制限し、森林管理を国が行うことで環境保護の目的があります。これに加えて、現地での産業育成(木材加工業)を挙げ、最後に輸送コストの軽減を述べてみます。
「環境保護の観点から原木での輸出が制限。産地国での木材加工業の育成。チップ加工による輸送コストの軽減。以上の理由による。(59字)」
こういった形でしょうか。字数制限が短いのに書くべきことが多い場合には、こういった箇条書きスタイルも有効ですので、取り入れてみてください。
- 2022.02.02 14:24
- たつじん
東京大学 2006年度
第2問
設問A
a – フィンランド b – インドネシア c – ニュージーランド d – タイ e – カナダ
設問B
(1)年々植林面積が縮小され続けた。
(2)1980年代以降、人工林の伐採がほとんど行われなかった。1960年代以降に植林された分が残り、わずかながら増え続けている。
(3)木材の輸入自由化により、海外の安い木材が多く輸入された。林業人口が少なく、土地が急斜面で伐採しにくい日本は、コストが高いため木材価格の競争に負け、より林業が衰退したから。
設問C
(1)合板に形成する。
(2)チップのように細かい方がバルクキャリア等で運びやすいから。また、輸出国が外資獲得のために、加工するようになったから。
よろしくお願いいたします。
- 2022.01.25 16:55
- ゆう
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