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2022.03.25

728

 フォーム721に「お題」を出します(3/25)。翌日(3/26)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは722から780まで用意してありますので、定員は9名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌金曜日までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

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では添削いたします。

>設問A
>(1) 太平洋プレートの動きによって、ホットスポットで形成された島が長い年月をかけて移動しているから。

これはどうなんでしょう?設問の「受け応え」になっていないのがわかりますか?「サンゴ礁」もしくは「サンゴ礁島」という言葉が欠けているのです。

一つの文で言い切ってしまっているからのミスではありませんか?60字ならば2つの文ですよ。つまり2つのトピックです。最初の文で「火山島」、二つ目の文で「サンゴ礁島」について述べる。このよなうな組み立てを意識すればこうしたミスはなかったのではないでしょうか。

>(2)
土地が狭く、生活するには自国の資源だけで賄えないから。また、人口が少ないため移民を受け入れることで労働力を確保している。


これもよくわからないのですよ。問題文をしっかり読んでいますか?島嶼国で「産業」が成り立たない理由を述べるべきなのです。「移民を受け入れることで労働力を確保」したら産業が成り立ちますよね。

「出稼ぎ」はこの島嶼国から外国に出ているのです。彼らが稼いだ外貨が、この島嶼国へと送金されます。

この点を勘違いしているのでは?

(3)以降の問題も解いてくれているのは構わないのですが、そのために今回の課題である(1)と(2)の解答が不適当なものになってしまったら本末転倒ですよ。

(以下は今回は添削の対象外となります。申し訳ありませんが、ご容赦いただけると幸いです)

(3)
領海は、領土から12海里までで、自国の主権が完全に及ぶ海域。排他的経済水域は、領土から200海里までで、海域内の資源や環境保全は所有国が管理する。また、船の航行は自由にできる。

(4)
a・・・南鳥島
b・・・沖ノ鳥島

(5)
小笠原諸島は、太平洋高気圧の影響が大きいから。南西諸島は、梅雨前線や台風の影響が大きいから。

設問B
(1)
a・・・赤道
b・・・南回帰線
c・・・北極線

(2)
氷河が、土地を削りながら海へと出て、海水が入り込んだ。

(3)
aは、新期造山帯に属するため原油を利用した産業や、熱帯に属するため油ヤシや林業が盛ん。bは、温暖で多雨な気候であるため稲作や、安定陸塊に属するためレアメタルを利用した産業が盛ん。

>添削よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いいたします。

第3問の全体について解答をお送りいただき、とても嬉しいです。ただし、添削対象は課題の部分(今回はA(1)(2))のみになってしまいますことをご了承ください。

もちろん、毎回大問の全部の問題を解いて投稿してくれるのは大歓迎です。添削はしませんが、目は通しますので、自分の勉強のペース作りなどには役立つと思いますよ。自分なりの勉強法を工夫してくださいね。

2017−1A(1)

本問の必須キーワードは「ホットスポット」と「プレートの移動」だったと思います。地下のマントル対流の作用によって、プレートの内側であっても溶岩の噴出がみられる「特異点」が存在し、それがホットスポットですね。ハワイ諸島が乗るプレートは太平洋プレートです。これはおおよそ南東から北西の方向に向かって移動していきます。

それに対し、後半のサンゴ礁島の説明が困難なんですよ。これについてはは簡単に触れるだけでいいでしょう。火山島の周囲にサンゴ礁が形成され、それが発達していきます。島が「沈降・侵食」により標高を下げる過程で、キャラクターが「火山島」から「サンゴ礁島」に変化していきます。

こちらが解答例です。

「ホットスポット上の火山島がプレートの移動に伴い北西に移動。沈降や侵食で標高が低下。長い年月で周囲にサンゴ礁が発達。(57字)」

60字ですから、原則として2つのトピックです。「2トピック=2つの文」を意識しましょう。「火山島」であること、「さんご礁」の島となること、これが2つのトピックとなり、それぞれ1つの文を当てはめています。

また「理由」だからといって無理に「〜から」、「〜ので」をつける必要もありません。これらの言葉がなくても、こちらの解答ならば、設問に対する「理由」としては十分に成り立っています。


2017−1A(2)

島嶼国の産業に関する問題ですね。

産業については「農業」、「鉱業」、「工業」、「商業(貿易)」などがありますね。それぞれが発達しない理由について検討してみましょう。

農業・・・面積の狭さ。土壌(サンゴ礁による石灰岩質の土壌)。
鉱業・・・面積の狭さ。
工業・・・労働力の少なさ。遠距離であり輸送コストが高い。
商業・・・市場の小ささ。遠距離であり外国との経済関係が弱い。


これらのことをまとめて記述したらいいでしょう。大まかな目安として、東大地理の場合は「30字ごとに一つのトピック」を意識してください。本問は60字ですので、2つのトピックが必要になります。

回答例になります。内容を変えて2つ書いてみました。

「石灰岩質の土壌で穀物栽培に適さない。他大陸との距離が遠く工場の進出も困難。人口も少なく労働力が不十分。鉱産資源も乏しい。」(60字)

「面積が小さく農業が振るわず、資源産出も少ない。遠隔地で人口が少ないため工場の進出もなく、先進国から投資も進まない。」(57字)

サンゴ礁の島々は石灰岩質の土壌であり、(サトウキビの栽培には適しますが)穀物栽培には向いていません。工業についても、他地域との距離の遠さ(輸送費がかかりますね)、人口の少なさを理由として挙げています。

本来、「狭い」ことと「資源に乏しい」ことの関係性は絶対ではありません。ナウルのように小国でありながら、リン鉱石に恵まれていた国もあったわけですし。ここは面積には言及せず、単に「資源に乏しい」だけでも良かったかもしれません。

農業は、気候(高温多雨)はむしろ好条件ですので、土壌に由来するのが適切と思います。

「労働力が少なく」、「大市場から遠い」も、工業や商業にとって不利な条件となります。こちらも書き添えても良かったでしょう。「工場の進出=投資」ですので、「投資」という言葉も使えます。

気になる点として「観光」があります。一般論として、こうした南洋の島嶼国は観光によって国内経済を成り立たせていることが多く、そのために外国からの投資が集中する例があります。しかし、本問においては少なくともそういったケースは除外されています。「観光業は発達していない」ことが大前提になるわけですね。


  • 2022.04.03 12:12
  • たつじん

設問A
(1) 太平洋プレートの動きによって、ホットスポットで形成された島が長い年月をかけて移動しているから。

(2)
土地が狭く、生活するには自国の資源だけで賄えないから。また、人口が少ないため移民を受け入れることで労働力を確保している。

(3)
領海は、領土から12海里までで、自国の主権が完全に及ぶ海域。排他的経済水域は、領土から200海里までで、海域内の資源や環境保全は所有国が管理する。また、船の航行は自由にできる。

(4)
a・・・南鳥島
b・・・沖ノ鳥島

(5)
小笠原諸島は、太平洋高気圧の影響が大きいから。南西諸島は、梅雨前線や台風の影響が大きいから。

設問B
(1)
a・・・赤道
b・・・南回帰線
c・・・北極線

(2)
氷河が、土地を削りながら海へと出て、海水が入り込んだ。

(3)
aは、新期造山帯に属するため原油を利用した産業や、熱帯に属するため油ヤシや林業が盛ん。bは、温暖で多雨な気候であるため稲作や、安定陸塊に属するためレアメタルを利用した産業が盛ん。



添削よろしくお願いします。

  • 2022.03.26 16:44
  • のい

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