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では添削いたします。

全体的に気になる傾向として、主述の関係が薄いように思うのです。「何が」「どうなった」の関係を明確に打ち出した方が、よりわかりやすい文章になりますよね。今回の問題では、それが致命的なミスになっていませんが、他の問題（とくにさらに長い文章）ならば不都合が生じてしまう可能性があります。このことは常に意識してみてくださいね。

＞２燃焼で排出した二酸化炭素は、元は植物が光合成で吸収したものなので、温暖化の原因である二酸化炭素は相殺され増えないから。

う〜ん、、、ちょっと弱いんですよね。

冒頭の「燃焼」の主体がバイオ燃料であり、そのバイオ燃料の原料が植物であるため、その成長に伴う光合成によって、二酸化炭素が相殺されることを説明して欲しいんですよね。

「バイオ燃料の燃焼で二酸化炭素が排出されるが、その原料の農作物が光合成により吸収した二酸化炭素の量と相殺されている。」

「温室効果ガス」という言葉は消えますが、こうした解答例が考えられます。

ソテツくんなら、もっとより良い文章が書けたと思いますよ。本当に、ちょっとだけ、足りないのです。

逆に「植物」を前に持ってきてしまえば、主語がはっきりすると思いますよ。

「植物は光合成によって温室効果ガスの二酸化炭素を吸収する。それが、バイオ燃料の燃焼時に排出する二酸化炭素と相殺される。」（５８字）

このような順序の方が、より効率的な文章になると思います。実際、こちらの順序で書いている受験生は多いですよ。文章表現は、ちょっとした工夫でとてもわかりやすいものになります。時間を使って、十分に推敲を重ねてみましょう。

＞３アメリカ−トウモロコシ　ブラジル−サトウキビ
需要拡大により、過耕作による土壌流出を招き、飼料用作物の供給不足のために、食肉など飼料を使う食品の価格が高騰する。

どうなんでしょうか。こちらも、工夫が足りないように思います。いろいろな話題を一つの文の中に詰め込んでいるため、不明瞭になってしまっているのです。

例えば冒頭では「〜により、〜による」と「より（よる）」が重なって使用されていますよね。スムーズでない、読みにくい文章になってしまっているのですよ。

また前半の文と後半の文が別の内容を述べているのに、一つの文につなげてしまっているので、これもわかりにくいのです。内容が正しいのに、形式で大きく損をしていると思いますよ。

どうでしょう？これからは「３０字＝１トピック＝１文」に徹底的にこだわってみませんか。本問は６０字制限ですから、２つの文に「必ず」分けるのです。

「農産物の需要拡大による過耕作で土壌流出。本来なら飼料とするべき農作物を燃料に転用するため供給不足が生じ、価格が高騰。」（58字）

どうでしょう。もちろん慣れてきたら、これらを一つの文につなげることは可能ですよ。ただ、その前の段階として「しっかり２トピック書き切る」という意識を強く持っておくことは決してマイナスにならないと思います。

逆に、（２）バイオマス燃料の問題でも、ソテツくんは1文で見事な文章（解答）を書いていましたが、こちらも２つの文に分けてしまってみてはどうでしょう。一気に言い切ろうとすることで、雑になっているような気がしますよ。まだ７月です。ゆっくりと「論述の土台作り」をしていきましょうよ。

＞添削よろしくお願いします。

ソテツくんはとても能力があり、それだけに「簡単に」解答を書いてしまっているのです。ちょっと立ち止まって、じっくりと文章を組み上げる、そんな意識を持ってみましょう。

２燃焼で排出した二酸化炭素は、元は植物が光合成で吸収したものなので、温暖化の原因である二酸化炭素は相殺され増えないから。

３アメリカ−トウモロコシ　ブラジル−サトウキビ
需要拡大により、過耕作による土壌流出を招き、飼料用作物の供給不足のために、食肉など飼料を使う食品の価格が高騰する。

添削よろしくお願いします。