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2022.07.21
1042
フォーム1041に「お題」を出します(7/22)。翌日(7/23)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1042から1060まで用意してありますので、定員は19名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。
コメント
では添削いたします。
>(必修)
>A(2)
地軸の傾きにより、極地では夏と冬の受熱量が大きく違う。熱帯では季節ごとの受熱量は変化せず、気温の日較差が大きい。
うまいですね。本問は字数制限に比して、書くべき内容が多いので、いかに文章を簡単にまとめるかがポイントになっていました。
極地:気温年較差が大きい。気温日較差が小さい。
熱帯:気温年較差が小さい。気温日較差が大きい。
このうち、「地軸の傾き」と紐づくのは前半の「気温年較差」の部分だけですよね。
ですので、
>地軸の傾きにより、極地では夏と冬の受熱量が大きく違う。
この部分はとてもいいです。さらに
>熱帯では季節ごとの受熱量は変化せず、
ここもオッケイです。
ただ、上でも言っているように、この年間の受熱量の変化の小ささは気温年較差の小ささの理由となっています。よって、「熱帯では季節ごとの受熱量は変化せず、気温の年較差が小さい」とするのが本筋だったような気がしますよ。
もちろん「気温の日較差が大きい」ことは間違いないので、現状の解答でも十分に合格圏ですが。よく書けていると思います。
なお、熱帯地域の気温日較差の大きさの理由は、対流性降雨(スコール)がありますね。降水量が多いため、蒸発の際に気化熱が奪われます。夜間は雲がないので、地表面からの熱が上空へと逃げてしまいます(放射冷却)。これにより、気温が大きく下がるのですね。
>(オプション)
>B(3)
>高原に位置し、空気が薄いため不完全燃焼を起こしやすい。工場や車などからの汚染物質が盆地内に滞留し、大気汚染が激しい。
「空気が薄い」は厳密には「酸素が薄い」ですよね。燃焼と関係するのは(空気の他の成分ではなく)酸素ですよね。
後半はとてもいいと思います。文字数の制約もありますので、大雑把に「大気汚染」「汚染物質」でいいかと思います。ただ、窒素酸化物によってスモッグ(光化学スモッグ)が生じますので、これについても調べておいてくださいね。理論的・科学的な知識を蓄積しておくと、論述問題で使いやすいですよ。因果関係が重要になります。
>B(4) モントリオールのあるケベック州では、英語使用者が多いカナダの中でフランス語が使われている。バルセロナのあるカタルーニャ州ではラテン系のカタルーニャ語が使われている。両地方ではかつて分離独立の動きが見られた。
ちょっと惜しかったですね。モントリオール・ケベック州については、この都市・地域がカナダに含まれることが説明されていますが、バルセロナ・カタルーニャについては「スペイン」であることの説明が欠けています。
「両地方ではかつて分離独立の動きが見られた。」という部分もとてもいいのですが、この部分を削って「スペイン」であることの述べるべきでした。
国名 カナダ スペイン
公用語 英語・フランス語 スペイン語(カステーリャ語)
都市 モントリオール バルセロナ
地域 ケベック州 カタルーニャ地方
言語 フランス語 カタルーニャ語
事前にこうした一覧をつくっておいて、それに沿って文章を組み立てるようにしてみたらどうでしょう。
次回も期待しています。
- 2022.07.28 18:36
- たつじん
(必修)
A(2) 地軸の傾きにより、極地では夏と冬の受熱量が大きく違う。熱帯では季節ごとの受熱量は変化せず、気温の日較差が大きい。
(オプション)
B(3) 高原に位置し、空気が薄いため不完全燃焼を起こしやすい。工場や車などからの汚染物質が盆地内に滞留し、大気汚染が激しい。
B(4) モントリオールのあるケベック州では、英語使用者が多いカナダの中でフランス語が使われている。バルセロナのあるカタルーニャ州ではラテン系のカタルーニャ語が使われている。両地方ではかつて分離独立の動きが見られた。
- 2022.07.23 09:55
- キヨラ
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