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2025.07.11

2179

 2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第16回の分をこちらに投稿してください。

ハンドルネームは毎回固定にしてください。金曜日にお題発表し、翌週の木曜までに解答を投稿してください。夜は21時までを厳守です(21時を過ぎた分については添削しません)。遅くなってしまう場合は翌日の朝5時以降に投稿してください。
人数が増えるかもしれないので添削は簡易になります。ご了解ください。その代わり、みなさんの質問には答えますので、解答の後に「質問」がある場合はそれを添えてください。
対象は東大志望生以外でも構いません(ただし論述が問われる大学に限る)。東大以外の場合は志望校も書いておいてくださいね。参加資格は「最後まで投稿を継続すること」、この一点です。勉強を積み重ねていきましょう。
なお私はコメント数が奇数か偶数かで未回答・回答済みを確認しています。みなさんの投稿が終わった段階でコメント数が奇数になるようにしてください。基本的には1つの投稿だけになると思いますのでコメント数は「1」になるはずです。万が一、投稿を2回してしまった場合には(その場合にはコメント数は「2」となりますが)空コメントを一つ投稿し「3」としておいてください。「2」のままだと「回答済み」と勘違いしてしまうことになります。お手数ですがご注意くださいませ。

コメント

アボさんこんにちは。では添削いたします。

>2016年 第1問
A
(1)東半分は湿潤で平地が広がるが、西半分は産地や乾燥地が多い。

「産地」は「山地」のミスですね(笑)せっかくですので「急峻な山地」「険しい高原」などいろいろな言葉も試してみて良かったでしょう。

>(2)山麓に位置しているため、利水条件が良好である。航空交通の要衝となっており、先端技術産業が発達したことで人口が流入した。

おもしろい書き方ですね。両方の都市についてまとめて説明しています。それぞれの都市を個々に説明する方法もあったかと思いますが、もちろんこちらの書き方でも問題ありません。

>(3)タウンシップ制に基づいて開拓された大規模な農業地帯である。散村が多く分布しており、全体の人口密度は低いが、大陸横断鉄道などの交通の要衝や河川の合流地点などでは集落が発達している。

いいですね。「大陸横断鉄道」や「河川の合流地点」はアメリカ合衆国の都市の立地と発展の定番パターンですので、ぜひ知っておきましょう。

>B
(1)安い土地や労働力を求めた企業が多数南部に進出した。移民の流入などもあり発達した先端技術産業は国の産業の根幹となった。

なるほど、こちらも書き方を工夫していますね。単に南部が発展しただけでなく、そこに理由と結果の因果関係を付記しています。とてもいいと思いますよ。

>(2)都市圏が拡大して中心部から郊外へ人口が流出したこと。

表を見て答える問題ですね。十分な回答です。

>(3)人口が郊外へ流出したことで貧困層が流入し、都心部が衰退していたが、再開発によって高層ビルや商業施設などが建設され、富裕層が流入して治安が良化し、経済が活発になった。

とくに問題ないかなと思います。ただ「ジェントリフィケーション」を軸にして述べた場合、その前の段階の「人口が郊外へ流出したことで」の部分は不要ですよね。最初に都心部がスラム化していたことを述べ、そこから時系列に沿って再開発が行われたことと現在の状況を述べてください。

不良住宅地区が形成されていた都心部が再開発され集合住宅や商業施設が新設された。高所得者が流入し住民の社会階層が向上。治安の良化や経済の活性化がみられた。

ジェントリフィケーションは直訳すると「高級住宅地化」です。住民の社会階層、経済階層が向上することです。このことを文章として回答に加えています。

「かつて人口が流出し、しかし現在は増加傾向にある」は「人口の都心回帰」ですよね。ジェントリフィケーションそのものを表す内容ではありません。

因果関係を書く時には「どこまで遡るか」も大事です。軸となる事例の前後(前・スラムの再開発、後・都市の活性化)をしっかり立てておけば十分に思いますよ。

>都市構造の問題に関しては頻出なのでしっかりと理解を深めて得点源にしていきたいです。

とてもいい視点ですね。都市構造は東大地理で最も出題率の高いジャンルです(なぜなんでしょうね?この分野を専門的に研究されている先生がいらっしゃるのでしょうか)。都市構造は理論や経済的視点がとくに重要になっていますよね。地理全体への理解が深まると思いますよ。

>山麓に位置する都市であっても航空交通によって発展するということが興味深かったです。

こちらも鋭い視点ですね。米国の場合、拠点に位置する都市(とくに内陸部)は航空交通の中継地となり国内線の旅客輸送がとくに多くなる傾向があります。アトランタは有名な都市ではありませんが、旅客輸送量は世界レベルです(ただしほとんどが国内線。国際線はほとんどなし)。今回のデンバーやダラス(フォートワース)なども仲間です。余裕があれば調べておくといいでしょうね。

https://jacinc.jp/db/pdf/rank30_2022_2023.pdf

https://forbesjapan.com/articles/detail/70494/page2

次回も期待しています。

  • 2025.07.18 14:57
  • たつじん

2016年 第1問
A
(1)東半分は湿潤で平地が広がるが、西半分は産地や乾燥地が多い。
(2)山麓に位置しているため、利水条件が良好である。航空交通の要衝となっており、先端技術産業が発達したことで人口が流入した。
(3)タウンシップ制に基づいて開拓された大規模な農業地帯である。散村が多く分布しており、全体の人口密度は低いが、大陸横断鉄道などの交通の要衝や河川の合流地点などでは集落が発達している。
B
(1)安い土地や労働力を求めた企業が多数南部に進出した。移民の流入などもあり発達した先端技術産業は国の産業の根幹となった。
(2)都市圏が拡大して中心部から郊外へ人口が流出したこと。
(3)人口が郊外へ流出したことで貧困層が流入し、都心部が衰退していたが、再開発によって高層ビルや商業施設などが建設され、富裕層が流入して治安が良化し、経済が活発になった。

都市構造の問題に関しては頻出なのでしっかりと理解を深めて得点源にしていきたいです。山麓に位置する都市であっても航空交通によって発展するということが興味深かったです。今週もよろしくお願いします。

  • 2025.07.16 20:30
  • アボガド浪

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