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2020.05.06

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では添削しますね。

>東京大学 2017年度 第2問

>A(2)国外の多雨である地域から流れるナイル川が通っているから。

とてもいいですね。できれば「外来河川」という言葉を使って欲しかったかな。外来河川とは、異なる気候を流域に含む河川のことで、この場合の気候とは湿潤気候(降水量の方が蒸発量より多い)と乾燥気候(蒸発量の方が降水量より多い)のこととです。水源付近が乾燥気候ということはありえないので、実質的に「上流側が湿潤気候、下流側が乾燥気候」である河川を意味します。ナイル川ならば、上流側のウガンダやエチオピアは湿潤地域で、下流側のスーダンやエジプトが乾燥地域ということです。

「少雨気候だが、外来河川のナイル川によって多くの水を得ている。」

こんな感じでしょうか。

>(3)自然面では水資源の大部分をナイル川に依存している。そして、地下水道等のシステムが完備されていない。

本問は難しかったと思います。何を書いていいやらわかりにくい問題です。ですので、とくに解けなくても問題ないと思いますよ。

一応、解説をしていきますね。

テーマとなっている国はエチオピアです。「自然」と「社会」について述べることが求められています。

自然といえば地形と気候ですよね。エチオピアは高原国です。エジプトとは違い、外国から河川が流入するわけではありません。また、降水量は比較的豊富ですが、雨季と乾季が明瞭で、とくに乾季にはほとんど雨が降りません。

例えば、このように書いてみてはどうでしょう。

「高原に位置するエチオピアでは雨季と乾季が明瞭で、乾季には水を得にくい。」

さらに社会ならば経済について述べるといいと思います。エチオピアは経済レベルが低く(1人当たりGNIが低く)、インフラの整備が進みません。もちろん上水道の施設も十分ではなく、国民は水を得にくいでしょう。

これについてはこんな風に。

「エチオピアは経済レベルが低く、インフラ整備も十分でないため、生活用水などが得られにくい。」

以上の2つのことを、60字に収めればいいのです。とはいえ、これが難しいんですけどね。論述問題は字数が多い方が難しいと考える人もいますが、それは誤解です。短い字数に収めることの方がよほど難しいのですよ。

「高原に位置し、水は天水に依存するが、乾季には水が得にくい。経済レベルが低く、上水道などのインフラも未整備。」(53字)

決して満点が得られる解答には思いませんが(より適切な解答例については問題集を参照してください)、大学受験レベルの知識ならばこれぐらいが精一杯かと思います。決して間違ったことは述べていないので、部分点は狙えるでしょう。


>B※(2)人口増加と経済発展が著しいことに加え、燃焼効率の悪い石炭の占める割合が大きく、大気汚染対策が後回しになっているから。

>※ここだけは解説を見ながら書きました。

いいですね、解説を見ながら書くのも大切ですよ。しかし、言い換えれば他の問題については解説を見ないで解答を仕上げたのですね。それは素晴らしいと思います。十分な地理の力があります。

(3)恒常風が原因で他国から飛来する。

いいですね。国境を越える環境問題の原因について簡潔に述べられています。もちろんこれで十分です。

全体として良く書けています。また、わからない問題について解説を参考にするという姿勢も現時点では非常にいいと思います。知識が不十分であっても恐れることなく、さらに多くの問題に取り組んで行きましょう。

  • 2020.05.11 15:38
  • たつじん

東京大学 2017年度 第2問
A(2)国外の多雨である地域から流れるナイル川が通っているから。

(3)自然面では水資源の大部分をナイル川に依存している。そして、地下水道等のシステムが完備されていない。

B※(2)人口増加と経済発展が著しいことに加え、燃焼効率の悪い石炭の占める割合が大きく、大気汚染対策が後回しになっているから。

(3)恒常風が原因で他国から飛来する。

※ここだけは解説を見ながら書きました。

  • 2020.05.09 14:57
  • Shumpei

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