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2021.08.29

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すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>13 (2013年度 第1問)

あれ?これ、年度違いません?
おそらくこれは2015年ですね。今後はご注意くださいませ。

>設問A
>(1)台地の東部は高燥で水が得にくいが養蚕が盛んであったため、蚕のえさである桑の栽培が顕著である。低地は水が得やすいため米を作る水田になった。(68字)

悪くないのですが、書くべき内容が多いのですから、90字目一杯使う必要があったと思いますよ。具体的には、米の栽培についての社会的条件が欠けています。

本問のポイントは「自然的」と「社会的」について述べることですよね。

「台地東部。高燥で水が得にくく桑畑として利用。当時の日本では絹織物の生産が多く養蚕業も発達。蚕の飼料として桑を栽培。低地は稲作。低湿な地形で水田に適する。米は主穀として需要が大きい。(90字)」

どうでしょうか。極端な話、このように短い文を詰め込むことで解答を成り立たせることもできるわけです。求められている内容を過不足なく解答(回答)してくださいね。

>(2)西天龍水路が建設され水が得やすくなったため、東部が桑畑から水田へと変わった。(38字)

これももう少し文字数が欲しかったですね。60字なので、最初から「2つの文」で解答するつもりで文章をつくってみればよかったのです。

例えばこういった形です。

「西天龍水路が設けられた。この水路を用いた灌漑によって、これより標高の低い台地東部の土地利用が桑畑から水田に変化した。」(58字)

「この水路」や「これより」など指示語を多様しています。読み手に誤解を与えないよう、くどいぐらいに説明の厚い文章になっています。文字数に余裕があるとこのような工夫ができますね。単語で埋め尽くした(1)とは対照的な文章です。

>(3)高速道路の開通により、都市など様々な場所へ行くことが可能に。養蚕業の衰退で桑畑が果樹園へと変わった。低地の水田の一部が交通の便の向上に伴って住宅へと変わった。(79字)

なるほど、内容的に誤った部分はありませんが、もう一息だったかなと思います。「都市など様々な場所へ行く」という箇所をもうちょっと工夫して欲しかったところですね。

例えば「周辺の大都市へのアクセスが改善された」などのように。

例えば私はこのように書いてみました。

「自動車専用道路の開通で大都市へのアクセスが容易となり、低地では都市化が進み住宅地が増えた。同じく交通手段の整備で大都市への農産物の出荷が容易となり、台地では畑地や果樹園が増えた。」(89字)

「自動車専用道路」としていますが、もちろん「高速道路」と同じです。交通アクセスの改善により、人の移動のみでなく物の移動も容易となりましたよね。畑の面積が増えていることから、大都市圏へと出荷される野菜栽培が増えたのではないかと予想しています。

90字という長い字数ですので、ある程度はこのように「自分の考え」も述べることが求められていますね。

>設問B
>(1)A–ツンドラ B–針葉樹林 C–落葉広葉樹林 D–常緑広葉樹林

適切です。よくできています。

>(2)年較差が小さく標高の高い地域では一年を通して低音であるため、冬季の落葉ということがない。(44字)

ここもそうなんですよね。もうちょっと字数を使って落ち着いて書いてみたらどうでしょう?どうも混乱している印象がありますよ。

Cは落葉広葉樹林ですよね。低緯度地域ではこれがみられず、すべて常緑広葉樹林となります。その常緑広葉樹林は比較的標高の低いところに分布していませんか。「広葉樹=温暖な地域」はわかりますよね。「一年を通して低温である」なら針葉樹林になってしまいますよ。

むしろ一年を通じて高温であるからこそ、常緑樹となり、落葉しないわけです。考えてみればシンプルな内容です。

例えばこうしてみたらどうでしょう。

「気温年較差が小さいから。標高の低い高度帯は広葉樹林となるが、低緯度であるため低温となる時期がなく落葉しない常緑樹となる。」(60字)

最初に理由を(短いですが)一文で言い切ります。その後にそれに付随する内容を付け加えるというスタイルです。

本来なら落葉広葉樹林であるところが、気温年較差の小ささゆえ常緑広葉樹林となっているわけです。この点を強調して書いてみました。意味はわかりやすいと思いますよ。

>(3)ロシアは平坦な土地に生えているが、日本は山の斜面など大型機械が入れないところに生えているため。(47字)

文字数を増やす工夫をしてみませんか?一文で言い切ろうとするから文章が短くなるのです。60字ですから、最初から2つの文を使って述べるようにするのです。

因果関係が一つ欠けているのです。「斜面に森林がある→大型機械が入れない→搬出が困難→木材生産が少ない」という因果関係が成り立っているはずです。言葉を補えば字数も稼げますし、スムーズな文章になりますよ。

私はこう書いてみました。

「ロシアでは純林のタイガが平坦な土地に広がり伐採や搬出が容易。日本では狭く険しい山間部に森林が広がり伐採や搬出が困難。」(58字)

タイガという言葉も付け加えてみました。純林すわわち樹種が揃っているのも商業林としては利用しやすく、林業には有利であるのです。今回はそこまで書く余裕がありませんでしたが。

60字は「30字×2」です。30字で1文ですから、60字なら2文です。トピックを2つ用意し、それぞれ1つずつの文で言い切るのです。

東大の論述問題はほとんどそのような構造になっていますよ。このことに気づいていましたか?受験はテクニックです。論述問題の構造を知り、それにしたがって文章を組み立てることはテクニックの一つです。

本問はせっかく「ロシア」と「日本」について書くよう指示されているのですから、これを利用しない手はありません。ロシアで1文(30字)、日本で1文(30字)ですよ。

>(4)伝統的な焼畑は地力の回復を待ち、もう一度火入れをしていた。近年は待たずに火入れをしている。森林を伐採して新たな大規模農園を開くこともしている。

こちらはいいですね。この問題もやはり2つのトピックに分けて書くことが必要になっていますよね。まず「伝統」について述べ、そして「近年」について述べることです。とてもいい解答だと思いますよ。

「伝統的な焼畑は森林の再生能力に合わせ火入れがされた。現在は森林の回復を待たずに火入れがされる。農園開発のための伐採も。(59字)」

こういった形でしょうか。

  • 2021.08.31 18:29
  • たつじん

13 (2013年度 第1問)
設問A
(1)台地の東部は高燥で水が得にくいが養蚕が盛んであったため、蚕のえさである桑の栽培が顕著である。低地は水が得やすいため米を作る水田になった。
(2)西天龍水路が建設され水が得やすくなったため、東部が桑畑から水田へと変わった。
(3)高速道路の開通により、都市など様々な場所へ行くことが可能に。養蚕業の衰退で桑畑が果樹園へと変わった。低地の水田の一部が交通の便の向上に伴って住宅へと変わった。
設問B
(1)A–ツンドラ B–針葉樹林 C–落葉広葉樹林 D–常緑広葉樹林
(2)年較差が小さく標高の高い地域では一年を通して低音であるため、冬季の落葉ということがない。
(3)ロシアは平坦な土地に生えているが、日本は山の斜面など大型機械が入れないところに生えているため。
(4)伝統的な焼畑は地力の回復を待ち、もう一度火入れをしていた。近年は待たずに火入れをしている。森林を伐採して新たな大規模農園を開くこともしている。

添削よろしくお願いします。

  • 2021.08.30 09:46
  • やす

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