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2021.09.03
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コメント
では添削いたします。
>東大2013年度 第2問
本問はスタディサプリ 地理・論述編[3―3]で取り上げていますので、
詳しくはそちらを参照してくださいね。
>設問A
(1)
Aは海岸側。西岸を流れる寒流のペルー海流により大気が安定。海岸砂漠のアタカマ砂漠が成立。Bは内陸側。年間を通して中緯度高圧帯の影響を受け蒸発量が降水量より多い。サハラ砂漠が成立。
(90字)
いいですね。「寒流=大気が安定」、「中緯度高圧帯」、いずれも適切なキーワードです。
>(3)
5〜10月。南西季節風が山脈にぶつかり地形性降雨が降るから。(30字)
西ガーツ山脈を入れて加点を図りましたが、どう頑張っても字数が足りず、断念しました。
なるほど、固有名詞を入れて加点を図るのはいいアイデアですね。今回は無理でしたが、チャンスがあれば挑戦してみてください。今回はこの解答でもちろん満点です。
>設問B
食料自給率の低下と安価な外国作物による自国農家の収入減。前者は外国作物への貿易依存と輸入額の増大が課題。後者は自国農家の収入源、没落による、更なる食料自給率低下の可能性が課題。
(89字)
なるほど、これはうまいですね。90字ですから3つのトピックを入れたかったところですが、2つについてしっかり記述するのもベターな方法に思います。
例えば私はこう書いてみました。
「食料供給を外国に依存することになり、不作の場合は当該国への供給が優先され、自国への輸出量が減少する。生産性の低い国内農産物は輸入品との競争に破れ、農業が衰退する。(81字)」
参考にしてください。
>設問C
(1)
ア-ペルー
イ-インドネシア
ウ-アメリカ合衆国
イとウの判別に迷いましたが、年々増加傾向にあるイを途上国のインドネシアとしました。インドネシアの養殖生産の多さには驚かされました。
正解です。濫獲(乱獲)により漁獲量の変動が大きいペルー、エビの養殖が多いインドネシアがわかりやすいと思います。
>(2)
イ国はマングローブ林が広がる。これを開拓したエビの養殖が盛ん。また、消費地の中国や日本が近く、外貨獲得が可能だから。
(59字)
悪くありません。十分に部分点は拾えると思います。
「自然的条件」と「社会的条件」をより明確に示すべきだったとは思いますよ。
例えば私はこう書いてみました。
「輸出用のエビの養殖が盛んである。熱帯に位置し水温が高い海域はエビの養殖に適する。賃金水準が低く安いコストで養殖が可能。」(59字)
自然的条件として気候を取り上げ「熱帯、水温が高い」と説明しています。さらに社会的条件としてて賃金を取り上げています。
「マングローブ」だけで6文字も使ってしまいますから、あえてこの言葉は外しました。うまく入れてみたかったのですけどね。
>(3)
水産資源の乱獲の結果、生育場所縮小、例えばラッコのように絶滅で生態系が乱れる恐れや、将来的な食物自給に影響を及ぼす。排他的経済水域の設定や総量規制で予防しなければならないから。
(89字)
>何を書けばいいのか分からなかったので、真っ先に思いついた、キーストーン種のラッコが乱獲された結果ウニが増え海藻が激減した事例を短い文で組み込みました。
しかし、どうにもラッコと排他的経済水域が結びつかず、違和感のある文章になってしまった気がします…
いえいえ、とてもいいと思いますよ。私はこういうの好きですね。内容的に間違っていなければ、自分なりのオリジナリティをどこかで出すというのは悪くありません。もちろん、全編それでは困りますが、1問ぐらいなら許容範囲ですし、そこで自分の個性をアピールすることができるのですから、採点者にも好印象かと思います。
本問については、使用語句が4つも指定されており、これをそのままはめ込むだけでも解答になります。
・回遊魚であり生殖場所は特定の国の排他的経済水域のみに限らない。
・乱獲による個体数の減少が懸念され、国際的な取り決めによる総量規制が必要である。
・日本食ブームなどで世界中で消費量が増えている。
こういった内容を90字にまとめれば十分な解答になります。キーワードを指定する問題は東大以外にもよく見受けられますが、このようにキーワードから「書くべき内容」を類推することも大切ですね。今後の学習に生かしてください。
・
なお私は以下のように書いてみました。
「マグロが例。新興国を中心に世界的に消費量が拡大。回遊魚であり排他的経済水域外の公海を生息場所とするマグロは乱獲の結果、個体数が減少する海域も。総量規制など国際的な取り組みが必要。(89字)」
乱獲により個体数が減少していることも付け加えています。字数ギリギリに多くの内容を詰め込むテクニックについても参考にしてくださいね。とくにチョウセイさんは文章が上手くスムーズな印象を読み手に与えるので、逆に「引っ掛かり」が少ないのですよね。「上手い文章を書く」ことより「キーワードを挙げ説明する」という意識を強く持った方がいいかも知れませんね。
- 2021.09.20 02:32
- たつじん
東大2013年度 第2問
添削よろしくお願いします!
設問A
(1)
Aは海岸側。西岸を流れる寒流のペルー海流により大気が安定。海岸砂漠のアタカマ砂漠が成立。Bは内陸側。年間を通して中緯度高圧帯の影響を受け蒸発量が降水量より多い。サハラ砂漠が成立。
(90字)
(3)
5〜10月。南西季節風が山脈にぶつかり地形性降雨が降るから。(30字)
西ガーツ山脈を入れて加点を図りましたが、どう頑張っても字数が足りず、断念しました。
設問B
食料自給率の低下と安価な外国作物による自国農家の収入減。前者は外国作物への貿易依存と輸入額の増大が課題。後者は自国農家の収入源、没落による、更なる食料自給率低下の可能性が課題。
(89字)
設問C
(1)
ア-ペルー
イ-インドネシア
ウ-アメリカ合衆国
イとウの判別に迷いましたが、年々増加傾向にあるイを途上国のインドネシアとしました。インドネシアの養殖生産の多さには驚かされました。
(2)
イ国はマングローブ林が広がる。これを開拓したエビの養殖が盛ん。また、消費地の中国や日本が近く、外貨獲得が可能だから。
(59字)
(3)
水産資源の乱獲の結果、生育場所縮小、例えばラッコのように絶滅で生態系が乱れる恐れや、将来的な食物自給に影響を及ぼす。排他的経済水域の設定や総量規制で予防しなければならないから。
(89字)
何を書けばいいのか分からなかったので、真っ先に思いついた、キーストーン種のラッコが乱獲された結果ウニが増え海藻が激減した事例を短い文で組み込みました。
しかし、どうにもラッコと排他的経済水域が結びつかず、違和感のある文章になってしまった気がします…
解答例のマグロや、自国の取り組みだけでは不充分というのを見て、素直になるほどと思いました…
何年の問題か覚えていませんが、解答後に振り返ってみれば、貿易関連の二酸化炭素削減の国際的な取り組みが必要というような問題と似ている気がしました。
- 2021.09.13 18:33
- つかのま
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