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2021.09.03

510

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大1996年   設問
>Aインド、韓国、日本、カナダ

いいですね。適切です。

>B
>ポーランドはエネルギー消費の中心が二酸化炭素排出量の多い石炭である。一方、ノルウェーは原油や電力が中心である。

前半部分は完璧です。「二酸化炭素排出量の多い」が非常に説得力があります。とてもいいと思いますよ。

ただ、後半がちょっと弱いですね。ノルウェーについては「二酸化炭素排出量の少ない」エネルギー源に依存している点を示さないといけません。

化石燃料のうち、燃料効率がよく、エネルギー当たりの二酸化炭素排出量が少ないのは「天然ガス」ですね。

さらにノルウェーの電力が、そもそも二酸化炭素を排出しない「水力発電」であることに言及する必要があります。

後半部分について「ノルウェーは天然ガスや水力による電力が中心である」のように書いて欲しかったところです。

ポーランド・・・石炭(二酸化炭素排出が多い)
ノルウェー・・・天然ガス、水力発電(二酸化炭素排出量が少ない)

この対比を明確にしましょう。

>C
>現在までの二酸化炭素濃度の上昇は産業革命以降の先進国における工業の発展や生活水準の向上によるエネルギー消費量の増加である。今後は原因として開発途上国での工業化の進展や人口増加によるエネルギー消費量の増大、森林の減少などがある。

これはうまいですね。読んでいて「なるほど」と思わせるものがあります。「森林の減少」にまで言及できているのはとてもいいと思いますよ。

私はこのように考えてみました。

「現在まで上昇してきた理由」と「今後急激に上昇が予測されている理由」の2つを答えることが求められています。それぞれ60字としてみましょうか。

まず「現在まで」。これは18世紀後半から2000年ぐらいまでです。18世紀後半といえばもちろん「産業革命」ですね。これにより石炭の消費量が増え、二酸化炭素が多く排出された様子を記述してみました。さらに20世紀の後半に伸び率がやや高まっています。これにも注目してみてください。

「現在までは、産業革命による工業化で石炭消費が拡大し、さらに20世紀後半の重工業化で主に先進国で二酸化炭素排出量が増加。」(58字)

「今後は人口増加率の高い発展途上国で工業化や生活水準の向上によりエネルギー消費量が急増。森林の減少による影響も。(55字)

これらをつなげてこのようになります。

「現在までは、産業革命による工業化で石炭消費が拡大し、さらに20世紀後半の重工業化で主に先進国で二酸化炭素排出量が増加。今後は人口増加率の高い発展途上国で工業化や生活水準の向上によりエネルギー消費量が急増。森林の減少による影響も。」(113字)

かなり詰め込んでみましたが、いかがでしょうか。120字と思うと雑な文章となってしまい、内容が薄れてしまうことがあります。60字の文章を二つ書くのだと考え、それぞれ「濃い」内容を目指してください。

>D
>両国はサンゴ礁からなる低平で狭い島国であり、地球温暖化による海面の上昇によって水没の恐れがある。(48字)

いいですね。本問のキーワードは間違いなく「サンゴ礁」です。

・サンゴ礁→低平な国土
・地球温暖化→海面上昇

これを結びつけることができれば十分合格圏の解答です。

私も書いてみました。

「隆起サンゴ礁による平坦で標高の低い国土を有する。地球温暖化で海水が膨張するなどして海面が上昇すると水没の危機が生じる。」(59字)

シンプルな問題なので、むしろ字数をいかに稼ぐかがカギとなります。「余分なこと」も加えてほぼ字数制限いっぱいの解答を作ってみました。このようなテクニックも参考にしてくださいね。

  • 2021.09.25 23:59
  • たつじん

東大1996年   設問
Aインド、韓国、日本、カナダ
Bポーランドはエネルギー消費の中心が二酸化炭素排出量の多い石炭である。一方、ノルウェーは原油や電力が中心である。
C現在までの二酸化炭素濃度の上昇は産業革命以降の先進国における工業の発展や生活水準の向上によるエネルギー消費量の増加である。今後は原因として開発途上国での工業化の進展や人口増加によるエネルギー消費量の増大、森林の減少などがある。
D両国はサンゴ礁からなる低平で狭い島国であり、地球温暖化による海面の上昇によって水没の恐れがある。

  • 2021.09.23 21:02
  • 万物

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