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2021.09.24
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コメント
では添削いたします。
>大地理 2006 第1問
>設問A
>(1)
ア・・・d
イ・・・a
ウ・・・b
エ・・・c
チリ中部(d)=地中海性気候(ア)、エクアドル(a)=熱帯の高山(イ)、ペルー沿岸部(b)=砂漠気候(ウ)、ボリビア(d)=とくに標高が高い(エ)。いずれも正解ですね。
>(2)年中を通して気温が一定であり、雨量が多いため、赤道直下の国であると考えられたから。
このグラフの特徴は二つあります。一つは気温年較差が小さいこと、一つは平均気温が低いこと。
「気温年較差が小さい=低緯度」ですが、低緯度ならば本来なら高温になるはず。しかしこのグラフは平均気温が低く、これは「標高の高さ」が理由と思われます。
「気温年較差が小さく赤道直下と考えられる。気温が低いのは標高が高いため。熱帯収束帯の影響で全体的に降水量は多い。」(55字)
降水量については言及する必要はなかったと思いますが、一応入れてみました。最大のポイントは「気温年較差と緯度の関係」ですが、字数に余裕があるため、それ以外の内容にも触れることができます。
>設問B
(1)
カ・・・ペルー
キ・・・ブラジル
ク・・・チリ
ケ・・・エクアドル
キがわかりやすいですね。サトウキビだけでなく、大豆やトウモロコシがポイントになります。ブラジルです。クはブドウでチリ、ケはバナナでエクアドルですね。カは消去法でペルーです。
>(2)燃料
いいですね。悪くありません。ただ、できれば「アルコール燃料」、「バイオエタノール」などとしてほしかったところです。
>(3)低地ではバナナなどの熱帯作物が栽培される。高度が上昇するにつれてトウモロコシやジャガイモ、小麦などが栽培される。高地では、リャマやアルパカの放牧がおこなわれている。
いいですね。合格圏の内容です。
こういったことを記述すれば得点になります。
とてもいいですね。
・低地・・・熱帯作物(具体例;カカオ)
・高地・・・自給作物(具体例;ジャガイモ)
・耕作限界を超えた高所・・・放牧(具体例;リャマ・アルパカ)
カカオではなく、バナナで全く問題ありません。他にはサトウキビやキャッサバ、唐辛子なども該当します。
ただ「小麦」はどうだったでしょうか。あまりアンデス地域を代表する作物とも思いません。小麦を削って、高地について「耕作限界を越えた高所」と記述しても良かったでしょう。
>設問C
>(1)エクアドルは一次産品のウ出芽中心で、ペルーでは、軽量な製造品の輸出が多い。それに対し、ブラジルでは重化学工業の輸出が多い。
「軽量な製品」というのがよくわからないのですが? 軽工業製品と言いたいのでしょうか。しかし、軽工業とは重量が軽いことを示すのではありません。技術水準が低くても製造できる工業化初期の段階のことで、例えばセメント工業も軽工業です。「繊維工業」を指しているのならば、そのまま「繊維工業」とするか、「軽工業」とするべきです。
ただ、ペルーに関しては「基礎金属」の値が大きくないですか?これを述べれば良かったと思いますよ。
「エクアドルは農産物や鉱産物、ペルーは繊維や基礎金属が主。ブラジルは機械や輸送機器など付加価値の高い工業製品が主。」(56字)
繊維は軽工業ですが、基礎金属は重工業です。よって、ここでは「付加価値の高い」という言い方をしてみました。
>(2)経済の自由化政策が進んだたため、国営企業の民営化や外国資本が導入された。そのため、輸出志向の重化学工業化が進んだ。
ブラジルは「輸入代替型工業」から「輸出指向型工業」に転換した代表的な国です。これを強調しましょう。(「志向」となっていますが、変換ミスでしょうか?漢字を間違えて覚えていたら、しっかり修正してください。この言葉の漢字間違いは致命的です。注意してくださいね)
ブラジルは国内市場が大きいため(人口規模、GNIの規模)、国内での供給を満たすための工業化に力点が置かれ、これを輸入代替型といいます。インドもこれに該当しますね。
当初は国内企業を優遇し、生産活動を行っていました。しかし、これでは競争の原理が働かず、さらに大資本を投下することもできず、工業生産は停滞します。これを打破するために、外国企業の誘致を積極的に行い、外資を導入することで工業化を進めます。
工業生産力が国内の市場の規模を上回り、輸出を前提とした生産活動も行われることになります。「輸出指向型」ですね。
国内市場が小さい(人口が少ない。GNIが小さい)韓国やマレーシア、タイでは早い段階から輸出指向型の工業化が進みました。
これに対し、前述のようにブラジルやインドでは輸入代替型の工業化がなされることになります。しかし、経済のグローバル化が進む現代世界において、いつまでも国内市場にこだわっていたら経済が停滞します。今や世界中のどの国でも輸出指向型の工業化が進み、ブラジルとインドもその例外ではないのです。
「輸出指向型」という言葉は使い勝手のいい言葉ですので、これを使った文章に慣れておきましょう。
例えばこういう文章になります。
「内需中心の輸入代替型から外国の市場を意識した輸出指向型工業への転換。外資を積極的に導入し、重化学工業を発展させた。(57字)」
「国営企業の民営化」はどうなんでしょうね。ブラジルでは聞かない話題です。ブラジルは社会主義国ではないので、そもそも国営企業による生産活動は行われていなかったと思いますよ。
ではさらに演習を続けましょう。
- 2021.09.30 02:02
- たつじん
大地理 2006 第1問
設問A
(1)
ア・・・d
イ・・・a
ウ・・・b
エ・・・c
(2)年中を通して気温が一定であり、雨量が多いため、赤道直下の国であると考えられたから。
設問B
(1)
カ・・・ペルー
キ・・・ブラジル
ク・・・チリ
ケ・・・エクアドル
(2)燃料
(3)低地ではバナナなどの熱帯作物が栽培される。高度が上昇するにつれてトウモロコシやジャガイモ、小麦などが栽培される。高地では、リャマやアルパカの放牧がおこなわれている。
設問C
(1)エクアドルは一次産品のウ出芽中心で、ペルーでは、軽量な製造品の輸出が多い。それに対し、ブラジルでは重化学工業の輸出が多い。
(2)経済の自由化政策が進んだたため、国営企業の民営化や外国資本が導入された。そのため、輸出志向の重化学工業化が進んだ。
添削指導よろしくお願いします。
- 2021.09.25 09:52
- のい
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