ブログ
2021.11.01
568
すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。
コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)
コメント
では添削いたします。
>★設問B(3)の答案を訂正致しました。最初の答案ではなく、こちらの答案を添削なさって下さるようお願い致します。
そうでしたか。ありがとうございます。
>東大 2019年
>第2問
>設問A
>(1) 酸性雨
いいですね。窒素酸化物の発生で酸性雨が生じます。
>(2) (ア)-日本 (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-ロシア (エ)-中国
これは難しいですね。私もかなり考えてしまいました。
「水溶性窒素」と「亜酸化窒素ガス」が農産物の生産過程で排出されることがポイントですね。この2つの値が際立っているアが大量の農産物を輸入している国ということで日本となりますね。
一方で、水溶性窒素については輸出品の方が多くなっているイは農産物の輸出国ということでアメリカ合衆国。
ウとエはいずれも窒素酸化物を生じる品目が輸出品となっており、これらは工業製品であることがわかります(石炭など化石燃料の使用に伴うものなので)。とくにこの値が大きいエが世界最大の工業国にして工業製品の輸出国である中国となり、残ったウがロシアですね。
>(3) オーストラリアは人口が少なく、輸入量は少ない。広大な国土を利用した肉類生産や豊富な石炭が存在し、それらの輸出が多い。(58字)
いいですね。グラフの意味がしっかりと読み取られています。リード文の中で、「農産物」や「化石燃料の生産過程」の中で窒素の排出が多いと説明されていますのから、それに則って記述したら良かったわけです。
>(4) 先進国が窒素排出量の規制を行えば、外国からの輸入が増加する。輸入先の生産時の窒素排出量が増加する。さらに、輸送による窒素排出量も増加する。よって、国ごとの規制では効果が現れない。(89字)
なるほど、興味深い内容です。最初の3つの文を論理的に展開させ、最後の1文で締めています。
ポイントはアンバランスであることですね。窒素の排出国は農産物や鉱産資源の生産が多い国ですが、それらの多くは輸出されるわけで、実際に恩恵を得ているのは輸入国です。それなのに、規制をかけてしまえば生産国(つまり輸出国)だけが不利な状況となってしまい、消費する側である輸入国は規制に対象外となってしまいます。こういったことをじっくりと説明すれば良かったでしょう。
窒素を大量に排出するのは農産物や化石燃料資源の生産が多い国であるが、それら生産物は主に輸出され実際に消費するのは他の国である。生産国だけに規制をかけるのではなく国家間の調整が必要。(90字)
つまりこういうことですよね。字数に余裕があるので、しっかりと述べることができたと思います。
>設問B
>(1) (ア)-フランス (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-スペイン
これは問題ないでしょう。人口や1人当たりGNIからも判定できますね。フランスが世界最大の観光客数の受け入れを誇る国であることを知っておきましょう。
>(2) 地中海性気候の温暖なリゾート地がある。世界遺産の登録数が多い。さらに、他国と地続きで、EU加盟国で域内移動が自由である。(60字)
とてもいいですね。「自然的」、「社会的」ともに適切な解答になっていると思います。文章もバランスも適切です。
「アメリカ合衆国」には該当せず、「フランスとスペイン」に該当することですから、ここでは「EU」を取り上げるべきでしょう。EU加盟国間で国境を超える移動が容易であることが国際観光客が多いことの理由になります。
「EU加盟国であり、周辺諸国からの来訪が容易。地中海沿岸のリゾート地には多くのバカンス客。世界遺産、歴史的観光地も多い。(59字)」
いかがでしょう。60字ですが、3つの内容を詰め込んでみました。キーワードが増えている分だけ、高得点の可能性
>(3) 経済発展により、商用の訪問だけでなく中高「所得階層」の旅行需要が増加した。日本政府が誘致「政策」を進め、「入国管理」規制の緩和を行った。LCCなど格安「航空」便も増発した。円安傾向も追風になった。(90字)
いいですね。ラストの「円安」はちょっとおまけかなとは思いますが、もちろん字数埋めには適切です。
私も書いてみました。
「近年の経済成長により中・高所得階層が増加。航空路線や便数の増加に伴い航空運賃が低下。日本の入国管理が緩和され外国人観光客の誘致政策が進む。これらの理由による。(79字)」
箇条書きスタイルにしてみました。90字ですから3つの内容に触れるべきですからね。
>※2010年 第2問 設問A(4)
『イ(=中国)からの訪日旅行者数が少なく、日本からイ(=中国)への旅行者数が多い理由』 と
2019年 第2問 設問B(3) 『中国やタイからの訪日旅行者数が増加している理由』 は、正反対のことを問うていますね。
他でも述べましたが。いいところに気づきましたね。
ただ、厳密には「少ない」ことと「増加している」は反対語ではありませんよね。
むしろ「少ない」からこそ「増加する」余地があるとも言えるわけで。
もともと多かったらこれ以上増えることは難しいですもんね。
「発展途上地域から先進地域への訪問者数は、実数としては少ないのでしょうが、増加率という割合としてみた場合、高い値となる」
これは決して矛盾していませんよね。こういったちょっとした「数字遊び」も楽しんでください。
>因みに、上記の内容が先日受験した【第3回全統共通テスト模試の 地理B 第2問 問6 正解①】に出題されておりました。当然ですが、正解致しました❕
先にも申したように、模試は無視していいと思いますが、問題そのものは楽しめるものですよね。
さらに演習を進めましょう。
- 2021.11.10 20:59
- たつじん
コメント数を❛奇数❜にするため、空コメントを入れさせて頂きます。御了承下さい。
- 2021.11.08 20:21
- チョウセイ
★設問B(3)の答案を訂正致しました。最初の答案ではなく、こちらの答案を添削なさって下さるようお願い致します。
東大 2019年
第2問
設問A
(1) 酸性雨
(2) (ア)-日本 (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-ロシア (エ)-中国
(3) オーストラリアは人口が少なく、輸入量は少ない。広大な国土を利用した肉類生産や豊富な石炭が存在し、それらの輸出が多い。(58字)
(4) 先進国が窒素排出量の規制を行えば、外国からの輸入が増加する。輸入先の生産時の窒素排出量が増加する。さらに、輸送による窒素排出量も増加する。よって、国ごとの規制では効果が現れない。(89字)
設問B
(1) (ア)-フランス (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-スペイン
(2) 地中海性気候の温暖なリゾート地がある。世界遺産の登録数が多い。さらに、他国と地続きで、EU加盟国で域内移動が自由である。(60字)
(3) 経済発展により、商用の訪問だけでなく中高「所得階層」の旅行需要が増加した。日本政府が誘致「政策」を進め、「入国管理」規制の緩和を行った。LCCなど格安「航空」便も増発した。円安傾向も追風になった。(90字)
※2010年 第2問 設問A(4)
『イ(=中国)からの訪日旅行者数が少なく、日本からイ(=中国)への旅行者数が多い理由』 と
2019年 第2問 設問B(3) 『中国やタイからの訪日旅行者数が増加している理由』 は、正反対のことを問うていますね。
因みに、上記の内容が先日受験した【第3回全統共通テスト模試の 地理B 第2問 問6 正解①】に出題されておりました。当然ですが、正解致しました❕
- 2021.11.08 20:18
- チョウセイ
東大 2019年
第2問
設問A
(1) 酸性雨
(2) (ア)-日本 (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-ロシア (エ)-中国
(3) オーストラリアは人口が少なく、輸入量は少ない。広大な国土を利用した肉類生産や豊富な石炭が存在し、それらの輸出が多い。(58字)
(4) 先進国が窒素排出量の規制を行えば、外国からの輸入が増加する。輸入先の生産時の窒素排出量が増加する。さらに、輸送による窒素排出量も増加する。よって、国ごとの規制では効果が現れない。(89字)
設問B
(1) (ア)-フランス (イ)-アメリカ合衆国 (ウ)-スペイン
(2) 地中海性気候の温暖なリゾート地がある。世界遺産の登録数が多い。さらに、他国と地続きで、EU加盟国で域内移動が自由である。(60字)
(3) 経済発展により、商用の訪問だけでなく高「所得階層」の旅行需要が増加した。LCCなど格安「航空」便が増発した。日本政府が外国人旅行客増加のための誘致「政策」を進め、「入国管理」規制の緩和を行った。(89字)
- 2021.11.06 20:58
- チョウセイ
- 567
- main
- 569