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2021.11.10
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コメント
では添削いたします。
>東大 2004年
>第2問
>設問A
>(1) a-中国 b-インドネシア c-タイ d-アメリカ合衆国
いいですね。問題なく判定できると思います。
>(2) ドイモイ政策による市場主義経済の導入で、農家の生産意欲が高まった。その上、緑の革命が浸透したことで、土地生産性が向上した。(60字)
いいですね。バランスが良い文章です。「ドイモイ政策=市場経済化」、正解です。また「緑の革命」についても、(字数制限がありますので)細かい具体的な方策まで書く必要はありませんでしたね。適切です。
>(3) 食生活の多様化に伴い、米の消費量は減った。一方、生産性の向上や食糧管理制度による保護で、生産量は増え、供給過剰となった。(60字)
こちらもいいですね。プラス要因とマイナス要因を併記している点が適切です。「消費が減った」ことと「生産量が増えた」ことを理由を伴い説明しています。理由の書き方もシンプルで好ましいです。
設問B
>(1) 兼業従事者が1人でもいると、大規模農家でも兼業農家とされる。定年退職した高齢者が農業を行うと、農業所得が少なくても専業農家とされる。このような旧分類は、農家の実態を反映していない。(90字)
字数制限が長いのでじっくり記述する余裕があります。わかりやすく説明できていると思いますよ。こちらも満点解答です。
おおまかには次のような内容を書くことが求められていました。
(1)農家のほとんどが兼業となり、専業農家という分類が意味をなさなくなった。
(2)兼業のなかでもそのかたちが多様化している。
(3)高齢化が進み、その状況を反映させることが必要となった。
大きくこの3つが柱だと思います。それぞれについてしっかり書けていますね。
「産業構造の変化や農業経営の圧迫により農家のほとんどが兼業となり、とくに農業外収入を主とする農家が増えた。また高齢化が進み、農作業の殆どを高齢者に依存する農家も増えた。」(83字)
こういったことを述べれば十分だったでしょう。
今回は「主業農家」、「準主業農家」、「副業的農家」という分類の有用性がテーマとなっていました。これらは全て「販売農家」に含まれますね。
販売農家に対し「自給的農家」という言い方もあります。販売農家と自給的農家の区分は主に所得によるものです。詳しくは農林水産省のサイトなどで調べてみて欲しいのですが、自給的農家は年間の販売額が50万円未満の零細的な農家となります。引退した高齢者が庭先で野菜を作っているイメージですね。
チョウセイさんの解答では、この所得の違いにまで言及されている点は素晴らしかったと思いますよ。仰せのように、かつては所得の大小まで考慮せず、専業農家、兼業農家という区分がなされていました。現在は少なくとも所得の小さい農家については最初から「切り捨てて」しまっていますね。こういった点も理解を進めてください。
>(2) 米作は機械化が進み、農作業の負担が小さく、主業農家でなくとも生産しやすい。単価が低く、米だけで生計を立てるのは難しい。(59字)
いいですね。巧みな文章だと思いますよ。「60字=2つのトピック」が意識されています。プラス・マイナスですよね。プラスの点としては「米作の労働負担が小さい」こと、マイナスの点としては「農業所得が低い」ことを挙げています。常にこういった組み立てを意識してくださいね。
- 2021.12.04 10:32
- たつじん
東大 2004年
第2問
設問A
(1) a-中国 b-インドネシア c-タイ d-アメリカ合衆国
(2) ドイモイ政策による市場主義経済の導入で、農家の生産意欲が高まった。その上、緑の革命が浸透したことで、土地生産性が向上した。(60字)
(3) 食生活の多様化に伴い、米の消費量は減った。一方、生産性の向上や食糧管理制度による保護で、生産量は増え、供給過剰となった。(60字)
設問B
(1) 兼業従事者が1人でもいると、大規模農家でも兼業農家とされる。定年退職した高齢者が農業を行うと、農業所得が少なくても専業農家とされる。このような旧分類は、農家の実態を反映していない。(90字)
(2) 米作は機械化が進み、農作業の負担が小さく、主業農家でなくとも生産しやすい。単価が低く、米だけで生計を立てるのは難しい。(59字)
- 2021.11.27 20:59
- チョウセイ
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